今月の 『八乙女×2』 第4話 感想

・今回の 『八乙女×2』 は、氏家ト全先生の漫画で史上初となる1話20ページ掲載!

しかも4コマ漫画パートは一切無くて、全編ショート漫画形式だ (20ページもあるからショート漫画ではないが) 。

読み進めてビックリしちゃったよ、読んでも読んでも話が終わらないので。


氏家ト全先生の漫画が一度に20ページ近く掲載されたことは、過去にもあった。

過去作 『濱中アイ』 や 『プチたん』 などでは、連載初回が2話掲載で、2話を合計すると約20ページ掲載だった。

でも今回は連載初回でもない通常の掲載で、増ページでもなくて20ページだ! しかも1話だけで。

うわーすごい。

氏家ト全先生にとって初めての挑戦だろうか? 読者にとっては初めての読み応えだが。

『八乙女×2』 的にも、20ページ掲載はこれまでで最多のページ数だ。

4コマだったりショート漫画だったりページ数も色々だったりするのは、氏家ト全先生がベテランだからこそ許可出てる感ある。

掲載ページ数が予測付かなかったり掲載方式が混在したりするのは 『八乙女×2』 の魅力に数えられそう。



そんなわけで、第4話 「海水浴と民宿の8月」 の感想だ。

前回の次号予告に "みんなと海水浴へ" とあった通り、1ページ目は海での記念撮影シーンからスタート。

子供会による1泊2日旅行で海水浴に来たのだとさー、この行事は想像してなかったなあ。

子供会なので、保護者同伴で八乙女カイや八乙女ハルルの母親は登場するし、モブとして近所の子供も初登場だ。

本木アユムも一緒に来ているってことは、姿は見えないけど本木アユムの保護者も参加していたのかなあ。

ちなみに今回、八乙女カイの男友達に出番は無かった。


八乙女ハルルは 「ハルル」 という珍しい名前なのに、"ハルちゃん泳ごう" とハルちゃんのあだ名が定着済みみたい。

「ルルちゃん」 とか 「ハルルん」 じゃないのだなあ。

メタな視点ですけど、なら最初から登場人物の名前としては八乙女ハルで良いのでは、などと思ってしまう。

そこを 「ハルル」 とするのが氏家ト全先生の個性、あるいは狙いが隠されているのだろうか?

……うーむ、ハルよりハルルの方が印象に残るし、ハルルなら名前被り率も劇的に下がるだろうしな。

ハルでは "春" や "晴" を連想してしまうから、という理由も思い付ける。

なるほど、こうして考えると作劇的にはハルよりハルルの方がお得なのかも。


泳げないことを誤魔化そうとする八乙女ハルルだけれど、髪を結ってる位置に注目だ。

普段の八乙女ハルルの髪形は、ツインテールというよりか 「おさげ」 である。

しかし第3話のプール回を見ての通り、水に浸かるときは髪の結び方を変えてツインテールにしてるのよね。

そしてこの海水浴シーン、八乙女ハルルの髪形はおさげではなくツインテールだ。

泳げないながら、意地でも海に入らないというわけではない、という気持ちを伺える。


泳ぐ前にはスイカ割りのターン。

ページ半分を上から下まで使って、本木アユムと八乙女ハルルの全身を描かれてるの見た目的に良いですね。

4コマ漫画パートではまずお目にかかれない、でかいイラストでの全身像なので。

本木アユムの内股な姿勢とか可愛らしさは出してきてるけど、小学生ならではの肉付きみたいなフェチっぽさは一切無い。

小学生だけれどイカ腹の子は一人もいないし。フェチの人の作画ではないなという感じある。


イカ自体は、初登場にして出番多めなモブ小学生の鈴木兄妹 (3年生と2年生) が割ったとさ。

イカ割りの目隠しといえば、目隠しプレイという下ネタに発展させられようパーツですが、ここでは暗いの苦手というネタに発展。

生徒会役員共』 だったら絶対下ネタに派生していただろうに。

子供会会長のお爺さんに八乙女カイ母と八乙女ハルル母がスイカを持ってくシーン、何故かNTRみを感じ取ってしまった (心が汚れている


八乙女カイ母と八乙女ハルル母の会話シーンが第1話以来やってきた。

公式のあらすじには "親同士も仲良くなったり" とあるものの、今のところごく普通なご近所付き合いの間柄ですね。

これからもっと仲良くなるのか? それとも大人だし現状のご近所付き合いが "仲良くなったり" に該当するのか?

