TVアニメ版 『生徒会役員共』 第3話の話

・たとえばさあ、『生徒会役員共』 の同人誌に対して 「生徒会役員共らしくない」 と言っても、

それはあんまり仕方の無い話じゃあないですか。

そりゃあ 同人誌の作者が氏家先生では無いわけだからな。


そしてTVアニメ版 『生徒会役員共』 第3話の製作スタッフは、

脚本が中村誠さんと小山知子さんで、演出が杉生祐一さん、作画監督は寺野勇樹さん、その他大勢いるものの、

当たり前ながら、こちらの作者も氏家ト全先生じゃあ無いわけだ。


よってそもそも、

TVアニメ版 『生徒会役員共』 に 氏家先生の 『生徒会役員共』 らしさを求めることが間違いなのかもしれないが……

いくらなんでもこれは無いわ。



TVアニメ版 『生徒会役員共』 第3話の話。

酷いとこガン無視して 良かったとこだけ触れようかと思ったけど、酷いところを直視してみる。

上の画像は、ネタに酷さを感じたポイントのキャプチャ。

入浴シーンで裸体満載とか、鹿に押し倒される天草シノとか、氏家先生のマンガならあと2年は出てこないだろうシーンだわ……


"畑さんが女湯に本格的撮影機材を持ち込んで盗撮" とかは、原作未読のスタッフが考えたネタなのだろう。

今回オリジナル話だからか、デフォルメキャラも異様なデザインが多かった。

ネタの合間に入るハンコも、今回はやたら自己主張が激しくてうざったいばかり。

ホテル三日月のパロディを入れるのも意味不明だし。

工事中のネタとか、あれ誰が考えて誰がOK出したの?


そりゃ 氏家先生が作っているわけじゃないのだから、『生徒会役員共』 らしくなくてもしょうがないとはいえ、

お金かけて作ってる公式二次創作のアニメで、この出来はちょっと……

控えめに言って、TVアニメ版 『生徒会役員共』 第3話は BDやDVDに収録しなくていいんじゃないかな?


いや別に、GoHands社スタッフの創作センスまで否定するつもりはありませんけどね、

それを発揮するのは 『生徒会役員共』 以外のなんかどっか別のアニメでやってもらえませんでしょうかね。


「アニメが好きでアニメの 『生徒会役員共』 を見ている」 とか、

「TVアニメ放映で初めて 『生徒会役員共』 を知りました」 って人なら問題なく楽しめたのかもしれないけれど……

原作から入った身としては、一体これは何のアニメなんだ? と違和感ばかり募って、がっかりしながら見てたよ。


良かったこと……

萩村スズの私服に動物スリッパを追加したことは、良いオリジナル要素だと思った。



あと、アニメ冒頭にある天草シノが生徒会会則?だかを読み上げるアニメオリジナルのシーン。

あれで今回修学旅行に参加していない萩村スズの代わりに、畑ランコが笛を吹いていたのは良かったんじゃあないの。


最後に、アニメ関連商品のメモ。

生徒会役員共アニメ化記念フェアとのことで、

期間中にゲーマーズで関連商品を買うと、オリジナルブロマイド(全10種) がランダムでもらえるそうだ。

当然絵柄はアニメ柄。しかもアニメで放映された内容の流用!

こんなものをランダムで全10種とか…… 汚いさすがアニメ業界汚い。金欠アニメ業界のえげつなさは異常だ。


今月のアニメ雑誌も読んだけど、どの雑誌にも別に特別な記事は無し。

アニメディアに特集記事が2ページあったくらい。

あとはスケジュールのページで、今後の放映内容が分かったりする。

っていうかキー局放送のアニメでもないと、別に特集記事とかポスターとか付かないものっぽいなアニメ雑誌って。


あとスーパーエンタメ新聞アニカンR Vol.55 2010夏アニメ超SPが届いた。普通に新聞だった。

インタビュー記事のほか、声優さんとかの毎号連載らしいコラムとか載っているので、

声優さんに興味がある人はチェックしてみると良いかと思います。

EDテーマのangelaのpv撮影の際には、11歳から39歳までの人が集まったとかのコラムも載ってた。


これは 7月 20日 22時 3分までの話だけど、

ヤフオク氏家ト全(生徒会役員共原作者)直筆サイン入り/妹は思春期7巻が出品されている。

この単行本発売当時って、サイン入り単行本プレゼント企画とかってあったっけ?

