・そして次には、今月の 『プチプチたんたんプチたんたん』 第5話 【ラッキースケベ予備軍】 の感想でござい。
今回メインとなるのは、新キャラの男子高校生:田隈カオル (15) だよ。
寮母の朝宮さんを 「マミさん」 と下の名前で呼ぶこの男子、なんと朝宮さんの甥っ子であったとさ。
さらに花園ハナたちのクラスメイトでもあり、第4話にて示唆された "片岡ヒカリの好きな人" でもあり、
山田コンスタンツの擬似裸ワイシャツ用にYシャツを提供した人物でもあった!
おまけに女子寮のモブキャラたちに対してリアクションを取ったりもするぞ。
この田隈カオルの紹介を中心に展開するのが第5話だよ。第5話なんだけど……何か微妙だなあ。
個々の要素は好きなのだけれど、全体を通しての感想だと、何か微妙な印象を受けた。
理由を考えざるを得ない。
……思うにこれは、田隈カオルの印象が微妙なせいかなあ。
お風呂上り (or シャワー上がり) の裸バスタオルの女子生徒を見て鼻血を垂らす田隈カオル、
そんな彼は、寝癖女子や寝巻き姿女子やごはんつぶ頬に付けた女子を見てさえ鼻血を流すー。
"いやそれ別にエロくないだろ!" ってシチュエーションにも興奮するので、ラッキースケベ体質とまでは行かず、
サブタイトルにて 「ラッキースケベ予備軍」 と称された。
寮母の朝宮マミといかにもな会話を交わし、実はクラス委員長だった片岡ヒカリと (オチ含め) テンプレ的な会話も交わす。
つまりは 「ギャルゲー/エロゲー主人公を氏家先生流にパロディしてみた」 ってキャラなのだろうけど……
なんか、パロディしきれてないというか、テンプレ通りのキャラじゃね?
氏家先生の作品のキャラは 「初登場時から超インパクト! 絶対他キャラと間違われない個性!」 って感じじゃなくて、
エピソードの積み重ねでキャラの性格も重なっていく感じじゃあないですか。
なので今の段階でこういうキャラが出ると、
花園ハナたちが、主人公っていうより ギャルゲーとかにおける攻略対象キャラとしてしか個性が出ないような気がして怯える。
「氏家先生の新境地とは、"既に開拓され尽くした凡百ラブコメ" だった」 なんて未来になりやしないかと!
まあきっと、今後に話が進むにつれて、キャラの個性が出てきて面白くなるはずのだろう。氏家先生のマンガだもの!
とりあえずまとめれば、「今はまだ新キャラ登場より、既存キャラを掘り下げてほしかった」 というのが総括かしら。
個々のネタは面白いしー。
そんな訳で全体の感想終了。次は個々のネタの感想を羅列するよ。
・田隈カオルと会うために、シャキーンと着替える片岡ヒカリが前半の見所だよな。1ページ目とのギャップを見よ!
でも後半の田隈カオルを見るに、片岡ヒカリはパジャマ姿のまま応対した方が喜ばれていたのだろう。世の中上手く行かねえな。
・田隈カオルの無害系男子アピールに対する花園ハナのツッコミは笑った。アホの子なのにもっともすぎるツッコミだ!
・裸バスタオル女子は、普段の氏家先生通りの露出度の低さで安堵。
・そして山田コンスタンツのあだ名が決定。"コンスたん" って上手い命名センスだなあ。しっくり来るし。
・ティッシュ箱差し出してくれる花園ハナの姿は、田隈カオルにとってもっと刺激が強いんじゃあないでしょうか!
ここで 「花園ハナは実はオープンブラしてたりする」 とか教えたら、田隈カオルの理性がもう完全に吹っ飛びそう。
・片岡ヒカリのガチ半告白で正気に戻るのは、「ギャグマンガだから」 以上の理由を感じられなくて何か微妙。
今後、「田隈カオルは真っ当なシチュエーションでは興奮しない性癖でした」 とかフォロー入ったりするのだろうか。メガネがダメとか。
以上、そんな感じ。
ちなみに最終ページには、「次号、皆で力を合わせてプチの
……アレ、か……
これで次号の内容が、「EDであると判明したプチを治療するため、花園ハナたちが奮闘する」 って感動モノだったらどうしよう。
それはそれで面白そうか。
まあ、「番犬として認めてもらうべく (顔を立てるべく) 頑張る」 、って内容だろうよな。雨雲先生の登場とか期待できそう。