それにしても氏家ト全先生の漫画は、眼鏡をかけてない登場人物が何かしらの眼鏡をかけるシーンたまに出るよな (今回はサングラス) 。


海水浴と言えば貝殻拾い、というひと夏の思い出から下ネタに繋がった。

貝殻ビキニのイメージカットは、氏家ト全先生の漫画でも屈指の露出度の高さじゃないの。

イメージカットが大人の女性であって八乙女ハルルでも本木アユムでもないのは、その筋の人にとっては残念そう。

せっかく本木アユムも貝殻ビキニの知識があったというのに…… 八乙女カイは貝殻ビキニを知っているのかどうか。

あと念のため気になったので貝殻ビキニで検索したら、2022年現在でも検索結果のトップは1989年の武田久美子写真集撮影の話であった。

30年以上前の格好が今なお語り継がれているのはすごい、もっときわどかったりインパクトある格好はその後にも生まれただろうに。


1ページ1ネタの密度で展開する今回だけど、八乙女カイが八乙女ハルルに泳ぎを教えるくだりは3ページ使って1ネタの贅沢さ。

ここが今回のメインですよ、と言わんばかりだ! まあ実際メインですけど。

泳ぎを教えるシーンでは、自然に八乙女カイと八乙女ハルルが手を繋いでるねえ。そりゃ教えるのに必須の手順だからだけど。

生徒会役員共』 だったら、ここで手を繋ぐことも登場人物が意識しすぎて一ネタ成立してそうなところなのに。

これもまた小学生らしさか。


そして八乙女ハルルは犬かきを習得だ。

そんなことある? と思ったが、水泳初心者は犬かきのような泳ぎ方になりやすいらしいので、そういうものなのかも。

きちんと見守ってる八乙女カイに対して "ホラ見て見て" と嬉しそうな八乙女ハルルが可愛い。

今回メインの泳げるようになる展開のオチが、犬かきできるようになって "メス犬にしてもらったの" は下ネタが重たくて笑う。

しかも言う相手が八乙女ハルルの母親なのもまた笑う。

八乙女ハルルの母親は下ネタ側のポジションな登場人物と推測されてるしさー。


ここで前半10ページ終わって折り返し地点か。

後半は民宿でのお風呂シーンからスタートですが、入浴は1ページで終わるし裸も全然描かれないぞ。

海で思いっきり遊んでからのお風呂ならではのオチ、下ネタも一切無しであった。


子供会での海水浴だし、作劇上の都合で画面に映る子供が5人だけなのかと思ってたけど、そうではなくマジで5人だけなのかな。

民宿で遊ぶシーンや布団が敷かれたシーンも5人で全員という感じだ (八乙女カイ、八乙女ハルル、本木アユム、鈴木兄妹) 。

それと本木アユムが愛称として "アユ" と呼ばれたりもしたぞ、前回名前で呼ばれたがってたのに、今回愛称呼びまで進展してた。

八乙女カイは八乙女ハルルのことをハルとかハルルと呼ぶ日が来るのかなあ、今回は "八乙女" 呼びでしたけど。


実の息子相手に "間違いの夜を起こすなって意味だったんだけど" の下ネタは重すぎて笑った。

登場人物の親の下ネタがこう頻繁に挟まるのは、『濱中アイ』 以来で懐かしい嬉しさもある。


なんだかんだで1つの布団に2人が入ることになるトラブル、漫画ではありがちだけど今回はそこに至らず。

布団を取り違えるトラブルを男子ではなく女子が起こすのは氏家ト全先生らしい展開だ。

濱中アイ』 ではサンタクロース関連の話で "どうぞ" と招き入れる展開もありましたが、今回の反応は "夜ばい!?" である。

シンプルだが小学生だからこそネタの破壊力が増してる気もするな。


後半2ページ使って旅の振り返りで1ネタ。

このハイペースさは20ページとページ数が多くてもショート漫画を読んでる感じあるね。

普通の16ページ週刊連載の漫画だったら、帰りの車中だけでももっと会話やら多いだろうし。

そしてとことん肉体的によわよわな八乙女ハルルだ、車酔いもすぐするぞ。

成績優秀ながらにお茶目で身体的にはあれこれ弱い八乙女ハルル、何か新しいタイプのヒロインかも。


ラスト1ページは、おまけの後日談だ。

市民プールで犬かきを披露する八乙女ハルル、それを見守る泉ルイと本木アユム。

泉ルイの水着姿も1コマだけとはいえ差し込んでくるサービス精神、ファンの人には嬉しいやつだ。

第3話で言われた通り、きちんと褒めてのばそうとしてくれてるのが泉ルイの人の良さか。

そして知らずとはいえ、恩を仇で返すような形になってるオチは笑った。

八乙女カイとマンツーマンで、というか2人きりで密接に過ごしたいのは泉ルイの方であろうにな。

この調子で、民宿で八乙女カイの布団に間違えて入ってたエピソードも披露しちゃってたら大変なことになりそうだ。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、2学期スタート!! そして【誰か】の誕生日……!!" とのことだ。

夏休みというビッグイベントも終わったし、次回は4コマ中心エピソードになりそう。

小学校だと、その月にお誕生日を迎えるクラスメイトを祝う何だかを学校でやったような記憶があるようなないような……

誰の誕生日なのか、そしてどうやって祝うのか? クラスで祝うのか、家に行ったりして祝うのか?

普通に考えたら八乙女カイか八乙女ハルル、あるいは今回出番の少なかった泉ルイとなりそうだな。

でも個人的には、誕生日パーティのため本木アユムの自宅に招かれたら豪邸でビックリ、みたいな展開を予想しておくぜ。

今月の 『八乙女×2』 第3話 感想

・もはや安定感が出てきてる、新連載第3回目の 『八乙女×2』 感想。

第3話 「7月はプールの季節」 の感想だ。

1話目は5月、3話目は7月、4話目は夏休みの話らしいので、漫画の内容は発売月とリアルタイムに連動するみたい。



『八乙女×2』 は毎月12ページ連載かと思いきや、第3話は14ページでの掲載だ! 基本は何ページ連載なのだろう……

氏家ト全先生の筆の乗り具合などによって、ページ数は融通が利くのかも。

4コマ漫画やショート漫画形式が同居するし、週刊誌ではやれなかった工夫とかもできそうで良いですね。

そんな第3話は、お年頃な感情・自宅で勉強会・学校でプール、の3本立てだ。


1エピソード目は、クラスメイトである泉ルイのお年頃な感情ネタ。

八乙女カイの男友達2人連れが紹介されるかと思いきや、代わりに掘り下げされるのはクラスメイトの泉ルイだった。


開幕 "八乙女!!" の呼びかけに振り向く八乙女カイと八乙女ハルルながら、呼ばれたのは八乙女カイだけだった。

ついに苗字が同じであることを活かしたネタが来たぞ!

