アニメゴルゴの話

・『鬼畜の宴』 の感想。

「いつも通りに酷いよね」 の一言で済む内容ではあるけれど。


原作は、

黒幕の鬼畜ぶりが明かされる → 黒幕がゴルゴとスパルタカスを決闘させる と展開して、

「欲を出した悪人がタブーに触れて始末される」と順当な盛り上げ方だった。

アニメ版は、

ゴルゴとスパルタカスの決闘を計画する謎の2人 → 実はこんな鬼畜でした と展開して、

どうもカタルシスに欠けた感じ。


スパルタカスが黒幕の暗殺を依頼するシーンさえ だらだらしていた印象。

このアニメ、演出の人が悪いのだろうか、

原作では 「盛り上がって参りました!」 と感じた場面が、アニメではほとんどそう感じない。


他、「具体的なエピソードが説得力を生む」 とは本当なんだなあと思った。

「弱った人間をピラニアに襲わせて、死ぬまで何秒かかるかを賭ける」 とか、

「原住民を殺戮して、どちらのチームがより多く殺したかを競う」 とか、

原作もアニメも鬼畜行為自体は同じ。

しかしアニメは 「わしは45秒以下だ!」 や 「勝負は耳の数で決まるんだぞ!!」 のセリフが無くて、

鬼畜ぶりが一層弱く感じたよ。