今週の 『生徒会役員共』 「#577」 感想

・今回 「#577」 は、天草シノたちがパリィ・コッペリンと一緒に、忍者体験会に参加するぞ。

つまりは忍者町テーマパークで遊ぶエピソードだ。

普通に楽しそうなお話だった。

そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 感想。



扉絵は、忍び装束に身を包んだパリィ・コッペリン。

女子の忍者コスと言ったら、餓狼伝説の不知火舞DOAの霞みたいな露出度高い系をイメージしてしまう (格ゲー脳) 。

昨今では退魔忍とか、もっと直接的にきわどい衣装の忍者キャラクターも有名ですし。


でも扉絵のパリィ・コッペリンは、もう正統派に誰が見ても忍者でございという、露出度の低い格好だ。

というか今回、忍者衣装の露出度は低い。

天草シノたちの着用する忍者衣装は、露出がなければボディラインも浮かび上がらない一部の隙も無いもの。

本当にテーマパークで貸し出されている衣装、って雰囲気がスゲェ。

氏家ト全先生が実際に取材に行ったのだろうなーってリアリティだ。


さてさて露出度の低さから語り始めてしまいましたが、開幕 【短パンははいてます】 ではいきなり露出度が高い!

くのいち、女忍者といったら露出度が高いという偏見は、パリィ・コッペリンにもあったようで。

用意された忍者衣装のズボンを穿かずに大胆ナマ足姿で登場だー。

よく考えたら普段の制服姿よりちょっとスカート短いくらいでは、というのは気にしない。

2,3コマ目をぶち抜いて、ちょうど3コマ目の転となるコマに生足が来てるのは構図が上手だ。

萩村スズのツッコミまで間が近い。


2本目 【七条グループが運営しています】 では、生足を超える露出度の忍者師範が登場だよ!

やったぜ出島さんが登場だー、と思ったら何だこの露出度の高い格好は!?

マジでDOAの霞みたいな忍者コスチュームだぞ!

いや忍者コスっていうか、これもうプレイ用の衣装でしょ……

多分これテーマパークに用意してある衣装ではなくて、出島さんの私物だと思う。

胸の谷間はともかく、下半身とか横から見ると完全に太股丸出しだし。

七条グループが運営しているとはいえ、一般客もいる場所でこれとはスゲェな。

俺も出島さんの修行を受けたい。

そしてオチは忍者修行にかこつけて出島さんの欲求が炸裂だー。

縄抜けの術と見せかけて、その前段階のSMプレイを即座に見抜くツッコミに笑った。


3本目 【無益な殺生はしないでござる】 からは、忍者の修業が始まりだ。

手裏剣の投げ方と言ったら、掌に載せて横回転で投げるイメージがあるけれど、あれはフィクションであるらしい。

パリィ・コッペリンの投げ方も、本物の投げ方通りに縦回転で投げるやり方だー。

何だか津田コトミの中二病みたいなオチで微笑ましい。

今回津田コトミが付いてきていないのは、パリィ・コッペリンと楽しみ方が被ってしまう、という漫画的都合があったのかも。


4本目の 【思春期忍者】 、これも取材の成果なのだろうなってリアルさがあって感心。

津田タカトシが挑む隠密修行は、忍び足に失敗すると 「曲者!!」 という判定アナウンスが流れるアトラクションだ。

きっと実在するアトラクションなのだろうなー、そういう本物感が半端ない。

それはともかく、続いて挑戦した天草シノは抜き足差し足忍び足がうまく行った模様。

この動機で真剣さを見せてきちゃうのは笑う。


5本目 【お助けキャラ】 、出島さんと七条アリアが絡むネタがあって嬉しいね。

七条アリアが挑む水ぐも修行、池ポチャしてずぶ濡れになるのを期待するかと思ったらそうではなかった。

最初から露出度の高い衣装を着せるのではなく、あえて露出度の衣装を着せてから衣装を切って露出度を高めるとは。

これがプロの発想か、という味わいがありますね (そうか?)

というか今回の出島さんは、師範役というアトラクション案内人の立場を利用して、趣味に走っていらっしゃるな。

柱のアオリ文にある通りセクシーさでは今回ナンバーワンなのに、その肌面積を読者にアピールすること全然ないのウケる。


6本目 【自分用】 でも、出島さんの煩悩爆発っぷりが凄いや。

縄ばしごを移動するアトラクションで、縄に絡まってしまったパリィ・コッペリンを出島さんが激写するぞ。

参加者に配る写真を撮影する用のカメラが、こんな形に使われるとは。

4コマ読み終えてからサブタイトルの 【自分用】 を改めて読んで笑った。

2ページ前の縄で縛るプレイを望んでいた出島さんが伏線になっていたとはねー。

というか出島さんの欲が叶った展開だ。

くのいちを縛りたいフェチの人もきっと感涙 (雑に新ジャンルを作っていくスタイル

過去に、出島さんが天草シノたち生徒会メンバーは誰でもイケるみたいなことを匂わすネタがあった。

そのネタの出島さんの自由奔放っぷりを思うに、出島さんにとってパリィ・コッペリンも守備範囲なのだろうなあ。


そしてラストの 【ニンジャマスター パリィちゃん】 はお帰りのターンだ。

忍者町を堪能したらしいパリィ・コッペリンが口に咥えるのは、お土産品である忍術の巻物。

煙に巻かれてドロンと消えそうなポーズをキリッと決めるパリィ・コッペリンの表情が可愛い。

あれどうして巻物を口に咥えるのだろうな……という疑問はともかく、オチはそこだった。

ラストの下ネタは、七条アリアによる猿ぐつわの見立て。

女忍者に対して身動きを取らせなくして責め立てたい、みたいな欲求が出島さんと七条アリアで共通しているの?

ちなみに、今週の忍び装束についてボディラインが出てないと書いたけど、七条アリアの胸の膨らみはしっかり出てる。

細かいけれど、この4コマの3コマ目とか注目だ。

天草シノの胸は衣装のたるみで膨らんで見えるだけで、七条アリアの胸は自前で膨らんでいる感じに描き分けられてる。

芸が細かい。


今週の感想終了。

そういやここしばらくの連載は、欄外にアオリ文がなかったり登場人物紹介が無かったりしていた。

でも先週から柱の登場人物紹介は復活したし、今週号では2,3ページ目の欄外にアオリも載っている。

以前までと同等の作業ができる制作体制に戻った雰囲気がある。