今月の 『八乙女×2』 第13話 感想

・どうも読みなれた 『生徒会役員共』 っぽさを感じる回だ。

生徒会役員共』 は氏家ト全先生の 「主に学校が舞台の下ネタ系日常4コマ」 で最長連載なのだから、当然かもしれないけど。


ともあれ今月の 『八乙女×2』 感想。

第13話 「楽しい部活動」 の感想だ。

タイトルに何月の出来事なのか入らないパターン。次回6月も大抵イベントの無い月だし、タイトルに6月は入らない予感。

そして今回13話のページ数は、12ページ! 最もページ数が少ない時のパターン。

過去には全編4コマ漫画パートの回もあったけど、ショート漫画パートも毎話あると嬉しいな。



前半6ページ目まで4コマパートのメインは、中学校での八乙女カイたちがメイン

今回のタイトル 「楽しい部活動」 は、後半ショート漫画パートでのテーマだよ。


開幕5コマ漫画は、八乙女ハルル in 八乙女カイ家! 八乙女ハルルが八乙女カイ家へ上がり込む間柄は、中学生になっても継続だ。

お互い私服姿なので、別に学校の帰りについでに立ち寄った、みたいな話でもない。日常的に遊びに行ってるっぽい。

そして八乙女カイが着るシャツのロゴは 「69」 だ、作品のちょっとしたところに現れる下ネタの小ネタも継続である。


2本目 【妄想はかどる】 は突如として舞台が学校に移るので、もう中学校が舞台なのは当たり前なのだなと感じられる。

中学校に入学したばかりという初々しさは、もうあまり無いぞ!

せいぜい八乙女ハルルの制服がぶかぶかっぽく見えるコマが後で出るので、一年生らしさを感じられるぐらい。

それはともかく、この4コマはスパッツを穿いていればスカートがめくれ上がっても大丈夫という考えのネタだ。

"スパッツはいてるから大丈夫だよ" とのセリフがある割に、めくれあがったスカートの隙間からスパッツは1ミリも描写されない鉄壁ガード。

パンツではなくスパッツだと後から明かす目的があるにしろ、氏家ト全先生の漫画におけるパンツのごとく鉄壁だ。

登場人物が中学生になるのに合わせて解禁、という事は無かった。

別冊少年マガジン週刊少年マガジンと比べてそういう規制が緩いようなので、何か変化があるかと思ったが無かった。


中学生になっても、富谷君と黒松君 (八乙女カイの男友達) の出番も継続だー。

3本目 【願う少年】 では、八乙女カイたちが男子が小テスト直前に焦る話。

もちろん4コマ漫画的には下ネタギャグであり、八乙女ハルルが下ネタで乱入する。

富谷君と黒松君の目前で下ネタをぶっ放してるわけですが、彼ら2人は八乙女ハルルの下ネタにどのようなリアクションをしてるのか!

氏家ト全先生の漫画で主人公の男友達の出番が多いのは久しぶりだから気になってしまう……!


4本目 【きいてみよう】 は8コマ漫画なわけですが、それより八乙女ハルルの制服姿の全身像がいいね!

見よこの中学校制服を着慣れない感! 第11話で見せてくれた通りにブカブカだ。

同じ制服で泉ルイと並んで立つと、泉ルイのすらりとした体格が引き立って見えるという発見もあった。


中学生になっても保護者の出番も引き続きあった。

【母のお茶会】 は3時のティータイムだろう、マンションにて八乙女ナルミと八乙女ハルコが雑談中だ。

生徒会役員共』 というか 『妹は思春期』 の頃からぶれないノリで、氏家ト全先生の作品で最多パターンの4コマという雰囲気が漂う。


4コマパートのラスト4本から、文芸部のターン。

前回第12話ラストまでは "文芸同好会" だったが、めでたく "文芸部" に昇格していた。

【ようこそ文芸部】 は文芸部に昇格してから初めての4コマらしく、全員揃って読書にいそしむぞ。

オチはただ1人スマホをいじる八乙女ハルルも、電子書籍で読書をしていたという4コマ目。現代ならではのあるあるネタなのかも。


八乙女ハルルが下ネタ抜きに文芸にいそしむなら、文芸部での下ネタは一体誰がやるのか? 答えは芦田ホシノであった。

生徒会役員共』 を読んでいると、どうしても畑ランコを彷彿とさせる顔つきに思える芦田ホシノ。

それはともかく、多分読者の多くの期待した通り下ネタ側の登場人物であった。

「悶絶調教」 のタイトルがブックカバーの下から見え隠れする本の読書にいそしむぞ!

