【防火・防災管理新規講習】効果測定の内容も【横浜市での体験談】

・このブログ記事は、防火・防災管理講習の内容を知りたい方に向けた、受講体験談です。

カリキュラム (講習日程)

2日間にわたり、次のスケジュール表の通り講習が実施されました。

受講時の防火・防災管理新規講習カリキュラム
受講時の防火・防災管理新規講習カリキュラム

当日の持ち物

  • [必須] 受講票
  • [必須] 納付書兼領収書(原本又はコピー)
  • [必須] 筆記用具
  • A4サイズの冊子が収まるカバン
  • しおりや付箋 (ポストイットなど)

必須の持ち物は、2日間とも必要です。講習で使ったテキストは持ち帰りますので、カバンも必要です。付箋はあってもなくても構いませんが、テスト (効果測定) に出る問題のページを確認するため、あれば便利です。私は付箋を持って行かなかったため、テキストがドッグイヤーだらけになりました。折り目を付けたくない方は、付箋やしおりを持参しましょう。

付箋を持参しなかったので、テキストがドックイアだらけに
付箋を持参しなかったので、テキストがドックイアだらけに

会場情報

新型コロナウィルスの感染防止対策として、換気のため会場内のドアが開け放たれていました。私は冬に受講したため、会場内の気温は外とあまり変わりなく、多くの人は室内でもダウンジャケットを着たままでした。体温調節をしやすい格好で行きましょう。

感染防止のため、会場内での昼食はNGでした。あらかじめ周囲の食事処を検索しておくと良いでしょう。なお、講習中に飲み物は飲めました (会場内の自販機で購入しました) 。

座席は、当日朝の受付順で前から順番に座りました。受付時間ギリギリで到着すると、座席が後方になりホワイトボードなどを見づらいおそれがあります。

私が受講した回の受講者は、およそ40名程度。老若男女さまざまな人達が受講していました。

講義内容

講習内容は、すべて座学でした。講師陣の話を聞き、テキストを読むのみです。学校の授業と違って、問題に答えるよう当てられることはありませんでした。通常であれば避難器具や消火器を扱う実技もあるそうですが、私の回では新型コロナウィルスの影響でDVDを視聴するのみとなりました。

講習内容自体は、元消防官の方が講師にいたこともあり、面白かったです。どうして2001年の新宿ビル火災が今もニュースになるほどのインパクトがあるのか。どうして小さなカラオケボックスでの火災が、戦後最大級の火災と並ぶ例として防火管理テキストに記載されているのか。そのような視点での話を聞くことができました。

効果測定 (筆記テスト)

  • 試験時間:15分
  • 問題数:30問
  • 問題形式:マルバツ
  • 合格ライン:発表なし
  • 教習テキスト:参照不可
  • 難易度:非常に簡単

講習2日目の午後に、資格取得のための効果測定 (筆記試験) が実施されましたが内容は非常に簡単です。講習を受けなくても常識的に考えて分かる問題が半分近くを占めました。(例 「問:避難器具は使う時まで点検しなくて良い (答:×)」 、「問:特別な許可が無い限り、映画館や劇場の客席では禁煙 (答:〇)」 )

運転免許の学科試験のような引っ掛け問題は、一問もありませんでした。効果測定の過去問を調べる必要はありません。さらに、効果測定の直前に 「ここが試験に出ます」 という総復習がありました。
正直なところ、講習1日目全部と講習2日目午前中の講義を一切聞いていなくても、合格できるのではないでしょうか。

私が受講した回では、受講者約40名の全員が合格でした。この記事を書くにあたり、講習を受けた他の方のブログも参照しましたが、効果測定に落ちて不合格になった人の体験談は見付けられませんでした。

大事なことは、資格を取得してから

2日間の講習を受けたあなたは、無事に甲種防火管理者・防災管理者に選任される資格を取得しているはずです。お疲れ様でした。しかし本当に大事なことは、講習を終えてからです。

防火・防災管理者新規講習を受けたのは、受けるだけの必要性に迫られたからであったはずです。あなたが防火防災に努めるのは、特定防火対象物でしょうか、非特定防火対象物でしょうか。百貨店や映画館、イベント会場での防火防災に努めるなら、収容人員の算出方法や入場規制の方法を考えなければなりません。
講習ではテキストの一部しか学ばずに終わるので、自宅に帰ってからもテキストを読み進めることが大切です。