ルパン日

はてなダイアリーの7月22日分に「ルパン」という言葉を含む日記一覧。

上記リンク先からアクセスがあったついでに、俺もそれらの日記の巡回開始。しかし上から半分程読んで挫折。数多すぎ。

それはともかく、良かったとの感想が少なくなくて意外。3,40%の日記で高評価。

あと「ルパンは(女性の)殺しをしない」とはどのルパンで出た設定なんだろ。それ知らなかった。


・レンタルしてきたルパンを観てたのでその感想。ネタバレ全開。


『ルパン対複製人間』

  スケールでけぇ。

  26年も前の作品だから映画の作り方から違ったんだろうな。当時はこういうのが受けたんだろう。

  銭形警部の名前が「平次」だったり「トシコ」との娘がいたりする設定や、

  五右衛門を「キチガイ」不二子を「飛んでる」と形容するシーンにも時代を感じた。


  そういう時代の差を抜きにしてもつまらなかった。

  マモーには何をどこまで出来るのか、力の範囲が設定されてなかったからつまらなかったのかな。

  過去の記憶を見せるシーンではトリックを解説するのに、直後の空中浮遊には説明無し。

  詐欺師か超能力者か一方に決めてほしい。


  「ルパンが襲われる→抵抗する」って流れもダメかも。「お宝盗みます→抵抗される」のが面白くない?

  つーか盗むべきお宝は最初にしか出て来ないけど。

  最終目的・勝利条件が不明瞭だったのもダメな要因かなぁ。


  DVD特典中の劇場用宣伝映像がひどい。

  手元にあったフィルムを繋ぎ合わせただけではないか、って映像が数分間続く。

  脈絡も何もあったもんじゃないし、視聴者を熱くさせるシーンを集めたわけでもない。酷すぎ。


  「超合金が相手だったから」と折れる斬鉄剣


  ゲスト出演だった大統領の声が酷すぎ。これがプロとアマチュアの差か。


『デッドオアアライブ』

  キャラ造詣が濃い。

  オリジナルキャラのみで展開する場面だけを見たなら、ルパンシリーズだと気付かなさげ。

  クライシスとかルパンに出て来る悪役じゃないだろ。


  つーか何このクリクリお目目。


  アクション! アクション! これ格闘アニメじゃん。

  オーリがゴロツキに足払いをかけるシーンで確信した。あの足払いは確実に大足だ。

  ラストも見事な格闘アニメ。首狩りが足からもナイフを出したのには笑った。別作品の登場人物だろこれ。

  とりあえずアクションシーンにはとても満足。

  首狩りが首を切り落とすシーンとかクライシスが真っ二つになって千切れるシーンとかいい動きしてるなぁ。

  ナノマシンが首狩りを模してルパンに襲い掛かるシーンもステキ。素敵作品だ。


『燃えよ斬鉄剣

  超おもしれー。ルパンすぎる。

  俺のルパン像はテレビ放送分とこの作品で構成されたんじゃねーの? ってくらいに面白かった。

  最終決戦の場所、決着の付き方、ルパンとお宝との関係の展開具合、最後にお宝がどうなったか、

  どれをとっても素晴らしいな。ゲスト出演の女性キャラのあり方も良かった。


  ルパンと不二子が一緒に同じ状況で同じトラップを潜り抜ける形で協力し合う展開も俺好み。

  デッドオアアライブみたいに共闘するのでも別行動取るのは、好きでも嫌いでもない。というかそれが普通のパターンだろ。


  敵男忍者が殺されても復活した理由が「3人いたから」ってのには笑った。3人ともあっけなく死ぬのにも笑った。


  敵キャラ名でギャグに走る必要性が分からん。


  銭形警部がギャグ以外に絡んで来なかったのはちょっと寂しいかも。


『ナポレオンの辞書を奪え』

  これひでぇ。

  全世界が敵だ! → ザコキャラが多いだけ。

  カーレースに参加 → 不二子が人質になるだけ。

  銭形とルパンが入れ替わる → ルパンがゲストヒロインといちゃつくだけ。


  面白くなりそうな要素はあったけど、面白くならないまま終わってる。

  「今回欲しい物はカーレースの優勝商品。だから参加して優勝商品を奪おう!」

  →カーレースに参加しないで最初から直接奪いに行けば?

  →でも参加したいと言うルパン。

  →と思ったら参加はしないで別ルートでゴール地点まで向かうルパン。

  →最後には直接奪いに現れるルパン。

  何がしたいんだ。


  全世界を敵に回してもザコキャラ相手じゃルパン達が危機に陥らないわけで、

  大ボスの存在を薄めるだけにしかなってなかった。つーか大ボス不在とも言えるよなこれ。


  ミサイルを利用して脱出するのは良い。

  でもその後はただピンチになって、そこを銭形が救うだけなのは酷すぎだろ。

  ラストは墜落シーンの一枚絵だし。何このオチ放棄。最悪だ。

  いっそ城が飛んでいくシーンで終わらせておけば良かったのに。


  つーか銭形警部が敵機をミサイルで撃墜してるぞ。

  確実に人が死んでるよな? 銭形警部こそ人を殺さないと思ってたんだが。


  何か比喩が多かった。覚えてないけど。


  銭形警部の月給が手取りで18万ちょっとって。


  首脳陣のやる気の無さには笑った。


『炎の記憶』

  大ボスの死に方見たさで借りてきた。

  →まーちーがーえーたー。

  飛行機から落ちるのはあってたけど。


  当時も思ったけど、クレジットカードでラボラトリーのロックが解除されるのはご都合主義すぎだよな。

  まさか近年のルパンが、そのご都合主義の連続になるとは夢にも思わなかったが。


  次元は虫歯で銃が撃てず、五右衛門は斬鉄剣を盗まれ、不二子はルパン側に付いているとバレている。

  そんなどん底状態からの大逆転劇。だけれど何か逆転描写が足りていなかったような感じ。

  結局普段とたいして変わらない方法で逆転に成功しているもんなぁ。

  もっと窮地に追い込まれた感じが出てたら更に面白かったんじゃなかろうか。

  いや今でも面白かったけど。


面白かった順番としては、

「燃えよ斬鉄剣≧DOA>炎の記憶>>>対複製人間>>>ナポレオン」かな。