少女革命ウテナ決闘感想

・たまには格ゲーサイトらしく。


『VS 西園寺莢一 「WHEN WHERE WHO WHICH」 』

ハハハハ笑いながら動き回る西園寺は天草っぽい。覚えてないけど。

この回は世界観説明やゲームルール説明に終始しているので、見所少ない。

決闘全体が 移動技 → 鍔迫り合い → 武器破壊 → 決着 だけ。操作説明回。


『VS 西園寺莢一 「肉体の中の古生代」 』

開幕から西園寺ラッシュ。そしてガードクラッシュ。

決闘の勝敗決着基準はブシドーブレード制に近いっぽい。

「分かっているな。生死に関係なく、薔薇を散らされた者の負けだ。」 だそうなので。

なんか鍔迫り合い中に西園寺が蹴り技を出しているのが謎。

鍔迫り合いシステムはボタン連打合戦だと思うのだけど、違うのか? それとも演出が鍔迫り合いのコマンド投げなのか。


そして初めてのウテナ超必発動。

のけぞり中に暗転してディオスが降りてきて、西園寺が起き上がりに重ねようとした攻撃に対して後の先とってる。いや、強すぎだろ!

のけぞりから一瞬でニュートラルポーズに戻れてなおかつ有利って。

西園寺の剣が振り下ろされるまでに ディオスが降臨する → のけぞりから回復 → 剣を構える の3行動が出来るのは、

暗転して時間が止まっているからで良いけれど、これをのけぞり中に発動出来るってのは強すぎるー。


『VS 薫幹 「スピラ・ミラビリス劇場」 』

牽制中心の試合で、全く密着しない。中距離戦。

少女革命ウテナ全体で見ても、珍しく様子見が多い。

決着はなんだろう。精神的動揺による操作ミス? 心が折れたって感じで。


関係ないけど、いきなりウテナを応援し始めるアンシーがひでえ。

この時はまだ天然さんなのだと思ってたけど、実は普通以上の人なので、

つまり 「幹と一緒に暮らすのは嫌だなあ」 みたいに思っての発言じゃあないのかこれは。


『VS 有栖川樹璃 「天使創造すなわち光」 』

受け中心の樹璃。

かと思いきや怒涛の攻め。開始数秒の動きだけで、圧倒的強キャラだと分かる。いきなり格が違いすぎる。

「少しは回り込んだりしろよ」 とか言ってるけど、

回り込みの硬直にきっちり最大コンボ叩き込んでくるタイプだよな。

有栖川樹璃がどれくらい強いかって言うと、

第2部 黒薔薇会編のデュエリストたちはことごとくウテナの突進超必 (ディオス降臨 → 突進) に胸の薔薇を散らされるんですが、

そのクソ強いウテナの超必が、今回初めての発動なのに樹璃に破られる。もう最強。

つーか主人公の必殺技がいきなり潰されるアニメがあったとは。


決着はなんだろうこれ。

ファイティングレイヤーの真ランスナイト戦では、

タイムアップになると体力に関係なくプレイヤーの負けになって頭上から槍が降ってくるんだけど、

これもつまりそのパターンなのかね。勝者がウテナだったのは主人公補正で。


『VS 桐生七実 「ラスト・エヴォルーション(進化革命前夜)」 』

少し斬り合って少し鍔迫り合いして、そして決着。1分かからない。

あと鍔迫り合い中に、ウテナがディオス降臨させてるのが注目どころ。

鍔迫り合いシステムはただのボタン連打合戦かと推測していたが、

超必の発動もできたり、いろいろ駆け引きが存在するらしい。

っていうか桐生七実の兄の桐生冬芽が、ディオス降臨中に動いてるんだけど! 暗転中なのに! バグか!?

あと、俺はこの髪を下ろした2Pカラー七実を使いたいです。

つーか少女革命ウテナ全体でこのレア2Pカラーをもっと出してほしかった。


『VS 桐生冬芽 「封印呪縛」 』

折角ガードクラッシュさせたのに、何故だか発生の遅い突きを繰り出す冬芽が謎。

それよりディオス降臨の暗転中に、また冬芽が動いてるぞ!