「苗字が同じで困るなら名前で呼べば良いじゃない」 という思い付きを即座に実行する八乙女ハルルによって、話が転がりだす。


次の 【ハルル思いつく】 では、泉ルイが絡んできたぞ。

八乙女カイと八乙女ハルルの2人同士で下の名前で呼び合う意味の無さに速攻ツッコミが入るのは笑った。

それより自然にボディタッチしてる八乙女ハルルの距離感よ! 八乙女カイとの親しさの表れなのか、八乙女ハルルの個人の感性か?

いずれにしても、泉ルイにとってはボディタッチも看過できない要素でありそう。


【ただらぬ仲】 、「班長の泉ルイさん」 とご紹介がここで来た。

下の名前で呼び合うのは、"アレみたいじゃん" という理由でしかダメだと言えない泉ルイ。

もう次のページのネタを読めば明らかなのだけど、泉ルイは八乙女カイを好きみたいっすね。

氏家ト全先生の他の漫画でも見られる恋愛要素、『八乙女×2』 でも楽しめるようだ。


"アレみたいじゃん" に対して "親友?" との天然ボケを返しちゃう八乙女ハルルですが。

次の 【絆レベルアップ】 では、結果的にファインプレーをした感じ。

泉ルイにも八乙女カイのことを下の名前で呼ぶよう水を向ける! 泉ルイが八乙女カイと親しくなるチャンスじゃん。

勢い余って告白までしちゃったら面白いのに (無理筋) など思ったりもしましたが、下の名前で呼ぶとこまでも踏み出せず終了。

サブタイトルの 【絆レベルアップ】 が示す絆とは、八乙女ハルルと泉ルイとの絆であった! 焦らしよるねえ、まあまだ3話目だしな。


そして最後のコマで突如出現する本木アユム!

今までの話に絡んでないのに "じゃあ私も名前で……" と、名前呼びをしたいのかされたいのかも曖昧な言葉で割って入ってくるじゃんよ。

控えめなようでいて、自分の欲求をついでに通そうとする太々しさじゃん? それもまた魅力かも! 欲の強い子は良いね。

そういや第2話でも、掃除で八乙女カイの拭き残しを自ら掃除する我の強さも見せてたっけ。

下の名前で呼び合うことが場の話題に上がる前から、本木アユムは八乙女ハルルたちと名前で呼び合いたかったのかもしれない。


1エピソード目ラスト 【不器用ムスメ】 では、八乙女カイと泉ルイが体育倉庫で2人きり!

漫画では閉じ込められるなどのドラマが起きるシチュエーションじゃん……と期待も膨らむけれど、特に何も無し。

泉ルイが体育委員の仕事っぷりを褒められて嬉しくなる程度だし、八乙女カイと八乙女ハルルがLINE交換してる仲と知って落ち込むし。

ここで本木アユムだったら 「私もLINE交換したい」 とか言い出せそう (偏見) 。

泉ルイと八乙女カイの仲は深まるのかどうなのか? それは今後の楽しみであるようだ。

ちなみに作中ゲーム "モンデス" の話題は、今回3話目ではLINEメッセージでタイトルが出た程度だ。


2エピソード目は、八乙女ハルルが八乙女カイに勉強を教えるネタ。「女子小学生家庭教師八乙女ハルル」 である。

学校でのテスト返却シーンから話が始まるわけですが、本木アユムがコマの端にいる割に目立ちますね。

大人しそうな雰囲気なのに、存在感アピールはしっかりやってきておる……! 八乙女カイの男友達はモブ生徒に紛れているのによ。

運動音痴極まりない八乙女ハルルだったけど、実はテストで100点満点を取ってたことが明らかになり、2エピソード目がスタートだ。


【いつもよりごうか】 では、舞台を八乙女ハルルの自宅に移して勉強会がスタートだ。

八乙女カイを自宅に招いて勉強を教える八乙女ハルル、クラスメイトでマンション隣人関係を活かした話っぽいですね。


八乙女ハルルは面倒見が良いのかと思ってしまう八乙女カイと我々読者ですが、まあそのようなことは無かった。

勉強を見ることの目的は、自宅に来客を招くことで親からいつもより豪華なお菓子をおやつに出してもらうことであった。

八乙女ハルルの親を見る目が抜け目ないっすねー。要領の良さとかを感じられるエピソードでもあるぞ。

そして面倒見が良いわけではないから、八乙女カイが勉強でつまづいたとき思いっきり顔に出る!

