今週の 『生徒会役員共』 「#607」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 、「#607」 の感想。

今回は、何やらスゲェ面白そうな "匿名人物評価" の記入回!

お互いに長所と短所を匿名で書き合うというのをやる回だ。



扉絵は、私服姿の七条アリア。

「揺れる視線、揺れる胸元!!」 とのアオリ文句が添えられるだけあって、いろいろと躍動してそう。

春めいてきたなって雰囲気もある。


開幕 【いいトコ わるいトコ】 は、萩村スズが自らを省みるよ。

「私って身長に対して卑屈になりすぎでしょうか」 と、身長を気にすること自体を気にする新展開。

話の導入のためとはいえ、珍しい。

ていうか、天草シノの切り返しが見事だよなー!

萩村スズが自身の短所の話をしていたのに、話題をあっという間に萩村スズの長所に転換して褒める!

さすがは生徒会長、人の上に立つリーダーの素質。

俺にはできない立ち回りだな……ということを思ってしまった。

萩村スズの話題なのに、描かれているのは天草シノの人間上級者ぶりである。

長所を真正面から褒められる態度も天草シノの立派さだろう。


そして長所と短所の話題を、あっという間に下ネタに繋げるところは天草シノらしさだ。

でも3コマ目まで立派すぎるから、萩村スズの気持ちを日常に戻すべくあえてボケたのではとさえ思える。


そして2本目 【8人バトル】 からは、今回のメインである匿名人物評価の話。

今回というか、次回もこの話題であるようだ。

これって次々回にも続くのかな?

それはさておき匿名人物評価とは、お互いに長所と短所を匿名で書き合うものだとさ。

これを4人でやるなら評価するのは1人につき3人ずつと少人数で、個人を特定できちゃいそう。

なので大人数でやるために、英稜生徒会のメンバーも合流だー。

展開が早すぎて笑う。

作中では、3コマ目と4コマ目の間に一体どれだけ待ち時間があったのだろう。


細かいことだけど。

七条アリアの 「面白そうだけど4人だけだと匿名の効果は低そうだわ」 の台詞って少し違和感ないですか?

普段だったらセリフの最後は、「~効果は低そうだね」 って言ってる気がするのだけど……

氏家ト全先生が手書きで書いた "ね" の字が、写植の段階で "わ" に誤植されたのでは、という気がする。


3本目 【HB】 は、匿名人物評価が始まる直前!

皆が席について、紙と筆記用具が配られて、いざお互いの評価を書き合う……という準備段階だー。

お互いの評価を紙と鉛筆で書くというのが学校らしさだなー、そこが良い。

津田タカトシが気にする筆跡も、パソコンやスマホを使えば気にせず済むのに、というのが野暮になる味わい。

まあそういう細かい要素はともかく、このオチは笑った。

「同じ鉛筆を使って条件を合わせよう」 と言いつつ、魚見チヒロがこれですよ!

漫画的にド定番のごまかし方をする態度も魅力あふれる。

臆面もなくこういう態度を取れるのは、『生徒会役員共』 でも畑ランコか魚見チヒロくらいだろう。


4本目 【まじめっ子の性】 は、森ノゾミのターン。

評価をどれくらい大胆に書くのか迷っちゃう、その様子が天草シノに観察される4コマだ。

もうこれギャグの面白さよりも、森ノゾミの魅力を味わいませいと前面に出してる4コマだろう。

1本前のネタとのギャップがすごい、魚見チヒロあたりなら計算ずくでしか見せない態度だろう。


俺としては青葉トオリの魅力を味わいたいですね! (知らんがな

続く5本目 【ダメ出し】 では、おおっと津田タカトシと青葉トオリが急接近だ、物理的な意味で。

っていうか、津田タカトシと青葉トオリが会話してるシーンって初めてじゃあないか!?

