・片腕カンフー対空とぶギロチン見てた。
事前知識といえば「ダルシムの元ネタと言われる腕が伸びるインド人ヨガ使いが出て来る」程度だったので、
こんなバカ映画、Ｂ級映画だったのかッ！ と中身を知って驚嘆。
空とぶギロチンが良い人なのか悪い人なのか分からないＯＰから始まったかと思いきや、
主人公の片腕ドラゴン（片腕カンフー）に殺された弟子の仇討ちに出かけるためだけに自宅を爆発する奇行にまず唖然。
訪れた宿屋で「我こそ片腕ドラゴン」と大法螺吹いてた片腕のおっさんを殺害し、
偽者だったと気付いて吐いた言葉は「まあいい 片腕は皆殺しだ！」。何この狂人。
そして“試合中の死を覚悟する”との同意書なくては参加できない武術大会が開催される。
つーか「試合中の死を覚悟する」というより「相手が死ぬまで戦い続ける」武術大会なんだけど。
大会主催者の鷹爪拳派が他流派を潰し合いさせるために仕組んだんじゃないのか？
「お葬式の参列中に鳴ったラジャ・マハラジャーの着メロ」みたいに、勝敗決定時にそぐわぬ軽快な音楽が流れる武術大会。
それを勝ち進んだのは、大会主催者の娘、腕が伸びるインド人、
無刀流と名乗りつつも刀を使い、片腕ドラゴンから「やるな 参考にしよう」と褒められた日本人、
「ムエタイ＝かませ犬」の刷り込みが成された板垣恵介読者に優しい、如何にも雑魚っぽいムエタイ使いなどなど。
片腕ドラゴンと空とぶギロチンは大会に参加せず。
大会も半ばまで進んだところ、空とぶギロチンが乱入。
片腕の出場者を、「まあいい 片腕は皆殺しだ！」の前言通りに殺害。
「このクソじじい！」とぶち切れる主催者もついでに殺害し、小型爆弾を投げつけて大会破壊。
実は空とぶギロチンの手下だったヨガ、ムエタイ、無刀流を撃退する片腕ドラゴン。
つーかムエタイの倒し方が完全に悪人。兵藤会長だってやらねえよそんなの。
そして訪れる空とぶギロチンとの直接対決。
ギロチン封じや爆弾の罠や投擲機の罠もあって、とうとう最後には空とぶギロチンを倒せましたとさ、と。
見所はやはり空とぶギロチン。
「神をも封じる」との意味だろうか、その本名は「封神」。
義勇軍を武術家達に弾圧させていた清朝。
中でも封神は、清朝に認められた最強の刺客なのだッッッとは微塵も思えないキチガイっぷり。ギロチン坊主とはよく言ったもんだ。
特に武術大会から逃げる際に小型爆弾を手当たり次第に投げつける様はたまりません。
単なる一キチガイではなく、「まあいい 片腕は皆殺しだ！」の宣言に基づいて行動する辺りはポイント高いですよ。
なんかシグルイ思い出した。封神はキャラの掘り下げ足りていないけど。
以下、箇条書き。
・片腕ドラゴンに殺された左竜と左虎が、いつギロチン坊主に手紙を送ったのかが謎。死んでるじゃん。
・最初ヨガ、無刀流、ムエタイがギロチンの手下だと分からなかった。
「封神は外国からも刺客を招いた」しか情報無いじゃん。それなのに清朝が大会に外国人の参加を禁じていたし。
・道案内させられた人が爆死した？のには笑った。
・片腕ドラゴンが片腕である理由が謎。片腕ならではの技とか一切出て来ないし。
・空とぶギロチンって盲目だよね？ その割にはクライベイビーサクラ並に行動できてるんだけど。
・思い出したように出てくる壁歩き。
・最後の片腕ドラゴンの行動は、格好良いというより親切なだけにしか見えないよ。
・空とぶギロチン倒して終了かよ！ 後日談とか、弟子や娘との再会は！？ それともカットされたのか？