次の 【顔に出る】 では、八乙女カイの不正解に対して1コマ目全部使って不機嫌アピールの変顔だ。シンプルに好き。

第2話でも好きな味のケーキを取られそうになって、思いっきり顔に出てたっけ。この変顔は 『八乙女×2』の魅力の1つに数えられそう。


【見ててね】 では、八乙女ハルルの母親が再登場。

八乙女ハルルの口から語られるに、八乙女ハルルの母親は下ネタサイドの立ち位置っぽいが……? 今月はその謎は解明されなかった。

むしろ八乙女ハルルは料理をつまみ食いしがちだと八乙女カイに暴露された。隣人だしクラスメイトだし娘の秘密を暴露していくスタイルだ。


2エピソード目ラスト 【ちゃんちゃん】 、きちんと八乙女カイのテストの点数が上がるエンド。

それに加えて八乙女ハルルが "やったじゃん" と声をかけるとこが良いですね。返答が "ああ" だけなのも、言葉は要らないって感じがある。

オチは八乙女ハルルがテスト用紙に名前を書き忘れたエンドですが……もしかして、1エピソード目と 「名前」 という共通点を持たせたのかなあ。


3エピソード目は、学校の体育の授業でプールのネタ。

細かいことだけど、学校のプールが妙にでかくないですか? 50メートルプールなのかなあ? "すごーいあっさり50m" ってセリフもあるし。

そして女子のスクール水着は上下別のセパレートタイプだ! 時代って感じだー! でも八乙女カイたち男子の水着はパンツ一丁でお胸が丸出し。

男女で同じ型の露出が少ないジェンダーレスな水着だったりしないところも、今の時代ということか。

下ネタ的に考えれば、男水着チャレンジをやれる余地を残したという事かもしれない。


ちなみにこのプールの授業では、八乙女ハルルのツインテールの結び目が普段よりちょっと高い。

作画のミスとかではなくて、水泳の授業のために髪の毛を結びなおしてるって描写ですよ! 芸が細かい。

氏家ト全先生の漫画におけるロングヘアの女性登場人物は、入浴時やプールに入るときなど髪を結わえるのよね。それと同じこだわりだろう。

そのうち何かのタイミングで、髪を下ろした八乙女ハルルの姿も見れたりするかも。


1エピソード目でお互い下の名前で呼び合うようしたことが、この3エピソード目にて早速活かされた。

"ルイって体重何キロ?" と、八乙女ハルルが下の名前で呼びかけるぜ。

そして泉ルイも八乙女ハルルに対し、下の名前で "ハル(愛称)泳げないの?" と……っていや愛称で呼びかけてる!

「ハルル」 って名前は初見時は 「ハル」 じゃあないのだなーと思ったが、早々に第3話目で 「ハル」 ‌呼びが出るとは。

そんな 【ハンチョウはホメ上手】 、泉ルイが八乙女ハルルに泳ぎを教えるぞ。

八乙女ハルルの運動神経と言えば、体育のマラソンで圧倒的最下位を叩き出したのが記憶に新しいですが、予想を裏切らないカナヅチっぷりを見せる。

"私はホメてのびるタイプなので" の声にこたえるべく、それでも褒めようとする泉ルイの人の良さよ! 健気っ子だ。


『八乙女×2』 登場人物の中で、従来のスクール水着のような格好をする女性がただ一人! それは担任教師の伏見先生であった。

伏見先生と言えば眼鏡女子であることが外見の特徴であり一部読者の需要にこたえそうなポイントですが、プールの授業ではさすがに裸眼。

裸眼ではなくコンタクトレンズ着用なのかもしれない。

この 【荒ぶる先生】 では、学生時代にプールの監視員のアルバイトをしていた過去を語ったり、年齢について示唆されるような話題が出たりする。

それよりまあ、このバイトの話を語るコマのオチに向けた説明台詞の感じ、氏家ト全先生の個性出てる感じの説明台詞だなあ、って感じたりした。


この 【荒ぶる先生】 や次の 【影響なし】 からは、氏家ト全先生らしい下ネタオチのオンパレードか。

塩素拾いみたいないかにも小学生と言ったネタは無い、ド安定と言った感じある氏家ト全先生らしい下ネタが続く。

八乙女ハルルがプールの中なら漏らしてもいいんじゃないと言い放つネタ、1話目2話目から引き続いてのトイレネタか。

やはり八乙女ハルルのトイレネタは、天丼ネタというか八乙女ハルルといえばという下ネタにしていくつもりなのかも。


あとプールの水面から顔の上半分だけ出して潜水してる八乙女ハルルが純粋に絵面として可愛いですね。

なら本木アユムを純粋に可愛いと楽しむのが 【プールあるある】 の8コマ漫画なのかも。

八乙女ハルルの言う事を素直に聞いて、耳に吐息を吹きかけられてぞくぞくしてる様子を見せちゃう。

プールで耳に水が入ったという展開からこのプレイに繋げることができるのか、スゲェな。


そして最終ページは1ページ漫画! 実は何故かこの3エピソード目だけ2ページ多いのですよね。

舞台は学校のプールのままですが、話題は来月の夏休みにいっぱい遊ぼうというお話だー、こりゃ次回予告も兼ねてそうですね。

欄外の次号予告によると "泳げないハルルが、みんなと海水浴へ!!" という展開もある模様。

「みんな」とは誰なのか? 女子の友達だけで行くのか、八乙女カイも一緒なのか、保護者同伴なのか?

全然関係ないけど、デカいイオンのフードコートやゲームコーナーに一日たむろする八乙女ハルルの夏休みとか夢想した。


今月の感想終了。

そういや 『八乙女×2』 の担当編集者さんは、氏家ト全先生の前作 『生徒会役員共』 から継続なのだろうな。

心底どうでも良いことだけど、柱にある編集者さんが入れてるだろう漫画概要説明が、ページごとに使ってるフォントがバラバラだ。

フォントをとにかく多く使おうという編集者さんの謎の遊び心が、『生徒会役員共』 から継続となっている。

要るのかその遊び心……?

