・続きがめっちゃ気になるので、すぐさま2巻を買てきたよ。
秋田書店刊メトロ・サヴァイブ。全2巻。
あらすじ。
大地震によって地下鉄駅構内に閉じ込められてしまった乗客たち。
果たして彼らは生還できるのか? とまあ お話自体は非常にシンプルでありんした。
しかしまあ、地下鉄薀蓄 略してチカチクばらまいてあった1巻とは違い、
2巻は人間同士での食料争いメイン。
そりゃ食料欠乏は絶対描かれる問題だろうけど、
奪い合いの駆け引きにだけ描写割かれてばかりになるとは思わなかった。
「大地震+電車+地下」 といえば 『ドラゴンヘッド』 初期が連想されるけど、
あれとは違ってみんな冷静。発狂シーンとかは出てこない。
「死亡者多数だから」 と死肉食べる描写までは来ないだろうと思っていたけど、
まさかあの液体、1巻で超浴びる あの液体を飲む・飲もうとする描写すら無いとは思わなかった。
緊急事態でもみんな冷静。
飢餓状態も描写きつくないし、みんな正気失っても せいぜいぶち切れるだけだし、
読んでトラウマになるって事も無いだろう。
作者の人が劇団を主宰してるせいか、舞台上演もできそうなレベルだよなあ……と考えていて、はたと気付いた。
これはあれだ。金曜ロードショーだ。
金曜ロードショーというか、よくある2時間アメリカ映画。
最初は主人公の設定活かした小ネタやトリビアを披露するけど、最後は悪役とのぶん殴りあいになる あれ。
そしてラストは敵も主人公も溶鉱炉に突っ込んでアイルビーバック。もしくは駐車場爆破して我が名はパニッシャー!
そのタイプ。
そう考えるとあれ、
やたら善悪ハッキリしたキャラクター設定や、1巻最後の絶望的仕打ち、後半での駆け引きやら、最後の最後の天罰、
どれもすんなり納得が行った。
作者 藤澤勇希先生の代表作で、
未来の夢の食料から始まったパニックホラー 『BMネクタール』 の考えさせられるテーマとは違って、
ぐんぐん引き込まれてラストは凄ェ! でかした! ってなるテーマのマンガなんだこれ。
多分、原作はハリウッド映画と言われて読んだら信じてた。
お値段2冊合わせて1千円ちょいとお手ごろ価格だし。
ハリウッド映画とか金曜ロードショーとか好きな人には きっとおすすめ。
試しに1巻だけでも読んでみると楽しめるのではないでしょうか。