生徒会役員共 「#422」 感想

・また随分と遅れてしまったわけですが、先週の 『生徒会役員共』 感想です。

この回 「#422」 は、ゴールデンウィーク直前のパワースポット巡り。

まぁこれを書いているのはゴールデンウィークも終盤に入ってからのわけですが。


開幕 【略語】 は 「第一回パワースポットめぐり!!」 と丁寧なご説明。

様々な場所にお出掛けしてる天草シノたちだけれど、今回のパワースポットというのは何か今までに無い唐突な印象を受けるな……

1コマ目にある迫力は、その違和感を押し流すためのものなのかー? (穿った見方)

しかしまぁ、何か背負った青葉トオリ以外は全員手ぶらだ。

まぁ 「車で近くまで来た」 とかでなく、漫画的表現として荷物が省略されてるだけだろうけど。

それはそうと、オチでカマトトぶってるような天草シノの戸惑いリアクションには笑った。

なお、PスポットはポルチオのPだとさ。

ボルチオと呼ぶ人もいるらしいが、スペルは "Portio" だそうなのでPスポットで正しい。

念のため検索したら、他の部位には 「Kスポット」 という俗称もあるらしく、もう何でもありじゃあないか……とは思った。


高身長の広瀬ユウと低身長の萩村スズ、身長ネタを絡みをしたならどうなるか?

その答えが 【年功序列】 で描かれた。

広瀬ユウ meets 萩村スズから 割と早い段階でこういうネタが来たのは良かったね。

とりわけ、広瀬ユウの口から身長の話題が振られてないってのはワザマエだー。

匠の技術ですよこれ。

身長差ネタをやるなら、口なり態度なり身長についてを露骨に表に出しがちなものじゃないですか。

それがさ、広瀬ユウの 「気になることは素直に聞いちゃう態度」 も描き、

「広瀬ユウは背が高いから日常的に自分より背が低い人と接することを当然のこととして慣れてます」 って描き切ってるからスゲェ。

身長の話題を直接振るより実に自然なやりとりでしょ。

これは秀逸だ。


水面が鏡のように反射している池とか、いかにもパワースポットらしさに満ち溢れたスポットですが。

【きれいづくし】 では魚見さんの発見によって一気に下ネタスポットに。

よくこの発想が出てきたな……

そして何気に、【25円】 では森さんが津田タカトシを 「津田君」 と呼ぶようになっている

14巻 「#373」 では 「津田さん」 と呼んでいたのに!

いつの間にか距離感が縮まってたみたいだねー。

ウオミーの影響でうっかり 「タカ君」 って天草シノたちの前で呼んでしまい えらいことになる未来が見えた。

つーかオチの奇数の賽銭の豆知識を披露するのが青葉トオリってのが何か面白い。

天然なのか、意図的なのか?

青葉トオリは津田タカトシとフラグ的な要素どころか全然会話すら無いから胸のうち分からないし楽しい。

まぁそもそも青葉トオリはセリフの時点で少ないわけだけど……


ラスト前の 【アレな関係】 は、南京錠で男女の絆を誓う儀式の恋愛ネタ。

パリのポンデザール橋では南京錠の重さが全体で45トンに達したそうですが、この神社ではそこまででもなさそうね。

でも 「パワースポットBEST100」 なる雑誌に掲載されるような有名スポットではあるらしい。

また、桜才バカップルのヨシくんナオちゃんの物らしい南京錠も確認できる。

他の 「Taro♥Nanami」 などは、氏家ト全先生の作品の登場人物名にいなかったと思う。


感想終了。

ちなみに余談なのだけど、最近の週刊少年マガジンは読者アンケートに力を入れているみたい。

今週号にいたっては、ほぼ全ての漫画にアンケート回答を促すアオリが挿入されていたほど。

じゃあそのアオリが 『生徒会役員共』 にもあったかと言えば、これが無かったのさ。

何故だろう……と思ったが、他の漫画も見てみるに、どうやら新連載や大人気漫画にはこのアオリを挿入しなかったようだ。

やったぜ! つまり 『生徒会役員共』 はやっぱりマガジンでも人気ある漫画の一角ってことであろう、良かった良かった。