今月の 『八乙女×2』 第2話 感想

・マジでちょっと忙しいため色々なことが滞っているのですが、この感想も既に10日遅れで書いてます。


閑話休題、新連載2回目の 『八乙女×2』 感想。

第2話 「転校生はいろいろ辛いよね」 の感想だ。

『八乙女×2』 では各話ごとにタイトル付くみたいだね、転校生が "元" 転校生として馴染むのはいつになるだろう。



増ページではない通常営業だろう第2話は、ページ数が全12ページ。

4ページで一区切りのエピソードが3本掲載されてる構成だ。

するとひと月で 『生徒会役員共』 3話分のページ数に当たるわけか。

今回は4ページ×3本の構成だけど、6ページ×2本とか、10ページ+2ページなどの構成も考えられる。

氏家ト全先生にとって、ネタを沢山思い付いたエピソードとそうでないエピソードで、ページ配分を調整しやすそうだ。

連載しやすそう。


1エピソード目は、小学校の給食ネタ。

冒頭ではページ半分を使って、この日の給食 (コッペパン・野菜スープ・ポテトサラダ・ピーマンの肉づめ) をご紹介。

ちなみに給食の牛乳は後で出てくるよ。

生徒会役員共』 にあった扉絵が無いかわり、ページ半分を使う大ゴマがエピソードの最初に入る構成とされるようだ。

氏家ト全先生の絵を割と大きなサイズで見れるから良さそう。


開幕は、八乙女ハルルのまたもトイレ関係ネタで幕開けだ。

八乙女ハルルといえばトイレネタみたいなイメージで行くのか、偶然続いただけか? 単なる天丼ネタなのかもまだ不明。


【見守る先生】 では、担任教師のお名前が伏見先生だと判明。

1話目では横顔フェチを読者に披露していた伏見先生ですが、今回は児童の成育に胸打たれる教育者の顔を見せるのみ。

二次創作だと、子供に行き過ぎた愛情を注ぎ込むアクションとか取らされそう。

単に健全な教育者なのか、実はヤバイ性的嗜好があったりするのか気になりますが、今回の出番はこれで実質終了。

内面の掘り下げは、次回以降のお楽しみだ。


枠外に "スズヘッド" ならぬ "先生ヘッド" の文字が表れているね。

「オチのコマの登場人物後頭部が何なのか分からない人がいそう」 という配慮から生まれただろうこの注意書き。

今後も氏家ト全先生は使っていくようだ。


八乙女カイたちのクラスメイトからの呼ばれ方は、八乙女ハルルを "八乙女さん" 呼びで区別してるみたいね。

そして2人ともクラスでは同じ班なのだろう、班っぽい単位で机を寄せ合って給食を食べている。

マンションだけでなく学校でも距離が近いから、食べ物の好みまで八乙女ハルルにモロバレだー。


そんな 【あーん】 では、八乙女ハルルと八乙女カイの認識の違いが面白い。

食べ物を食べさせるイメージは、八乙女ハルルは偉い人に献上させるマウントだから平然としている。

しかし八乙女カイや周囲のクラスメイトは、恋人関係みたいな連想をしたのだろう、ザワつくぜ。

無自覚でこのボケが繰り出されるあたり、女の子側が天然で振り回していくスタンスの話になるようだ。


【母思いだぞ】 は、今回初めて氏家ト全先生らしい下ネタのオチである。

日常会話に突然ぶち込まれる "牛乳浣腸" のワード、周囲は小学生だからむしろ爆笑してたりするのかも。

そして読者的には、まだ八乙女ハルルの母親が下ネタ側なのかそうでないのか分からないから、妄想が膨らむ。

単に八乙女ハルルの苦し紛れの言い訳なのか、いやマジで1話で姿を見せたあの女性が牛乳浣腸をしているのか?

今のところどちらでもおかしくないといえよう、それが氏家ト全先生作品に登場する親御さんポジションだ。


1エピソード目ラスト 【わずかに……】 のオチやツッコミはセンスが良いよなあ、外れを引かない安定感を感じる。

あと全然関係ないけど、別冊少年マガジンは 「……」 と点々が3点リーダーなのだなぁ。

講談社の漫画なら、週刊少年マガジンの 「‥‥‥」 のように2点リーダーで統一するものかと思っていた。


2エピソード目は、クラスメイトの紹介ネタ。

これまでも姿を見せていた、ショートボブウェーブで髪留めを付けた女子:本木アユムの紹介エピソードだ。

髪型や服装のオシャレさの割に、性格は大人しい感じですね。

まあまだ小学生なので、髪形や着るものは親の言いなりであるのかもしれない。

宿題のプリントを持ち帰り忘れた八乙女ハルルを "ちょっとおとぼけ" と表現する辺りも個性かも?

少なからず裕福な家庭で良い育ちをしたお嬢さん、って雰囲気があるねえ。


【下にはがいる】 では、本木アユムの身体能力が明らかに。

体育の授業のマラソンで、見事堂々の下から2番目でのゴールインだ。ブービー賞である。

文科系の習い事とかしてそうな雰囲気があるし、運動は苦手そうな雰囲気もあるしな。

ちなみにマラソンでビリになったのは、八乙女ハルル! マジですか。

本木アユムを圧倒的に下回る運動能力の持ち主であったようだ。これは意外な印象だなあ、スポーツ万能な方かと。

生徒会役員共』 では女子が男子をスポーツに誘ったりしてたけど、『八乙女×2』 ではそれはなさそうかも。


【落ち着く場所】 も、本木アユムと八乙女ハルルのネタである。

足が遅いという共通点を持つ2人、図書室での過ごし方も共通しているかと思いきや、全然違った。

本木アユムは本が好きな一方、八乙女ハルルは本も読まずにぐっすりお休みだ。八乙女ハルルのダメっぷりが明らかに。

外見は 『生徒会役員共』 の魚見チヒロっぽいけれど、内面は津田コトミに近いのかも。


【恥ずかしがり屋の本木さん】 以降では、本木アユムは自作の小説を書いていると判明だ。

読んでた本である 「ススの冒険」 みたいなジャンルの小説なのかなあ?

八乙女ハルルの寝起きっぽい姿の可愛いらしさに和むけれど、寝てる間に本木アユムは小説を書き始めてるのだよな。

一体どれくらいぐっすり寝てたのやら…… 八乙女ハルルはマジで図書室では寝るタイプのようだ。


そして八乙女ハルルを通して形成される、八乙女ハルルの母親のイメージ!

"営みがマンネリにならないため" にお話を作ってるそうだが、やはり下ネタ側の立ち位置なのかも?

