生徒会役員共 「#332」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 感想。

今回 「#332」 は津田タカトシのお弁当を作る話だけれども、友人や先生からおかずを分けてもらって作るというエピソード。

元気玉みたいな話だな……

昭和的ギャグマンガなら、味を占めて毎日皆から少しずつおかずを分けてもらおうとして懲らしめられるオチになりそう。

まあ氏家ト全先生のマンガらしく そこはほのぼの終わる。


開幕 【お弁当をつくろう】 では、津田タカトシが午前中にお弁当を食べちゃった! って状況が判明。お昼ご飯に困ってしまう。

この流れで 「それじゃ午後もたないだろう 購買行け」 とならない辺り、ラブである。

今週の内容は、天草シノと七条アリアと萩村スズの津田タカトシに対するラブで成り立っていると言える。


続く 【色彩】 、3人のお弁当から白米を一食分も捻出したら、天草シノたちの方がお腹空すきそう。

つーか実際これがラストの 【感謝のパン】 のオチに繋がっているから(多分) 、後から思えばこれ伏線だったのか。


あと、轟ネネにも食べ物の好き嫌いがあって、嫌いな食べ物を回避しようとするっていう、めっちゃ普通っぽいところにドキリとした。

この 【おすそわけ】 は、大袈裟に言うなら萩村スズが津田タカトシと轟ネネを天秤にかけて轟ネネを取ったとも言える4コマだ (大袈裟) 。

肉も野菜も摂れる 今回の本題に優秀そうなおかずを放棄しているわけですし。

最初読んだ時は "何か気になるな……" 程度だったけど、読み返してみたらこれ今回で一番好きだわ。

当たり前だけど、轟ネネだって木の股から生まれたわけでなく 普通に親がいるのだな、と実感できるし。


あ! つーか持ってきたお弁当に嫌いな食べ物が入ってるってことは、つまり轟ネネ以外が作ったお弁当ってことじゃん!?

轟ネネの家庭は、年中購買部や学食で食べさせてる家庭でなく、親とかが轟ネネにお弁当を作る習慣を持っていて、

轟ネネの好き嫌いを直そうと工夫する人がいる 食べ物はあまやかしていない家庭 ってことまで読み取れる!

そうか、"お弁当に入った嫌いなおかずを避ける" ってこれだけの背景を詰め込める行為だったのか……


少し前のマガジンで氏家ト全先生は目次ページに 「字、上手くなりたいです。」 とコメントしていたけれど、

【つとコって形似てるね】 のタイトルからはそのコメントを思い出してしまうよ。

横島ナルコ先生の昼食がラーメンとギョーザの出前なのは、大雪で休校になった 「#167」 を思い出す。


そして 【乙女のにおい】 でお弁当完成。

天草シノからはたまご焼き、横島ナルコ先生からはギョーザを貰った模様。その他は誰からもらったか不明だ

たまご焼きが天草シノ作だと分かるの、もう天草シノの手料理を食べ慣れている感じしかしなくてヤバい。

もしウオミーがいたら明らかにぷーっと膨れる場面でしょ。

しかしまあ、天草シノは2コマ目では少し赤面してるのに、4コマ目ではこの態度なのだよな。

天草シノのこの4コマ目の表情が好きだし、ツッコミの 「もうこれ完全に変態だろ」 の淡々とした態度も面白いし、スゲェ良い。