女子大生家庭教師濱中アイ「126 人は巣立ち まためぐり会う」感想

・という訳で最終回倍増16ページ、女子大生家庭教師濱中アイ感想。

2003年から始まって約2年半連載が続いたリアルタイムショートギャグですが、

それも今回志望校の合格発表の回をもって終了です。


最終回とあって、今まで隠されていた設定が明かされる事となりました。それはマサヒコ父の顔。

「010」「028」に後姿で登場したっきりだったマサヒコ父。ここにきて初の顔見せです! スゲェどうでもいい!

っていうか最終回感想にこんなこと書くのもなんだけど、マサ父の顔は他キャラと被りすぎだろ!

マサヒコの友人鈴木にそっくりだし、「071」の男モブとも似ちゃってるよッ。髪型だけでも変えればいいのに。


というかあれだ。

最終回なので否定的な感想は書かないようにしようかとも考えたのだけれど、やはり書かせてもらう。

正直、パンモロはどうかと思うんだ。

せっかくこれまで直接的なエロ描写はほぼ描かれずに来ていたのに、100%露骨な下ネタかあ……

いやはやパンモロとは言えエロスは皆無だったけれどもさ、視覚的インパクトしか無いオチだしさぁ。

何より怖いのは、

妹は思春期の最終回でも、それまでのルールを逸脱したオチが出るのではないか?」との疑念が出てきた事。

シンジとカナミがインセストしたり、ミホの好意にどんな形であれ決着が付いたり、

それまではあり得なかった展開を迎える可能性を示唆するオチなので怖い。


とりあえず、パンツ描写がこなれてなかったのは救いだ。

あくまで「スカートがめくれてパンツが見えました」以上の情報を伝え得ないパンツで安堵。

色気もエロスも萌えも(*゚∀゚)=3も何もあったもんじゃあない。だからこそ良い。安心。

他のマンガだったら中村パンツがみんなの標準で、

中村はモザイクやボカシが必要な下半身になってたに違いない。控えめでもガーターベルトは行ってた。


否定的ついでに書けば志望校の合否にページを使っていて、16ページあったとは思えない内容も微妙かもな。

読み終えてから、マジで何度かページ数を確認しなおしたよ。本当に16ページあったか? と。

まぁ一応家庭教師マンガなんだから、合否はページ使わざるを得ないところだし許容範囲だけれども。

それにしても合否だけで終了して、後日談やらは一切描かれなかったとは淋しいな。

コミックス6巻に後日談を描きおろしてほしい。

なお、濱中アイ6巻は6月発売予定とのこと。まさか妹は思春期7巻も6月発売なのか? 5月でお願いしたいのだが。


面白かったのは3ページ2コマ目アイの握りこぶしや、3ページ目のマサヒコ父親登場シーン。3ページ目だけかよ。

いやでもあの握りこぶしみたいな小ネタは好きだ。スルーされてるのも良かった。

それに17ページ目インタビューでの氏家ト全氏受け答えもやる気なくて素晴らしいと思うよ。



――お疲れさまでした。連載が終わって、大変だったと思うこと、

今だから言えることなどはありますか?

氏家「・・・・・・いえ・・・・・・特に‥‥」

――あの‥‥すみません。いろいろあったかと思うんですが、

どこまでが自主規制すべきエロで、どこまでが笑えるHなのかの境界線がわからなくなったり、

下ネタがつきたり、手首が痛くなったり、肩がこったり‥‥。

氏家「そうでしたね」

――・・・・・・はい‥‥で‥‥では逆に楽しかったことは?

氏家「いろいろ勉強になったとは思いますけど‥‥」

――‥‥楽しいというよりは‥‥大変だったと‥‥

それはそうでしたね。では話題を変えて作品についてですが、

ミサキとマサヒコの今後の動向が気になります。

氏家「読者の皆さんがいろんなパターンの想像を膨らませてくれれば嬉しいです」

――濱中先生がマサヒコの高校に先生として赴任してくるなど、

濱中アイ番外編を見てみたいのですが?

氏家「一応、今は終わったばかりなので、それは考えていないです」

――考えは次に向かっているということでしょうか?

最後に気になる次回作について聞かせてください。

氏家「まだそれについては何も思いついてないです‥‥」

――題材はともかく、開始時期はどのくらいになりそうですか?

氏家「う〜ん やらせてもらえるということなので、

すぐにでもやりたいという気持ちはあるのですが‥‥」

――これから準備期間に入るとして、例えば25号(5/24発売)くらいで

氏家ト全新連載スタート」というのはどうでしょう?

氏家「‥‥できることなら‥‥。でもまだ何とも言えないです。何せこれからですから」

――次回作の構想がまとまり次第、できる限りそこ(25号)を目指していくということですね。

氏家「そうですね」


でもこう、もう少し感慨深いものとか無いんだろうか……濱中アイ世界の未来は読者の想像に丸投げとか凄い。

そしてインタビューを見ての通り、次回作は5月24日発売号の少年マガジンから。早ェ!!

濱中アイ妹は思春期単行本作業もあるのに、僅か2ヶ月間しか充電期間もらえないのか。

それだけ人気があるって嬉しい事実も推測できるが、もう少し休息させてもらっても良いと思う。

終盤でのネタ被り具合は見てられなかったしなあ。


まぁアレな点や希望を挙げればキリがないんだが、

濱中アイには約2年半水曜日を楽しいものにさせていただきました。氏家ト全先生、ありがとうございました。


あと最終回とは関係ないけど、もう書く機会なさそうなので書いておく。

アオリ文を見るに、濱中アイがリアルタイム進行になったのは2年生に進級する辺りっぽい

「リアルタイムショートGAG!!」の煽り文句付き始めがその辺なのです。

妹は思春期同様、サザエさん世界の如くにループさせるかどうかは連載初期には決まっていなかった形跡を見て取れる。