下ネタが分からない八乙女ハルルと本木アユムが可愛らしいけど、じゃあ牛乳浣腸もボケじゃなくマジなのか……!?

下ネタという氏家ト全先生作品の特徴を小学生がやるのかという点は、保護者ポジションがカバーしていくのかもしれない。


ちなみに 【ピカピカの6年生】 でも姿を見せてるポニーテール女子は、1話目で紹介された泉ルイだ。

今後も友人ポジションとして登場する女子2人について、2話目までで紹介完了したのだろう。

八乙女カイたちと同じ班に他2人の男子がいるけど、彼らは来月以降で紹介されるのかなあ。

わんぱく系男子に王子様系男子とタイプが分かれてるしな、きっと男子の友人ポジションで長く関わると予想するぜ。


3エピソード目は、マンション隣人関係ネタ。

八乙女ハルルが八乙女カイのところへ遊びに行くぞ。

ていうか2話目にして、八乙女ハルルが本木アユムと一緒に遊ぶ約束をしていた模様。仲が良くなるのが早い。


八乙女ハルルは八乙女カイと何をして遊ぶのか?

その答えが 【せんとうスタイル】 で描かれたし、八乙女ハルルが八乙女カイのところで遊びに行くと決めた理由でもあった。

それは前回も作中に登場した "MONSTER DESTROYER" (モンスターデストロイヤー) 略してモンデスというゲームを遊ぶため。

とても1人では倒せないボスを協力プレイで倒すためだった。

つーか、話の流れからして本木アユムもモンデスをプレイしてるのな、意外な感じ。どういうプレイスタイルなのだろう。

八乙女ハルルが八乙女カイを遊び相手に選んだのは、たぶん一番家から近かったからだと思う。


モンデスでのプレイキャラ、今月号では八乙女ハルルの自キャラが描かれた。

名前やっぱ自分の名前で "HARURU" っぽいな? エルフっぽい種族のムチ使いのお姉さんキャラですね。

ムチ使いである理由は、母親の寝室にあったムチで遊んでいたからだとか。やはり八乙女ハルルの母親は下ネタ側なのか……

八乙女ハルルより八乙女カイの方が下ネタや性的なことに関する知識があるのだと、描写が徹底している気がするね。

"営みがマンネリ" 発言も、八乙女カイだったら意味が分かっていそう。


漫画中に作中ゲームの画面が描かれるのシンプルに好き、毎回描写があったら嬉しいな。

モンデスのガチ勢だそうな八乙女ハルルの方が、八乙女カイよりも自キャラのランクが高い! 細部の表現がしっかりしてるね。

ていうか! 第1話では八乙女カイの自キャラはランクが50だったのに、今月は51に上がっている! 時間の流れの表現だ。


【母からのアドバイス】 はシンプルに笑った。ゲームの話と下ネタがこんな予想外のところから関係してくるとは。


【つい言っちゃう】 、八乙女カイはスマホそのままプレイしてるのに対し、八乙女ハルルはゲームパッドを装着してのプレイだ。

リアリティある細かなガチ勢描写の積み重ねを感じるぞ、正直モンデスが現状一番描き込まれてる箇所と言えそうなくらいだし。


今月ラストの 【母は見た】 、突如としてサブタイトルのフォントが変わってる。

統一感が無いけれど、何か理由があるのかなあ? いや、無いよなあ? 何かの演出でもないよなあ?


今回の給食エピソードにもあった、八乙女ハルルにあーんして食べさせるネタが再登場。というか伏線だったのかな。

今度は食べさせてあげようとしたけれど、やはり人目があって食べさせないまま終わるエンドだ。

「八乙女カイと八乙女ハルルが他の人の目の前でもあーんと食べさせるのは、まだ先の話」 みたいな雰囲気を感じますね……!

おおっと、ロングスパンでの伏線かー?

もしも将来的に成長して2人が付き合ったりするなら、その付き合ってる描写は食べさせ合いっこに成功してるシーンとなりそう。


今月の感想終了。

今のところ 『八乙女×2』 の特徴は、主人公が小学生なので保護者 (親) を登場させやすいってことに感じる。

氏家ト全先生の作品の個性である下ネタを担当する役目としても、保護者の出番が増えるのかも。

小学生ならではのネタは、今のところあまり無いね……

小学6年生といえば第二次性徴真っ盛りの時期ですが、いつかそれを扱う話も来るのかなぁ。

あとは小学生と言えば身体が未完成なので、やたら嘔吐するよね。授業中に突然クラスメイトが吐いたのを見たのは小学校までだ。

まあ嘔吐は 『八乙女×2』 では描かれないと思うけど。


そして欄外の次号予告によると、次回は "早くも体育でプール!!" だそうだ。

小学校のプールと言えば、塩素拾い! 冷たいシャワー! ビート板! 目洗い!

そう思って検索したら、最近はプール後に目を洗う必要はない、という説が主流となっていたようだ。知らなかった……

あとは小学生での水着回ですし、イカ腹天国って感じになるのかもですね。


ちなみに別冊少年マガジン8月号の発売日は、普段と違って7月7日(木)の発売だ。気を付けよう。

氏家ト全先生 最新作 『八乙女×2』 が別冊少年マガジンで連載開始

別冊少年マガジン2022年6月号から、氏家ト全先生の最新作 『八乙女×2』 が新連載となりました。

やったぜ! めでたい。

第1話は全ページがマガポケで無料公開されており、以下のリンクから読める。

なお、サイン色紙の抽選プレゼント企画があるのは、雑誌版の別マガだけだ。



ジャンルについて。

おおまかな設定の他は、事前に何も情報が無かった 『八乙女×2』。

蓋を開けてみれば、生徒会役員共』 と変わらぬテイストで、いつもの氏家ト全先生のギャグ漫画であった。

4コマ漫画が突然の下ネタオチだったり、ほのぼのするオチだったりするのも同じ。

けれど前情報では、下ネタがあるかさえ予告されてなかったからね!

