プチプチたんたんプチたんたん 「第7話」 感想

・今月の 『プチプチたんたんプチたんたん』 感想。第7話目、【散歩道中模様】 の感想だー。


「犬の苦手な片岡ヒカリが、花園ハナと山田コンスタンツに頼まれて、プチの散歩をする」 、

というのが今回のあらすじ。

普段プチを散歩させている花園ハナは、委員会 (緑化委員) のため帰りが遅くなるし、

山田コンスタンツは、部活 (新体操部) のため散歩が無理だとか。

残った片岡ヒカリは、帰宅部でヒマなのでと散歩を任された。クラス委員長、帰宅部だったのか。


山田コンスタンツは新体操部というコトで、第4話で着ていた白レオタードは 部活用のものだったっぽいな。

後に出てくる設定・新キャラを先行してチラリと出しておくのって好きな手法だわ。


プチに先行されて始まった散歩は、海辺を通って、コンビニ到着。

この、コンビニに立ち寄った2ページが今月の見所じゃあなかろうか!?

まず見るべきはコンビニの名前だよ。

店名の 「7on」 は、アニメ版 『生徒会役員共』 とのコラボくじを行ったセーブオンのパロディだよね!

そしてコンビニの店員さんが、氏家先生の作品ではレアなキャラである 普通のおっさんなんだ!

氏家先生のマンガには、モブキャラがあまり登場しない/登場しても10代・20代女性キャラが多い。

だから氏家ト全先生が描く中高年男性ってのは、滅多に見られないキャラだよ! うひょーって舞い上がったわ。


コンビニに寄った片岡ヒカリは、エロ本を買おうとしていた田隈カオルとばったり会って、合流して来た道を帰る。

水平線に沈む夕陽で時間経過を表現するとか王道だけれど、

氏家先生のマンガでは (普段4コママンガメインでそういう場面を描き入れられる機会がないためか) 珍しい気がする。良い。

非4コマの作品ならではだな。

……ちなみにこういう場面、漫画家さんによっては通行人の行き交う方向で キャラ心理を暗示したりしようとするそうですが、

今回のこの場面には、特にそういう心理学的な要素は無さそうだと思った。

通行人が2人とも右方向へ移動していることとか 特に意味とかはないと思う。


そしてプチが道でフンをする。

氏家先生のマンガでは、犬のフンにモザイクがかかることが判明したぞ! これも今月の見所のひとつになるか? (ならねーよ)

まあフンはさておき、ここでプチが粗相したことで、

「プチがなぐさめるような動作をすることが不自然ではなくなった」 という本目的のほかに、

「片付けるものを持ってこないことで、片岡ヒカリの犬への不慣れっぷりを強調」 、

「コンビニに寄ったことや、田隈カオルが割り箸とビニール袋を貰う買い物してたことにも マンガとして意味を持たせられた」 、

という効能も得られている。上手だよなあ。


最後は山田コンスタンツが、散歩道中にプチのしていた仕草を解説して今月終了。

ちなみに2ページ目、マウンティングもそういう意味のある仕草だよ。

先月の予告には 「次号、ヒカリとプチのちょっとイイ話‥‥♂♂」 とあったのに、なんてオチだ /(^o^)\

それにしても、これまでの氏家先生の作品に登場した人間的なペット、『妹は思春期』 のキンタマや 『ハナとプチ』 のプチと違って、

『プチプチたんたんプチたんたん』 のプチは完全に動物だな。今までの作品との微妙な差が楽しい。


以上、そんな感じ。

ちなみに次回は、「次号、コンスタンツの意外な一面が明らかに♂♂」 とのこと。

日英ハーフであるコンスたんこと山田コンスタンツのイギリス由来のネタを押し出して来る、と予想してみるぜ!


・あと、今月号のマガジンSPECIALの 『秘メッセージクロスワードパズル!』 のページを見るべき!

このクロスワードパズル、いつからかマガスペの各連載作品が題材になっていたのだが、

なんと今月はプチたんが題材に選ばれているんよ! 花園ハナのメッセージを解く形式になっている。こりゃあ応募せざるをえない。