企画が無かったら、これは氏家ト全先生が個人的にサインした単行本、ってことになるんだろうか。気になるな。


・さて、翌週の月曜が祝日のため、ヤングマガジンは土曜日に発売。

つまり今週の 『COPPELION』 、「PHASE.15 【再構築】」 のあらすじと感想。


市川迷砂の特殊能力が "素粒子分解" だと明かされたのが前回だ。

一気に超能力バトルマンガへ路線転換したなあ。

明らかに人間離れした無茶苦茶な能力の使い手だけど、成瀬荊はそれでも市川迷砂の説得を試みる。


「‥‥おまえら2年生の気持ちは分かる‥‥

だからって自暴自棄になるな! 三島教頭や防衛省の科学部に話せば きっと不具合を治す方法が―――」

「その防衛省があっしら2年生を殺そうとしてんの!

あーたこそいい加減 目を覚ましたらどうなんだい!?」

説得失敗ー。

市川迷砂はコッペリオンの開発者を自称するドクターコッペリウスを信用している様子。

ドクターコッペリウスは相当うさんくさいんだが、

何か市川迷砂たちにコッペリオン開発者だと信じてもらえるような物証とか持っていたんだろうかねえ。

それとも、三島教頭先生たち学校の教職員が全然信頼されてないってことなのだろうか。


「失敗作と判明した瞬間生徒をゴミみたいに処分しようとしてるのは誰?

イカれてたっていいよ あっしはあのウサちゃんについてく」

実際、"失敗作のコッペリオンを処分する" との任務を帯びた 掃除係の小津姉妹とかいるしなあ。

市川迷砂ら2年生は、学校にいた頃から掃除係の役目について知っていたのかもね。



「そしてこの手で再構築してやんよ! この崩れ去った暗黒の世界をね!」

なんかいきなり少年マンガっぽいセリフが来たー。

このセリフからするに、やっぱ市川迷砂も黒澤遥人のように、コッペリオンであることに誇りを持っていそう。

いやしかし、本当に少年漫画っぽいな。

かつて、

「人間が死滅すれば我らの時代が来る‥‥!

地球を支配するのはコッペリオン‥‥史上最強の種族――― とか少年漫画だったら言いそ〜〜ギャハハ!」

ってセリフが出てきたマンガなのかこれは。

むしろこのセリフを言った小津歌音が、今ではその少年漫画に出てきそうなセリフを言っても違和感が無いし。


そしてバトル開始の巻き。

我が身を粒子の砂に分解できる市川迷砂の戦闘スタイルは、やはり "サンドマン" だったり "スナスナの実" だったり。



粒子化の制御装置っぽい義眼が宙を自在に飛びまわれるせいなのか、市川迷砂もめっちゃ普通に空飛んでる。

蹴りでダウンを奪って、倒れた成瀬荊にフライングクロスチョップでダウン追い討ち。

"運動神経に優れる" とか真っ当な打撃系の特殊能力しかない成瀬荊にとって、市川迷砂は相性が悪すぎた。


「あんたのリスペクトする三島教頭も 防衛省‥‥つまりは政府の手下である事実に疑いはない

そのうちあんたもゴミのように捨てられんのさ」

市川迷砂の勝利宣言が出た!

負傷した成瀬荊を放置して、目的である深作葵を連れて行く。


 

で、



セミっぽいメカがなんか来た。

成瀬荊と深作葵を救助して、おまけにプロペラで市川迷砂を切り刻んで、あっと言う間に撤退。

市川迷砂は直前に身体を素粒子分解することで、どうにか一命を取り留めていた。

けれど着ていた制服は、ズタボロに切り裂かれてしまった。

おいおい……これは市川迷砂が 果たして替えの制服を持っているのかどうかが気になるな!

持っていなかったら大変な事になるのではないだろうか!?

……まあ、舞台は新宿なのだから、いくらでも代わりの服は補充できるんだろうけど。

いずれにしても、いきなり衣装チェンジフラグが立った。


あと、セミメカは一切詳細不明だったよ。そのまま次号へ続く。

誰が操縦しているのか、何のために成瀬荊たちを救ったのかは謎。第三者機関の介入とかあるんかしらね。

まあ、次回待ちということで。