・今週の 『生徒会役員共』 感想。
今回 「#631」 は、轟ネネが主役の回!
ほぼ最初から最後まで、轟ネネが所属するロボ研の部室で過ごすエピソードだ。
扉絵は私服姿の轟ネネ。
スカートながらピースサインを突き出してアクティブな感じだ。
ちなみに細かいことだけど、今回の扉絵や柱の登場人物紹介で、轟ネネが "ロボット研究会" 所属となっている。
これ、間違ってるぞ。
ロボット研究会は連載途中でロボット研究部に昇格したので、轟ネネが部長を務めるのは "ロボット研究部" である。
もしかして、知らぬ間にロボット研究会に戻ったのか……?
そう考えた時期が俺にもありましたが、今回は本編に 「ロボット研究部」 の文字がハッキリ出てくる。
おいおい担当編集者さん、ちゃんと部活とかチェックしたうえでアオリ文句を書いてくれ。
開幕 【極秘開発】 では、轟ネネが珍しい眼鏡をかける4コマからスタートだ。
メガネっ子である轟ネネ、ロボ研部室に 「立入禁止」 の貼り紙をして勤しむ行為は、プラモデル制作であった。
轟ネネが市販品のガンプラを組み立てるだけという絵面だが、4コマ目に注目だ!
実はここでもう保護メガネをかけているのだよねー。
一度読み返して気付いたけど、この後の轟ネネのガチっぷりを表す伏線となっていた。
メガネっ子フェチの読者へ、一風変わったメガネっ子をサービスという狙いもあるかもしれない! ないかもしれない。
更には今回の轟ネネはコンタクトレンズだから、大半のコマでメガネっ子では無かった。
2本目 【素組み派】 では、轟ネネの新たな一面が明らかになる。
ロボ研ならロボットのプラモデルを組み立てることも部活動の一環……という拡大解釈は、萩村スズに通用しなかった。
本当の理由は次の4コマで語られるけど、そこより見所は轟ネネと津田タカトシの会話だよ!
会話というか、轟ネネの圧倒的語り。
「モデラー」 という共通の趣味があると思い込んだ轟ネネが、突然オタク知識 (これ絶対早口) を語りだす!
意外な一面という感じだねー。
轟ネネにオタク系趣味があるのは過去にも描写されたけど、同好の士と思った人にこうも話しかけるシーンは初めてだ。
それにしても、轟ネネだけ属性てんこ盛りすぎやしないですか、コスプレ趣味もあったし。
もしも轟ネネの登場する漫画が 『生徒会役員共』 でなかったら、一番人気を誇りそうな人物像と言えるかも。
そう思えるくらいパワーがある。
ちなみにサブタイトルの 「素組み」 とは、アレンジせず説明書の通りプラモデルを組み立てることだとか。
圧倒されてる津田タカトシの方のことだ。
次の 【鳴き声が聞こえる】 では、ガンプラならぬガムプラなる名前が登場、商標の問題か。
コンテストだかコンクールだかに投稿して、賞金で部費を補填しようという狙いだったとさ。
賞金獲得を狙えると思う自信がスゲェ、轟ネネの技量はかなりのものなのか。
普段の轟ネネからは、電動こけしが仕込まれたプラモデルなどを想像しちゃう……
轟ネネは下ネタ以外の一面も持ち合わせているようだ。
そのせいか珍しく、轟ネネが下ネタに無言で対応するオチだー。
天草シノの下ネタに無言を決め込む轟ネネ! これはビックリしちゃったよ。
これは下ネタの話題ではないので、みたいな感じなの?
意図せずメスブタ扱いされるのが不服だったのかもしれない、Mっ気は無いとかで。
でも単行本14巻収録 「#391」 で萩村スズに間違って頭強打されたときは喜んでたしな……
やはり今は下ネタの話題ではないので、って気分だったのかも。
4本目 【ポロリもあるよ】 はスケベが予感されるタイトルですが、全然違った。
プラモデルの極小パーツを落として大変、というモデラーのネタだった。
それよりオチの轟ネネの顔がかわいい。
保護メガネをするためにコンタクトレンズという説明もここで出た。
続く 【さがしもの】 では七条アリアのターン。
落としたのはコンタクトかと思いきやプラモデルのパーツという展開から、七条アリアの下ネタ空耳の二段落ち。
これたまにある8コマ漫画でも良さそうな4コマ2本ですね。
パーツとパンツを聞き間違えるオチから、轟ネネのノーパンが明らかになってしまった。
これを踏まえると、この4コマの1コマ目とか危険度が急上昇だ!
津田タカトシの目線の先で、轟ネネが足を崩して座ってる!
轟ネネの何も穿いてないスカートの中身を、もしかすれば津田タカトシが目撃していたかもしれない構図だ。
そういやこの回の轟ネネは、電動こけしとかの器具を装着してるのかなあ?
でも棒状の物体が挿入されてたら、1コマ目でこういう座り方はできない、か……?
床に座った轟ネネの股間から、機械が床にぶつかり続ける音が聞こえてきてたら笑う。
最終ページ 【ディテールアップ】 は、フィギュアの下ネタ。
金髪女性剣士らしいフィギュアに、BUKKAKEのごとき工夫が施されているオチである。
氏家ト全先生の漫画でよく描かれるタイプの、金髪で髪を束ねたキャラクターのフィギュアだ。
完成したプラモデルを眺める津田タカトシと萩村スズのうち、萩村スズが質問役になるのは良いなあ。
プラモ知識であれば、萩村スズより津田タカトシの方が詳しいのだろうと伝わるワンシーン。
ラスト 【5千円の使い道】 は、後日談である。
大賞の5万円とは行かなくとも、佳作で5千円の賞金をマジでゲットする轟ネネ! スゲェ。
オチの使い道が下ネタではなかったので意外。
今回オチの全部に轟ネネが関わってるのに、下ネタオチは半分以下の3本だけという回になっていた。
今週の感想終了。
これで 『生徒会役員共』 の完結まで、残りあと9話。
轟ネネが主役で1話まるまる出る話は、おそらく今回で最後だろう。
そう考えると、最後の主役回なのに、ロボ研や趣味のロボットで特別なことが起きる話でないのは意外かも。
初めて出てきたモデラー趣味で、佳作エンドだし、萩村スズとの絡みも普段通り。
眼鏡じゃなくてコンタクトというのも過去にあったし。
最終回間近とは思えない日常展開だ。
もしかして最終回は、話を色々まとめて終わるのでなく、完全にいつもの日常のまま終わるのかも?
天草シノの卒業とか、いきなり数年後に話が飛ぶ展開は来ないと思える。
これはワンチャン、『生徒会役員共R(リターンズ)』 が始まる未来、あるかもしれない。