・氏家ト全先生の巧みな構成だ!
そんな感想を抱いたよ今週の 『生徒会役員共』 にはさー。
今回 「#561」 がどんな話かと言えば、前回からの続き物である動物園編!
桜才生徒会と英稜生徒会の4人と4人で動物園を満喫していたのが前編だ。
そして後編である今回は、何とまあ皆が2人ずつバラバラになっちゃう!
そう、桜才生徒会と英稜生徒会の4人と4人が1対1でペアで行動する回である。
この設定の段階で楽しそうな予感がしますね!
そういう今週の 『生徒会役員共』 感想。
扉絵は、萩村スズと象。
シンプルに大小の対比という構図であるけれど、氏家ト全先生の漫画としては激レアなシーンと言えるかも。
だって、象が下ネタ以外の役割で登場しているのだぜー。
「氏家ト全先生の漫画で象が出るなら、それは下ネタとしての登場のはず」 という無意識の予想!
その予想を破って、大きくとも心やさしい動物に描かれて、和やかな光景として成立している扉絵だ。
扉絵アオリも空気を読んで穏やかな文章だー。
まあもちろん、下ネタ的に捉えるのも自由であろう。
萩村スズが大きな象を見つめる様子、という文面から卑猥な想像も可能であるはず!
開幕 【2人パーティー】 では状況が説明される。
皆ちりぢりになってしまったエピソードの幕開けは、津田タカトシと森ノゾミのペアからでござい。
他の3ペアは津田タカトシと森ノゾミを探す展開なので、ストーリーがちらばらなくて上手いよなー。
先に書いてしまうと、他のペアの組み合わせは 天草シノと魚見チヒロ、七条アリアと青葉トオリ、広瀬ユウと萩村スズだ。
スゲェ妥当な2人組ペア展開ですよ。
前回の予告で 「タカトシは、あの娘とペアに!?」 とあったときは誰とペアになるのかなーと思ったが、これは良い。
2本目 【副会長組】 も続いて津田タカトシと森ノゾミのペアのターン。
この2人の会話は、津田タカトシが森ノゾミに積極的にモーションかけてる……のかと森ノゾミが誤解する展開が良さか。
森ノゾミ的には 自身と津田タカトシの間にフラグが立ってて何か機会があればそうなっちゃう、という認識でありそう!
もしも津田タカトシから告白されたらどうしよう、的な妄想に耽っている夜もあってほしいぜ。
ちなみに、1コマ目のLINE風な画面について。
津田タカトシや天草シノのこのアイコンは、過去の 「#487」 で登場したときときっちり同じだ。
誰がどういうアイコンを使っているか、ちゃんと設定資料集を作っておられるご様子。
厳密には、名前が前回は大文字だったという違いはあるけど、そこはスルーしよう。
そういやこのアイコン、津田タカトシは象を使っているのだな。
扉絵で萩村スズが象を親しげに見つめていたのは、象に津田タカトシのイメージがあるから、という深読みはどうか。
3本目 【生徒会長組】 では、もはやおなじみの感じもある天草シノと魚見チヒロのターン。
この2人きりとなったなら、一枚上手を行くのは魚見チヒロといった感じがあるなあ。
流れるような言葉選びで天草シノが魚見チヒロに弄ばれちゃう。
そしてある意味、今回の目玉じゃない!?
4本目 【天然組】 は、七条アリアと青葉トオリのペアのターン!
普段なら出番があっても、オチに関わることは少なくて個性も見出しづらい青葉トオリ。
1対1なら青葉トオリの個性を出す順番もあろうということで、過去最高に青葉トオリが自身を見せてくれたネタだろう。
お腹を鳴らしながら食べ物の話をしてる時点でかわいすぎかよ……!
もう、森ノゾミや津田タカトシがどうこうということより 自分の欲求に素直になってしまっている。
七条アリアとの距離感も何か見えてくるような口調だ。
森ノゾミや津田タカトシのことを、森先輩と津田先輩と 先輩を付けて呼ぶ子でもあったのだな!
全身が見えていることも素直に嬉しい。
そして七条アリアのボケを、どこまでボケとして受けて止めているのか分からない返答もまた良しだ。
5コマ目があったらノリツッコミをしていたのかとか、アニメで声が付いてたら白々しかったり感心していたりかとか、
そういうことが分かるだろう。
でもここは 【天然組】 のタイトルと相まってどこまでマジで言ってるのか読み取れないのが巧みな構成だ。
5本目 【凸凹組】 では、萩村スズと広瀬ユウのペアのターン。
またもや肩車される萩村スズという繰り返しの楽しさがある作りでしょ。
萩村スズが 「NO」 とシンプルに拒否ってるところも好き。
冷たく突き放してるのでなく、親しい間柄だからこその素を出せる素っ気ない態度だ。
オチで萩村スズの胸の内の焦りを絶対分かってないだろう広瀬ユウの楽しそうな表情も良いよね。
ちなみにこれはTwitterで知ったのですが、広瀬ユウの穿いてるものが先週から変わってる。
塗り忘れとかでもなさそうだ……単行本で修正されるかどうかが気になる。
そして最終ページの 【このあと合流できました】 は、8コマ漫画。
まずは、萩村スズが肩車で背負った恥ずかしい気持ちというデメリットが解消されてるのが素晴らしいー。
そして何と言ってもとりわけ面白いのが7コマ目でしょ!
「肩車されてる萩村スズ」 というシチュから生まれえる中で、最高クラスに面白いボケじゃあないか?
直前のコマで全員無言で見つめあってるのも面白い、萩村スズが日よけになってるのも面白い。
また、個人的には大オチを青葉トオリたちが持ってくのも大変によろしかったぜ!
話の最後の青葉トオリがボケで締めるとか超レアだし。
もうクレープほおばってるほっぺをぷにっと押したいよ……!