・一週間遅れとなってしまった。
この回の 『生徒会役員共』 は、轟ネネがメインの回!
だけれどオチは、津田タカトシと萩村スズが良い雰囲気で見せ場を奪っちゃうぞ。
そんな 「#559」 の感想。
扉絵はロボット研究会の轟ネネ。
フェミニンな私服姿からは、とても 『生徒会役員共』 でも屈指の下ネタ側登場人物とは思えませんねー。
ちなみに今回も "ロボット研究部" ではなく "ロボット研究会" としての紹介だ。
ロボット研究会は過去にロボット研究部に昇格したのだけど、今はどうやら研究会である模様。
"部" と "研究会" を行ったり来たりしてるわけでなく、一旦研究部に戻ってからは、ずっと研究会のまま。
やっぱりこれ、作中では描かれていないけど、ロボット研究部から降格したっぽいな。
まぁ研究会でも研究部でも、轟ネネの活動内容は変わらない。
開幕 【ネネにおまかせ】 からすぐに轟ネネの発明品が登場だー。
1ページ目から何という大人のおもちゃを出しているのか……と思ったけど、どうやらこれでも配慮されてるっぽい。
何故なら実際世にある商品名は、作中の "吸盤バイブ" ではなく、"吸盤ディルド" であるようだから。
まぁバイブなら健全な意味でのバイブレーターもありますし、卑猥度数が低いのであろう。
ディルドだと規制に引っかかってしまうのかもしれない。
まぁ言葉はともかく、壁から生えたバイブへの萩村スズの心からの叫びは笑う。
まさか轟ネネとはいえ壁からの突起物でこれを出せるとは思わないでしょ……
2本目 【轟さんのお手製】 は吸盤バイブを壁から外そうとするだけの4コマですが。
でもこれ機械とはいえ、それを上下左右に手で弄ぶ (ひどい言い方) 様子には目をやってしまいますね……!
今回描かれるバイブは、実際こういうデザインなのか、それとも漫画としてデフォルメ表現でこう可愛らしいのか?
もしデフォルメであり作中ではリアルな造形だったとしたら、このコマの様子は作中では卑猥な映像になってる気がする。
この吸盤バイブはあくまで冗談でやったのだと、2本1コマ目の轟ネネの表情で分かる。
そしてこれが萩村スズ以外の人の目に触れるのはさすがにまずいって分かってるとは3本2コマ目で分かる。
轟ネネの、友達と下ネタを分かち合いたいという欲求がスゲェ。
そんな3本目 【シノ「細部にまでこだわりました」】 では、さくらたん人形が登場だー。
桜才マスコットである さくらたん。
これまで着ぐるみでだけの登場だったけど、天草シノが家庭科の授業で作った人形として、可愛らしいサイズで初登場。
天草シノが器用だなーと驚けるけど、オチはそれ以上だった。
さくらたんが女子という設定で良かった……(?)
いやしかしこれどこまでリアルに作ってあるのか。
出来上がったさくらたん人形の細部までのこだわりは、七条アリアに見せてキャッキャと楽しんでいそうだ。
次の 【ベスト5】 は、"〇本の指に入る" の慣用句ネタ。
氏家ト全先生の漫画でたまに使われるネタだけど、これ毎回笑ってしまうな。
ただでさえ面白いのに、今回は秘密を隠そうとしているシチュエーションと相まって一層笑いを誘う。
もう、さくらたん人形が宙に浮いちゃってる不自然さのある2コマ目から面白いし!
オチで上手いこと言いたくなっちゃう轟ネネも可愛くて良い。
何を屈託の無い笑顔でそんなこと言っちゃってるの……!
もうこの事態を懸念しているのは萩村スズだけになっちゃっているようなコマだ。
そして 【さくらたんの怒り】 では、ついに事態が露見する直前だー。
これスイッチを入れたリモコンが、轟ネネが装着してる機械のリモコンとかでなくて良かったですね。
いや今回は機器を装着していないのかもしれないけど。
あるいは今回全体で、実はスイッチが入っており轟ネネの股間でずっと振動していた可能性もあるかもしれません。
いずれにしても、ここでスイッチが入ったのはさくらたん人形の中に入った吸盤バイブのスイッチだー。
ひどい形で事態がバレる面白さ!
この面白さに目を奪われるけど、このコマが次のラストの伏線になっているのだから芸が細かい。
ラストの 【タカみぬいた】 は、8コマ漫画。
天草シノがさくらたん人形を抱えて轟ネネを叱っているのは何と言うか丁寧ですね。
パイプ椅子をバイブ椅子に改造した七条アリアは喜んでいそうな気もする。
そして大オチは、津田タカトシと萩村スズのラブ要素だ!
ポルターガイスト騒動のさなかに萩村スズを観察できるの、こういう状況で萩村スズを真っ先に心配できたからでしょ!?
そしてその裏にある事情まで到達できる鋭さ。
勘が鋭いのではなく、萩村スズのことをよく知っているから見抜いた真実であろう。
萩村スズがツンツンとした口ぶりを返してしまうのも、この2人だからこそと言った関係性でこりゃヤベェ。
理想的な展開のカップリング描写かよー。
おいおい何を良い雰囲気になっているのか、轟ネネのすぐ横で……!
一体轟ネネはこの2人のことをどう見ているのかと思いきや、もう完全に1人の世界に入ってた。
外しておくよう言われたことは全スルーで、何だこの小学生みたいな遊び方はー。
そんなわけで、最後まで轟ネネが持っていく轟ネネがメインのエピソードであった。