氏家ト全先生の漫画の個性が下ネタギャグってことは、別マガ編集部はもはや言うまでもない情報と考えているのかもしれない。


連載形式、ページ数について。

第1話は、「ショート漫画8ページ」 + 「4コマ,5コマ,8コマ漫画合わせて10ページ」 という構成だ。

これは連載初回につき増ページなのか? それとも毎号このページ数なのか?

もしも増ページだとすると、第2話以降は 「4コマ,5コマ,8コマ漫画合わせて10ページ」 部分だけになりそう。

生徒会役員共』 のページ数は 1話4ページ × 1ヶ月4,5話 = 月16,20ページだったので、毎号18ページの可能性もありそうか?

ちなみに次号予告でもページ数などは言及がない。


タイトルについて。

予想的中という人も多かっただろう、主役2人の苗字が八乙女だから 『八乙女×2』 のパターンだ。

男の子の名前は八乙女カイ、女の子の名前は八乙女ハルルだ。

「ハル」 じゃなくて 「ハルル」 なのか、何か意外。

"ハルル" で検索したら、ハルル島という地名や "ハレルヤ" に由来する説がヒットしたが、無関係だろう。

余談だが、本編には 「泉ルイ」 という登場人物も出てきた。

こちらは "八乙女" が宮城県仙台市の地名であるのと同様、宮城県仙台市泉区に由来する苗字と思われる。


カラーページについて。

『八乙女×2』 第1話は、センターカラーのカラーページ付きだ。

「イメージカット的な八乙女カイと八乙女ハルルの背中合わせイラストでまるまる1ページ」 という珍しい構成。

氏家ト全先生の過去のカラーページは、漫画本編がカラーになっている例が多かったからね。

こうも大きなサイズでの氏家ト全先生のカラーイラストを拝める機会は、滅多にない。


Web版では未掲載だが、カラーページの裏面は連載開始記念の抽選プレゼント企画だ。

既に発表された、八乙女ハルルが八乙女カイの頭の上で頬杖を突いてるカラーイラストも掲載されている。

"この男の子が主人公の八乙女くんです。" という注意書きは、何か笑う。

連載開始予告に登場してたのは、八乙女カイじゃなくて八乙女ハルルですけど……!?

プレゼントの氏家ト全先生直筆サイン色紙に描かれてるのも、八乙女ハルルだぞ。


『八乙女×2』 感想。

一言でいえば、思っていたよりこれまで通りの氏家ト全先生の漫画だな、と。

よく見たら、各4コマタイトルに使われている文字フォントも 『生徒会役員共』 と一緒だ。

担当編集者さんさえ同じなのかも。

新しい風が吹き込むかと予想したら、そのような事は無かったぜ。

もしも 『生徒会役員共』 の登場人物がゲスト出演しても、全く違和感なく馴染むだろう。


過去の氏家ト全先生の漫画と比べて、明らかに異なるのは登場人物の年代だ。

メイン登場人物を小学生に据えての連載は、氏家ト全先生の初となる挑戦だ。

「小学生が主人公だと私服を考えるのが大変 (だから制服がある中学生に設定した)」 と漏らす漫画家さんもいるのに!

『八乙女×2』 はメイン登場人物が小学生だし、モブ生徒も多数登場する。

けれどそこは 『生徒会役員共』 で数々の私服姿を描き続けた氏家ト全先生だしな、自信があるのだろう。


"第1話 5月の転校生" として始まるショート漫画パート、やはり季節はリアルタイムと連動するのかも。

過去作 『プチたん』 では連載初回から登場人物の入浴シーンがあったけど、今回は着替えシーンがお目見えだー。

出会い頭に着替えシーンを覗き見ちゃうハプニング、裸を見られるのが男子側なことに時代の変化を感じるね。

上半身だけで済むあたりも時代であろう。


MONSTER DESTROYER (モンスターデストロイヤー) 略してモンデスという架空のゲームが登場。

この画面レイアウト、氏家ト全先生の過去作でもたびたび描かれたゲーム画面に似ているなあ。

何かモデルとしているゲームがあるのかも。

八乙女カイのゲーム中自キャラが筋肉ムキムキの強そうなキャラ、しかも名前が "KAI" なのはリアリティある。

ゲーム中自キャラに女の子を選び出す年頃ではなさそうだしなあ、芸が細かい。


5,6ページ目では、八乙女カイと八乙女ハルルそれぞれの母親が登場だー (他の家族は未登場) 。

氏家ト全先生の漫画でよくある、両親は下ネタ側の立ち位置なのかという疑問の答えもちょろっと明かされる。

というか 『八乙女×2』 で初の下ネタは、八乙女カイの母親から放たれたと言って良いのかも。

ちなみに後で明かされるが、八乙女カイは一人っ子のようだ。


9ページ目からは、4コマ漫画パートが開始だ (正確には4コマ、5コマ、8コマが混在) 。

「やっほ」 のセリフと共に現れる八乙女ハルルは、やっぱりウオミー感があるね……

そして朝から息子相手に下ネタを飛ばす八乙女カイ母は、やはり氏家ト全先生作品に出てくる母親だなという貫禄だ。


4コマ漫画パートの前半は、八乙女ハルルの転校生シーンパートと区切れるのかも。

転校生らしく黒板に名前を書いて挨拶するシーンでは、クラスの担任の先生が初登場だ。

眼鏡っ娘と呼ぶのがふさわしそうな、眼鏡をかけた若そうな女性の先生である。

後半いきなり横顔フェチというフェティシズム持ちが明かされる!