そういや 「肉体の中の古生代」 回でも冬芽は動いていたし、冬芽限定で暗転中にも動ける仕様らしい。調整お願いします。


決まり手は 「偽王子様」 で。「偽ギブアップ」 っぽい感じ。

当身技みたいだけど、多分持続するコマンド投げ。真・雪風巻みたいな技。


『VS 桐生冬芽 「何人も語ることなし」 』

ラウンド開始前から冬芽がアンシーでパワーアップ。

なんか剣から飛び道具出るようなって、剣と剣あわせただけでいきなり武器破壊。バランスおかしい。

ちなみにこのアンシーパワーアップは、次の黒薔薇編からウテナの超必として使えるようになってる。


『VS 鳳香苗 「不人幻魂合体術」 』

この回からステージが変わった。

学校の机が綺麗に配列されてるステージ。ボンバーマンみたいだ。

鳳香苗自体は強キャラかと思われたがあっけなく終了。まあ黒薔薇編の初戦だしな。

有栖川樹璃には通じなかった突進超必も、クリーンヒットして華麗に勝利。


『VS 薫梢 「架空過去型《禁厭》まじない」 』

梢が鍔迫り合いを真正面から押し勝って、ウテナはガードクラッシュ。

ガードクラッシュさせたのに、なんか梢は出の遅い攻撃で追撃。ガード不能技っぽいけど、当たらなきゃ意味無いです。

こいつらガードクラッシュ → ガード不能技の流れが好きだなあ。

そして2度目の鍔迫り合いでもウテナに圧勝。どれだけパワーキャラなんだ梢は。

スピードで劣るわけでもないし、滅法強い。

実際ウテナが ディオス降臨+アンシーパワーアップ の超必2つを使ったのは、

黒薔薇編ラスボスの御影草時と この梢だけ。いかに強キャラなのかが分かる。

多分デフォルトキャラでは3強に入る。鳳暁生編キャラはタイムリリースです。

最後はバックステップにウテナの突進超必が刺さって決着。


『VS 高槻枝織 「地球は人物陳列室」 』

登場ボイスが格好良いぞ。

「これが私。本当の私。光り輝く樹璃の陰で惨めに生きてきた負け犬じゃない。光をしのぐ本当の私。そう、樹璃を支配するのは、この私!」

「私」 言いまくり。自己主張意識超強い。

直前の薫梢とは打って変わって、枝織はスピードタイプ。スピードだけなら全キャラ中最速じゃないか?

さすが樹璃アルカナ装着してるだけある。

そのスピード型の枝織の攻撃に対して、カウンターヒットを取るウテナ突進超必。速すぎ。

MOWの潜在版シャインナックルくらい速いと思う。

ならその突進超必にカウンター取った有栖川樹璃はどれだけ速いんだよって話だが。

あと机の上の鳥が暗転中に動いてるけど、あれは背景扱いなんで。


『VS 石蕗美蔓 「円錐形絶対卵アルシブラ」 』

七実に倣って石蕗美蔓が二刀流なのは細かいなあ。

七実と石蕗美蔓の扱いは、吉光と州光みたいな扱いなのだろうけど、少女革命ウテナでは州光の方がかなり強いみたい。

二刀流を使って突進超必を防いだりも出来るし。石蕗美蔓強い。

ウテナは突進超必をガードされてどうするのかと思ったら、上空からウテナ降ってきた。禊だ禊。

しかしこれ、ディオス降臨 → 潜在版シャインナックル → 禊 の超必連続発動可能って、ウテナだけ恵まれすぎだよなあ。


『VS 篠原若葉 「幻燈蝶蛾十六世紀」 』

本気アンシーを見れる珍しい回。決闘関係ないけど。

ウテナがディオスの剣なしで勝負する。

相手の武器を奪えるシステムってのは珍しいなあ。

素手状態になっても勝てる可能性のある作りになっているようだ。


『VS 苑田茎子 「成熟年齢透明期」 』

ラウンド開始前の構えがアホっぽくて愛らしい。

アンシーの傘が飛ぶのは何の喩えなのだろう。それとも意味は無いのか?


