アイドルのあかほん「#20 その後」感想

・最終回です。


・今週のアイドルのあかほん最終回 「#20 その後」 感想。

今年の週刊少年マガジン28号から始まった連載も、今号で終了。

いきなりのCDデビュー決定と、途端に駆け足で迎えた最終回は まったり風味のいつも通りでした。


いつもと違ったのはそう、登場キャラ。


吉岡マユ、若田部アヤナ、天野ミサキ、的山リンコ


ここに来て、アイドルのあかほんキャラ・女子大生家庭教師濱中アイキャラ・妹はひまわり組キャラが共演!

とかまあ太字にしてみたけれど、登場理由はどうしても 「最終回だから」 くらいにしか思えないなあ。

如月カルナは聖光女学院に通ってるって設定を出したし、少しは活用しておこう」 くらいの扱いで。

氏家作品の時系列としては 妹は思春期濱中アイアイドルのあかほん になるようだ、とは一応記しとく。

でも本当は、軽い気持ちのゲスト出演が実際のとこだろう、と思ってるよ。


ひどくどうでもいい話をさせてもらうと、5ページ5コマ目の景色がリアルなのに笑った。

「#11」 でもあったけど、氏家作品の通常背景に比べて 妙に力の入ったこの風景は 誰が何のために描いているんだろうか。

それともこういう建物の描かれたスクリーントーンなのかなあ。


いや建物はどうでもいいな。

トリプルブッキングはCDデビューを果たして人気となった訳だけど、

最後を飾ったのは飯田シホ・如月カルナ・有銘ユーリが これまでと変わらず彼女達なりにアイドルする姿。

濱中アイ最終回では それまでの世界観を破る見開きパンチラで、なんだかなあと思ったけれど、

アイドルのあかほんでは、未来に希望を持たせつつ遠く離れた場所へ行った感もなく、綺麗にまとまってて良かった。

これで最終回でなければもっと良かったんですが。


・そんな、あまりに唐突な最終回。

その真相が巻末コメントで語られてたよ。


ネタが出ないので終わります


これが本当の理由なのか? との疑問は当然湧くけれど、

氏家氏の巻末コメントやアンケートの率直さから考えるに、正直なコメントなんだろうな……


ああ、ああ。

打ち切りよりも残酷だ。

「先パイ」 とかの苦しいネタも、氏家氏のギャグ嗜好が変わっての事だと信じたかった。

下ネタ減少傾向も、新分野を開拓しようとしての事だと信じていたかった。信じていたかったよ。

毎週下ネタひとすじに5年の連載を続けていれば、そりゃネタも尽きようものだけど。

ああ。


そして更なる追い討ちをかけるお知らせがこれ。


W連載が終了



ヤングマガジンとW連載が終了!!

少々充電してからリスタートする氏家ト全先生に励ましのお便りを。


これって 「妹は思春期も終わりますよ」 って意味じゃあないのか?

常人の方は 「アイドルのあかほんだけが終わって、それにマガジンで再び連載予定あり」 と受け止めるのだろうけど、

常時後ろ向き太郎の俺には、リスタートの意味も 「第2部は無いけど第1部完」 みたいにしか受け止められねえ。

「両方の連載」 が終わるのか、「ダブル連載という状態」 が終わるのか。

つーかネタが無いのだし、

「あかほんはネタ尽きたけど、妹は思春期のネタは充分あるよ」 って事は無いだろうしさあ。

扉絵のデフォルメキャラシリーズも、扉絵で企画物やるのとか初めてだから、

「最後にやりたい事やっておこう」 みたいな意味なんじゃあないかと思えて超不安。

また 「アイドルのあかほん妹は思春期が終わって、妹はひまわり組は終わらない」 って話もないだろうし、

まさか全連載が終わってしまうのだろうか。


リスタートについては、それ自体よりも本当ゆっくり休んでほしいと思っています。

最短でも今年度中はもう、妹は思春期とか単行本作業とかあるのだろうけど、

映画を観たりゲームをしたり、好きなことをして過ごしていただきたいなあと。

「ネタが無い」 とか口に出すほど追い込まれるとか尋常でないし。ゆっくり休まれてください。お疲れさまです。


・あと、このサイトについて。

氏家氏の次回作が始まった時には また感想らしきものでも書きたいなあとは思っていますが、

このアイドルのあかほんの時みたいではなく、濱中アイの時みたいにまったりやりたいなあと思いました。

いや、濱中アイの時よりもまったり目で。

今の感想の書き方は、他人が見ることを意識した書き方が少し入っていたんですが、

氏家作品のまったりした世界観を楽しむのに適していないなあとか感じたので。


・ともかく 氏家ト全氏の描く、女性らしさを備えた男性にしか生み出せ得ないだろう下ネタや、

また日向ぼっこのように暖かで平和な世界観・キャラクターが本当に好きです。

アイドルのあかほんには、週の半ばに心を潤わせてもらってました。氏家先生、ありがとうございました。