これ、連載回数を重ねたらそのうちショタコン属性とか持ったりしそうな雰囲気あるけどどうなのだろう。

さすがにそれは危険だから、敢えて先に別のフェチを持たせておいたのかもしれない。


そしてクラスメイト達も登場だー。

この子らが今後も友人ポジションとして繰り返し出てくる登場人物なのだろうなあ。

大人しそうな女子、リーダー系女子、わんぱくそうな男子、王子様系男子とタイプが分かれているし。

ちなみにこのリーダー系女子は、"泉ルイ" と名前が明らかになった。

リーダー系であるが故に、八乙女ハルルの下ネタに真面目に付き合って振り回される未来の片鱗が既に描かれた。

八乙女ハルルが魚見チヒロなら、泉ルイは森ノゾミなのかも。


ここの下ネタである 「赤ちゃんってどこからくるの?」 ができるのも、小学生ならではか。

まあ小学6年生なら、どこの学校でも保険の授業で履修済みだろうし、そういうボケだろうけど。

小学生ならではの下ネタといえば、お赤飯はいつかやりそう。

精通や性の目覚めは……さすがに生々しくなりすぎそうだから無いと思う。


連載開始前の予告カットでは物理的接触をしていた2人ですが。

今回この教室パートの4コマ漫画でも、ついに物理的接触を果たしたぞ。

やはり過去作と比べて、連載初回から距離が近い2人だと言える。


細かい設定が色々出たので記録しておく。

八乙女カイは小3の頃この街に引っ越してきたとか、何かの委員会に所属してるとか。

引っ越してきた設定は気になるねー、最終回あたりでまた引っ越す展開とかになるのだろうか。

同じ委員会繋がりで、別クラスの生徒が登場するのはありそう。

ついでに残しておくと、八乙女カイたちのクラスが6年何組なのかは明かされていない。

ついでにマンションで八乙女カイが住むのは601号室で、八乙女ハルルが住むのは602号室。


そして15ページ目からは、4コマ漫画パートの後編。

八乙女ハルルの転校初日とは日を跨いだ別の日だぞ。

マンションの前でバッタリ会った2人が帰宅するまでの短い話のエピソードだ。

学校パートは無い、正に隣人コメディだ。


ショート漫画パートのオチは、八乙女ハルルのトイレの話だった。

そして4コマ漫画パートの後編は、八乙女ハルルがトイレを我慢するテーマがメインだ。

主人公の1人なのに、連載初回からトイレネタが天丼である! 氏家ト全先生の狙いなの?

ついでにモンデスという作中ゲームの話題も繰り返し登場だ。

作中ゲームの描写は、『八乙女×2』 ではこのモンデスをメインとされるのかなあ。

それはさておき、モンデスの話題で今回一番の長台詞を流暢に喋る八乙女ハルル!

ゲーム大好きガチ勢である様子も描かれた。


次号以降の内容について。

公式に書かれている内容だけど、ネタバレなのかな?

マガポケ版の内容紹介文を読むに、次号予告どころか次々号だろう回の内容も紹介されている。

転載すると、次の通りだ。


小学6年生・八乙女カイ。彼のマンションの隣に引っ越してき

たのは、少し変わった女の子!?小学生だから、給食食べた

り、好き嫌いがあったり、忘れ物したり…だって小学生だも

の。お隣さんだから、気軽に遊びに行ったり、親同士も仲良く

なったり…だってお隣さんだから。『生徒会役員共』の氏家ト

全、最新作!小学生隣人コメディ!!


給食ネタと忘れ物ネタは、今号の次号予告にも書かれている。

好き嫌いネタは、来月の給食ネタに出てくるのかなあ。

八乙女カイと八乙女ハルルの親同士が仲良くなる展開もあるようだ、年上ポジションが好きな読者も安心だな。

氏家ト全先生による他漫画への応援メッセージがマガジンに掲載

週刊少年マガジン2022年22・23合併号から 『生徒会にも穴はある!』 という漫画が新連載になった。

この連載開始を記念して、氏家ト全先生が応援のメッセージを送られていた。


すっかりブログで書くのが遅れてしまいました。

ファンの人は記念にこの号のマガジンを買っておこう、という話だけど。

書くのが遅れているうちに、講談社系列の公式サイトで応援メッセージは全て公開されていた。

→ 【新連載】みんなで紡ぐ生徒会の日常4コマ『生徒会にも穴はある!』連載開始!! 氏家ト全先生からの応援メッセージ到着!!


氏家ト全先生からの応援メッセージは、マガジンに掲載された内容と一言一句同じだ。

天草シノの既存イラストが1ページまるまる掲載されている点も同じ。

(厳密に言えば、ページレイアウトや周辺に配置された文章に多少の違いはある)


普通こういうのって氏家ト全先生の新連載 『八乙女×2』 の宣伝も兼ねるものと思うのだけど、宣伝は一切ない。

氏家ト全先生自身は応援メッセージにかこつけて宣伝しないタイプであろうな、と思う。

マガジン編集部も氏家ト全先生の宣伝しないという意思を尊重したのかもしれない。


余談。

この号の表紙には 『生徒会にも穴はある!』 の新連載告知もあるのだけど、作者名は書かれていない。

それなのに、「生徒会役員共 氏家ト全先生 太鼓判!!」 の売り文句が、作品タイトルと同じくらいデカく記載されている。

あたかも 『生徒会にも穴はある!』 の作者が氏家ト全先生なのかと誤解を招こうとしているかのようだ。

というか誤解を招くための表紙だよな、「太鼓判!!」 の文字だけ目立ちにくいし。

応援メッセージと違って、表紙はえげつない。