『VS 御影草時 「ワタシ空想生命体」 』

少女革命ウテナの決闘シーンは30%近くが使い回しで成り立っているのだけど、

同じシーンでも早回しにしただけでウテナの攻撃的意志が見て取れて格好良いなあ。

それはともかく、さすが黒薔薇編のラスボスだけあってリーチ長い。しかも速い。

読みも的確で、さすがディオス降臨+アンシーパワーアップまで使わせるだけある。


この回は少女革命ウテナ的に色々と説明がされる回だけあって、セリフも流れも熱い。

「敗北するんだ! 時子!」 の一連のセリフとか、

「あなたは彼女に勝てない。思い出の中の姉さんに、あなたは永遠に勝てない!」 とか素敵すぎ。

影絵少女の 「きみー、この書類はなんだねダメじゃないか!」 → 「くそー、俺は昔学級委員だったのにー!」 →

「待て、そのランドセルを貸せ! 父ちゃんが学校へ行く!」 もお気に入り。


『VS 西園寺莢一 「バーチャルスター発生学」 』

鳳暁生編突入。

この回からステージがまた変わった。

今度は地面から暁生カーが突き出たステージ。どう見てもミドラーの超必モーターショーだ。

っていうかまたガードクラッシュ → ガード不能技の流れかよ。

西園寺が2度 「なに?」 のセリフを続けるのは格ゲーっぽい。喰らいボイスが連続した時みたいで。

最後は第3部 鳳暁生編になって一新された新超必で決着。


『VS 薫幹 「平俗宇宙に不滅の皇帝」 』

登場シーンで幹が梢の腰に手を回すシーンは、ウテナの全シーンの中で最もエロいと思う。

決闘自体については、幹が近距離戦主体になったって事くらいしか感想無い。投げ技も使う。投げスカリしてたけど。

最後はやっぱり精神的動揺でミスって終了。またか。

途中からウテナが新超必発動するまで一切映らなくなって、幹がミスするシーンしか見えなくなるのも不満が残る。


ちなみに俺としては、鳳暁生編の超必はあんま好きじゃあないです。

ナルトとかドラゴンボールの超必 (格ゲーとしては絶対当たるけど、なんかずっと演出が続いて、

見た目的には回避できそうでコンボも途切れてるように見えるあれ) みたいに見えて嫌な感じー。

カメラもずっとウテナ映してて、「相手はどのように超必を喰らっているのか?」 が完璧カットだしね。

「バーチャルスター発生学」 回だけは新超必演出をノーカットで見せれくれるし、相手も西園寺とヤムチャなので満足なのだけど、

それ以後は割と満足行かない決着が続くのが3部の嫌なとこ。


『VS 土谷瑠果 「天使アンドロギュヌス」 』

地味に最強なのがこの先輩。

必殺技とか無いけど、通常技の性能がめちゃ高い系。発生も威力も硬直の無さも最高レベルっぽい。


そんな先輩からカウンターヒットとれるウテナ新超必はなんなんだ。理不尽に強すぎる。

あと決闘音楽が不自然なところで切れるのでスッキリしない。

まあ土谷瑠果は負けると決めて挑んでいた決闘なので、真剣勝負でない不自然さを現した演出だと捉えれば納得行くけどさあ。


『VS 有栖川樹璃 「わたし万物百不思議」 』

1から10までビューティフル。

俺としては少女革命ウテナでベストの決闘に推すよ。

人間が自分の執念を叶えようとする姿は美しいが、それを抑える姿もまた美しい。

ちなみに決闘自体の動作は、「天使創造すなわち光」 回と 全くと言っていいほど同一。決着が違うだけ。

っていうか本当は決着していないんだけど。

有栖川樹璃はウテナの新超必を避けて薔薇は散らされなかったものの、

ペンダントを断たれて自ら勝負を降りた。精神ゲージが尽きた様子。

決闘ルールはブシドーブレードだと思ってたら、餓狼伝ブレイクブロウだった。


対 有栖川樹璃 戦は、2度とも九死に一生を得た形での決着なんだけど、

そこに全く触れないあたり少年マンガ的熱さがあって燃えると思う。


『VS 桐生七実 「天然同胞宮殿遠近法の書」 』

七実のファイトスタイル変わったな。一気に攻撃的に。

七実のジャンプが格ゲー的すぎる。ふっつーに2,3メートルの高さまで飛んでるのだが。

最後はウテナがダウンして七実が突っ込んできてる状態なのに、

そこからウテナが新超必を発動して勝利。もうめちゃくちゃ。絶対デバッグしてねえ。

新超必のバランスが悪すぎて萎えるわあ。

ガード不能で相手位置サーチする判定激強のリーチ無限技なんじゃねーの。


『VS 桐生冬芽 「寓意・寓話・寓エスト」 』

「戦いに於いて 私情は禁物だよ、天上君!」 → 「天上、俺がお前を守ってやる」の流れには笑うしかない。

2つは連続したセリフです。お前はトリーズナーか!


反逆者カズマ


地面から生えてたステージ障害物の暁生カーが、ギミックとして大活躍。

暁生カーがステージ上を駆け回るよ! いや、それは死ぬだろ。

その後の流れは本当スクライドみたいな熱さだな。

冬芽は暁生カーに乗って突っ込んでくるし、

ウテナはアンシーでパワーアップして、突っ込んでくる暁生カーを一刀両断。

決着はストリートファイターII−RYUの サイコクラッシャー対昇龍拳 みたいで格好良い。


『VS 鳳暁生 「体内時計都市オルロイ」 』

会話が長いので斬り合いも長く続くなあと思ってたら、

鳳暁生の通常攻撃で一発ガードクラッシュ! さすがラスボス。

でも発生の遅い攻撃で追撃して避けられるのは変わらない。CPUアルゴリズムおかしいぞ。

勝負の流れがウテナに傾くきっかけのセリフは、

少女革命ウテナの 新番組予告映像の締めに使われたセリフなんだよね。これは熱い。


ラスボスだけあってガーキャン後転も使う。

ラスボスだけあって突進超必もガードする。

でも 「現実の戦いの恐ろしさ」 ってのが、2対1形式のことだったのはなんかしょぼい。

確かにその状態なら小足連打だけで永久だけどさあ。


まとめ。

性能的に最強キャラは有栖川樹璃かなあ。

パワー、スピード、リーチ、受け、攻め、あらゆる面で優秀。

特にウテナの超必に見てからカウンター取れるのは凶悪すぎ。

才能では全キャラ最高とのお墨付きを作中で貰ってるし、不動の地位かと。

次点は土谷瑠果じゃあないのかね。通常技だけで食っていけそう。

病に倒れた身だけれど、格ゲー的には病に冒されたキャラほど強いし。斬鉄とか橘右京とか。

3番目はウテナだろうなあ。

主人公補正が性能的にも所有技的にもかかりすぎ。

のけぞり中にも発動できて発動後有利なディオス降臨、

発生神速で移動距離も2画面分くらいある突進超必、

これまたいつでも発動可能で相手位置サーチする発生激速の新超必。もう負けないだろこれ。ダイヤグラム上では最強になりそう。


2010.04.25:誤字修正