本木アユムは自身で小説を書いたりしてるけど、芦田ホシノも自身で官能小説書いたりしていたら良いなあ。


部長の武隈アキナは、もしや賢く見られたいから本を読んでいるのではなどド失礼な感想を抱いてしまった。

【しまらない先輩】 、武隈アキナの教科書はマーカーペンだらけでどこが重要なのか結局分からなくなっていそう……

それはさておき、今回から後輩ムーブをかます八乙女ハルルを見れるようになったのだな。

八乙女ハルルに教えを請われたいフェチの読者も安心だ (?) どんなフェチなのかは書いてる身としても分からない。


ラスト 【静かな午後】 、 『愛犬ワン』 とかいういかにもなタイトルの読書に文芸部で勤しみよる。

自作小説みたいなジャンルをバリバリに部内で推したりはしないのかー。

本木アユムは中学生になっても第7話で書いてたようなジャンルの小説を書いているのかも気になるところ。

他人の影響を受けて自作小説のジャンルが変わる展開もありそうだけど、影響を受ける相手が芦田ホシノだったら笑う。

オチとしては寝てる八乙女カイにもたれかかれそうで焦るというか恥ずかしがる本木アユムだ。初々しーい。

八乙女カイと八乙女ハルルは連載前の告知イラスト時点で物理的接触してたくらいなのに!


後半6ページ目のショート漫画パートも、文芸部がメイン

とはいえ冒頭1ページ使って、泉ルイが部室の前に登場だ。

2ページ目で泉ルイが怒りながらドア開けて入ってくるコマ良いですね!

この横長の迫力と吹き出しのデカさによる勢いの良さは、4コマ漫画でやるには難しかろうコマなので。


できたばかりの部活で貰えたばかりの部室に "目標月五冊" と早速貼り紙されてある。

月にたった5冊で良いのか! など自身の中学生時代を振り返って思ったけれど、今の時代スマホも遊びも沢山あって難しいのかも。

八乙女ハルルとか作中ゲーム 「モンデス」 シリーズやり込んでるみたいですし。

それに部活動だから1冊ごとに感想文書いたりするのかも? どういう活動形態なのだろう?

氏家ト全先生がどこまで文芸部の部活動を掘り下げるのか、という点も楽しみなポイントですね。

生徒会役員共』 で多岐に渡りすぎではと思える生徒会活動が描かれたし、文芸部の活動もいろいろ見せてくれるのかも。


そして重たい下ネタが芦田ホシノの口から突如として放たれた。

もしも発言者が横島ナルコ先生だったらマジで経験済みだろうなと言う説得力があるけど、芦田ホシノの場合はどうなのか?

さすがに実体験ではないだろうと思えるので、やはりギャグの味わいが違いますね。。。

「ガチで芦田ホシノはこのプレイを経験済みであり、なお恋人とは武隈アキナのこと」 という大穴狙いの読者もいるのかな。

実年齢的にも中二病ムーブかなと受け止めたけれどどうだろう?

全然関係ないけど、ぷんすか怒る泉ルイの後方で小さくなってる感じの武隈アキナが可愛いですね。


大オチは、まさかの名前の件でちょっと不機嫌な態度を見せる八乙女ハルル!

ショート漫画パートで存在感が消えていたのは、こうしてふてくされていたからだったとは。

ていうか、八乙女ハルル的には八乙女カイに名前で呼んでもらいたかった、というのは結構インパクトがある展開でしょ!

これまでの連載を振り返るに第3話で八乙女ハルルは "カイ君" と呼ぶようなった一方、八乙女カイは一度も "ハルル" と名前で呼んでいない!

八乙女ハルルは八乙女カイに名前で呼んでもらいたいって、もしかしてこの1年くらいずっと思い続けてたの……!?

この1年の、八乙女カイが八乙女ハルルを "お前" とか "八乙女" と呼んだシーンが、全部伏線として立ち上がってくる。

顔には出さねども "カイ君…… 私のこと名前で呼んで?" は、八乙女ハルルにとって心からの発言だったのかもってことじゃん。

おいおい、今後の八乙女カイと八乙女ハルルの関係性に一層興味が湧いてくる終わり方だ。スゲェな。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、やっぱりまだまだ慣れない中学生活!!" とのことだ。

6月発売号も特に行事などはなく、中学生活での顔ぶれを掘り下げる展開かなあ?

次々回は7月発売となるので、何かしら夏の学校イベントをやってショート漫画パートが多くなりそう。

いやそれより、8月発売号で泊まりのオールショート漫画パート回とかまた期待できるかも!

とりあえず次回も楽しみだ。