そりゃあ作品世界内では、これまでも話したことはあるだろうけど。

ただでさえ近年まで、漫画的に青葉トオリにはセリフが全然なかったものな。

普通にしゃべるようになってからのこのセリフ、一字一句を大事にしたい。


感謝の言葉が 「ありがとーございます」 と、ありがと "う" ございますでないのが青葉トオリらしさか?

氏家ト全先生の作劇でのこだわりポイントとも言えよう。

ありがと "う" ではないことで、喋りが適当というか未完成というか、幼さとかが含まれる気がする。

そして物理的な近さも注目でしょ。

天草シノや萩村スズたちが津田タカトシと距離を詰めたい動機とは違う理由での、この至近距離だろう。

"青葉トオリは誰にでもこう近付いちゃうほど無邪気" という描写と受け止めた、皆はいかがか?

ていうか青葉トオリは生徒会書記ということなのに、漢字が分からないエピソードがドロップだ。

いや、これを書記と関連付けるのは深読みしすぎてる気もするか。


最終ページ、6本目の 【ナニを】 では広瀬ユウと七条アリアが絡む。

絡むというか、七条アリアの一方的な下ネタ空耳だ。

筆圧と膣圧を聞き間違えてのネタですが、七条アリアはこれを広瀬ユウの長所だと捉えてそうな気がする。

ていうか、「彼女の短所は一つしかない」 というツッコミ、真っ当かつ淡々としているところが良い。

生徒会役員共』 らしさのあるツッコミでしょ。


ラストの7本目 【つづく】 は、次回予告を兼ねた4コマ。

前回の 「#606」 で登場が予告されていた英稜生徒会顧問:音羽フウカ先生が、最後の2コマのみに登場だ。

ていうか登場が予告されていたから、今回は音羽フウカ先生のメイン回になるかと思っていたよ。

予想が外れた。

そして気になるのは、音羽フウカ先生の 「こちらの先生とつい長話をしてしまって」 のセリフ!

えっ、これって桜才生徒会顧問の横島ナルコ先生と長話をしたってことだよね?

音羽フウカ先生は下ネタに耐性が無い様子なのに、横島ナルコ先生の下ネタを耐えられたのかな?

それとも横島ナルコ先生が猫を被って、まともな教師として振舞ったのだろうか?

あるいは音羽フウカ先生が下ネタにKOされたのに、ここでは平静を装って生徒会室に来たって可能性もあるか?

気になる謎が残されてしまった。

ちなみに、音羽フウカ先生は運転手を兼ねていたという情報もちらりと出た。

地理的な距離感を何となく感じられる情報である。

これまでもたまに描かれてたけど、桜才学園と英稜高校を行き来するには車がベストな手段っぽいね。


今週の感想終了。

そして次回は、匿名人物評価の発表回だー!

この発表回って、何話くらい続くのだろう!?

だってさ、1人につき7人が長所と短所を書いてるわけじゃあないですか。

ボリュームだけで言えば、1人に対する評価だけで4コマ数本分は生み出せそうじゃない?

それが桜才生徒会と英稜生徒会で8名分もあるわけですよ。

全員が評価される様子を描くなら、数話かけることさえできそうだ!

ああ、一体何話をかけてこの評価発表を描いてくれるのだろう!?

スゲェ楽しみだ。

だって登場人物同士が互いにどう思っているかって、絶対面白いシチュエーションじゃあないですか!

作品によっては、めちゃくちゃおいしいネタでもあるでしょ。

それとも逆に、次回の1話限りで終わってしまうのかなあ……?

だとしたら勿体ないよなあ。

せめて桜才生徒会分で1話、英稜生徒会分で1話の2話くらいは話を使ってほしいけど。


そして来週の週刊少年マガジン発売は、3月17日 (水) 。

この日は、『生徒会役員共』 の最新第20巻の単行本発売日でもある!

特装版には、アニメブック・イラストコレクションが付くとのことだ。

忘れず買おうよ!