氏家ト全先生の幻の読切作品の話

週刊少年マガジンが合併号につき、今週は 『生徒会役員共』 が無し。

そこで、氏家ト全先生が過去に描いてから どの単行本にも収録されていない幻の読切作品について書いた。


・ 『プチプチたんたんプチたんたん』 、『ハナとプチ』 、『生徒会役員共』 、『アイドルのあかほん』 、

女子大生家庭教師濱中アイ』 、『妹はひまわり組』 、『妹は思春期』 。

氏家ト全先生が今まで描かれたマンガには、これら以外の作品もあることをご存知だろうか。


氏家ト全 - Wikipedia見たら何か載ってなかったその作品は、講談社オフィシャル同人誌 「K-Dash #03」 に掲載された 2ページ作品。

今では入手が難しい本のようなので、内容全部をここに紹介。



時は現代、舞台は本屋。主人公は今夜のオカズのためにエロ本を購入しようとしている青年でありました。

彼が手に持つエロ本の名は 「エロ大助。」 。「アナル大特集」 とのアオリ文句も読み取れる。

氏家ト全先生がこの頃から、マンガのネタとしてアナルが大好きだった様子を伺える。



レジがかわいい女の子でも、エロ本を買うのは恥ずかしくない。

しかし一緒に買う参考書で、エロ本をカモフラージュしていると思われるのだけはいやだ。


けれどエロ本を上にして出せば、参考書がカムフラージュではないと強調する見栄っぱり野郎のようだ。一体どうする?

彼が出した答えとは?



どっちも上と下にしないという、天才的閃き。

これこそエロ本と普通の本を買う時に、プライド高いんだから……と呆れられるパターンでしたとさ。どうあがいても絶望。

完。


なお、およそ10年前となるこの 「エロ本と普通の本を一緒に出すときどうするか?」 というネタ、

その後2011年の 『生徒会役員共』 「#153」 【上か下か】 でも扱われた。



オチは違う、導入部も違う。

ネタこそ同じながら、マンガとしては完全に別物。当たり前か。

同じことをするにも 「エロい本を上にしちゃうと性癖見せつけたいMっ子と思われるかも」 と捉える この七条アリアらしさ!

同じ下ネタに対しても登場人物ごとにちゃんと違ったリアクションさせられる氏家ト全先生はやっぱり素晴らしいや!