何だか知らんが 別冊ヤンマガ読切 『戦乙女』 が凄く良かった

・別冊ヤンマガの話。

前からそうだったけど、終わるマンガは本当唐突に終わるなあ。

それなりに期待値高かっただろう 玉置勉強氏の新連載や、DMC作者の若杉公徳氏の新連載が、もう今号で連載終了。

前号ではそんな雰囲気無かったし、もちろん次回最終回の予告も無かったし。

なんていうか、「アンケートでワースト5に入ったら即打ち切り」 みたいな掲載方針を採っているのではないかと思えてくるほど。


あとジェントルメン中村氏が戻ってきていて嬉しい。

この人、ペンネーム同様に本気なのかネタなのか天然なのか分からないマンガを描くけど、2ヶ月に1度見るくらいには面白いな。

今回の 「一寸法師サイズの番長が、テンプレ通りな番長の青春を謳歌する話」 とか、何を狙ったらこの話で行こうと思い立つのだろう。

まあ別冊ヤンマガには必要な人だよな。1ヶ月に1回くらい見たい気もするし。


そして 『妹はひまわり組』 は、次回でマナカが引っ越すことに。

妹は思春期で説明されていたマナカの引越しイベントだけど、これがひまわり組の方で描かれるって事は、まさか連載終了なのか?

今からマナカを抜かす必要なんて全く無いしなあ。

そして何より怖いのは、これで同時に妹は思春期も終わってしまうのではないかという事だ!

250回記念カラーを貰えるくらいだし 人気は充分ある作品だろうけど、

そもそもに氏家ト全氏が、そろそろ週刊連載を続けていくのはキツくなってきたという可能性は充分にあるだろうし。

こないだ初めての休載もしていたし、正直不安だ。

アゴゲンみたいに定期的に休載するとか みなみけみたいに隔週連載でも良いから、妹は思春期を読みたいのだが。


・本題。

今号の別冊ヤングマガジンには 「フレッシュ新人読み切り」 なる括りの読切作品が2本載っていて、

それの1つ、田澤類氏の 『戦乙女』 が、自分でもよく分からないがツボに来た。


ジャンルとしては、「女子校生剣戟アクション」 あたりだろうか。


ブラマンジェ姫これが


麻波こうして


独走する一撃の美学こうなった


あらすじ。

刃を交えるこの2人、実は姉妹でありました。

名前を、女子校生サイドが麻波、お姫様サイドが瀧音と申します。

2人が斬り合うのは 剣術道場の跡目として認められるためなのですが、しかし瀧音には天稟があったのです。


という事で、女子校生斬り合いバトルのはじまりはじまり。

正直かようなあらすじはさほど関係なく、バトル部分がメインを占めているので良いね。

俺が良いと感じた部分も多分その辺。

動機的には 誰かを守るためとかでなく、純粋に自分の欲望・信念のために戦うのが素敵。信念重要。


そしてバトル自体も、日本刀 (真剣) が武器としての重みを失っていないので良い。

「三寸切り込めば人は死ぬのだ感」 とでも申しましょうか。

刀で衝撃波を出したり、殺気や謎のオーラで威圧するというような事が無く、

斬られる = 死 の肉体で戦うからこそ素晴らしい。

昨今の少年漫画のように、武器が単なるキャラグラフィックの延長・ファッションと化してはおらず、

飛び道具等の必殺技を撃ち出すためのアイテムとしてではなく、刀自体が有効な攻撃方法として存在している。


瀧音


そして武器の重みが存在するからこそ、そいつを見切り 扱いこなす瀧音の存在が際立つわけだ!

決闘の行方はご自分の目で確かめやがれ!

カタナちゃん斬鬼傅や、アイホシモドキの 相星さん 対 赤ずきん 編が好きな人には多分おすすめ。


他の作品も読んでみたくなったので検索したけど、田澤類検索でノーヒット。本当に新人さんかあ。

次回作も、是非ともこの路線で行ってほしいね。っていうか戦乙女の続編でも良い。

もしくは 対 武装ヘリ 的なバトルアクションものとか描いてほしい。