プチプチたんたんプチたんたん 「第47話」 感想

・続いては今月の 『プチプチたんたんプチたんたん』 感想。

今回の第47話 【冬の熱帯夜】 は、真冬に我慢大会を催す話だ。それも暑さの我慢大会。

生徒会役員共』 には真夏に寒さの我慢大会を校内行事として開催した回もあったねえ (単行本5巻 「#102」 ) 。

今回はその逆パターンと言えるか。


開幕舞台はお風呂場なので入浴シーンですが、温泉の素でも入っているのかなと思えるほどに水面下は不透明だ。

これが氏家ト全先生の入浴シーンである! という印象は最終ページのオチへの伏線なのかしら。

"片岡ヒカリは冬の間もムダ毛処理を欠かさない" とも読み取れるような描写もあるぞ。


おぉっと朝宮マミさんが田隈サトリの料理シーンに登場だー。

しかしてこのシーンは本題のがまん大会への導入部によりジャブのような小ネタ会話で終了。

まぁ、田隈サトリが先輩方の我慢大会のための準備をしてくれる優しさを拾い取っておきたいシーンではある。


田隈サトリが我慢大会会場こと、花園ハナか山田コンスタンツか片岡ヒカリの部屋を訪れたシーンのセリフ、

タツや暖房などを紹介するためにだけあるのでなくて、きちんと最後の展開への伏線になっていたのね。

読み直して気付いた。


我慢大会名物激辛料理は、花園ハナが鼻をやられたりとか前フリが効いてるなぁと思った。

そして "誰のために我慢大会しているのか" というか、"食べたくない一心でしょうもない姑息な手段を取る" という行為に、

コンスたんの意外なようで納得できる性格が出てたと思った。


作中に登場する架空の雑誌やゲームソフトに元ネタがあるのだろうか? と気にする自分ですが、

今回登場した 『Super JK』 なるゲームソフトは何かのパロディなのかそうでないのか。

まぁ、氏家ト全先生は滅多にパロディを盛り込まないタイプの漫画家さんであるわけですけど。時々やるから迷うところだ。


そして大オチは山田コンスタンツの裸な後ろ姿。裸の見えない風呂場という始まりから裸の見える室内という対比だ。多分。

何か今回は、いつもよりかストーリーの構成とかそういうものが綺麗だな、という感想を抱く回でした。