・今月の 『八乙女×2』 感想。
第52話 「イベント盛りだくさんな夏休み」 の感想だ。
前半4コマパートが6ページ、後半ショート漫画パートが6ページ。いつも通りのページ配分だ。
前半4コマパートは、タワマンプールで遊ぶエピソード。
花見ツバキが住むタワマンにプールがあって、そのプールを貸し切って遊ぶ! すごすぎ。
氏家ト全先生の前作 『生徒会役員共』 の七条アリアほどではないとはいえ、花見ツバキも富裕層のお嬢様である模様。
柱の登場人物紹介も更新されて、「お家はタワマン、ハイクラス美少女!!」 と明言されたし。
『八乙女×2』 は一般庶民がメインの登場人物だったが、高校生編になってお金持ちポジションの登場人物が物語に投入された。
高校生編になって八乙女カイたちの行動範囲が広がって、多様なイベントに行く展開が用意されているのだろう。
そういうメタな裏事情的な読み方をしてしまった。
開幕は水着姿の八乙女ハルルたちで幕開けだ。それぞれの水着はデザインが違って凝っているので要注目。
花見ツバキの水着、ビキニの上だけしか着衣していないよう見えてしまった。さすがにそんな格好な訳がなかった。
「せっかくなので貸し切らせてもらいました」 のセリフは、住む世界が違いすぎてある意味オチより笑った。変な笑いが出た。
なおオチは八乙女ハルルの下ネタギャグだが、そこから本木アユムが下ネタを重ねる二段構え。
本木アユムの下ネタ側への進化が止まらないぞ。何かのきっかけで、姉:本木ランみたいになる未来もあったりするのかなあ。
2本目 【コミュ強】 では、泉ルイと和久ワコの水着姿がお披露目だ。
泉ルイはダブルレイヤービキニみたいな感じだし、和久ワコはリング付きビキニという感じだ。流行が反映されている。
ていうか、和久ワコがごく自然に水着回に登場したことが驚きだよ。高校生編のレギュラー登場人物だったとは。
主人公の八乙女カイたちとは別の高校に進学した泉ルイの同級生、という繋がりの薄さだから、出番は少ないかと思っていた。
和久ワコは柱の登場人物紹介欄にも既に追加されている。急激に距離を詰めてきていて驚いたわ。
花見ツバキにとって和久ワコは、友達の友達の友達だ。いや泉ルイが既に友達で、友達の友達か?
和久ワコの立場なら、若干の気まずさや敷居の高さがあるのでは…… などという心配は杞憂だった。
オチは、遠慮なく花見ツバキにボディタッチする和久ワコだ。ギャグシーンでなきゃ許されないくらいおっぱい触っとる!
第50話感想で、和久ワコと花見ツバキがどう会話するか気になると書いたが、このやり取りは予測不可能だった。
【犬かきLv100】 では、小学生の頃からの付き合いである八乙女カイ・八乙女ハルル・本木アユム・泉ルイのみのネタ。
話題となるのも八乙女ハルルが小学生時代に習得した、犬かきだ (第4話参照) 。
オチの "メス犬" も、第4話での犬かきを踏襲したオチ。
"八乙女ハルルは小学生の頃から成長していない" という描写ではなく、その後も犬かきに磨きをかけていた自負だとセリフから窺える。
描かれているのは歳月の積み重ねだ。八乙女ハルルにとって犬かきは、八乙女カイからもらった一生大事にしたいプレゼントってことだろう。激アツ。
【あばれる足】 、氏家ト全先生の漫画にしてはサービスシーンすぎてビックリしちゃった。
花見ツバキが2コマぶち抜きローアングルの遠近感あるポーズで描かれ、かつ脚や足の指に注目させる描かれ方となっている。
オチは話題から繋がる下ネタだったり、八乙女ハルルのバランス感覚描写がセリフに関連していて上手なのだが、そこよりも見入らせる迫力がある。
氏家ト全先生! 読者は先生の 「"一日○○"一日だけ体験してみたいものといえば?」「一日エロマンガ家。」 の回答を覚えております。
次の2ページ 【まれによくある】 【ハルル思いつく】 【アユム気づく】 は、実質一続きのネタ。
漫画での水着回における定番トラブル、水着のひもが切れてしまうトラブルだ。
とはいえ肌の露出は皆無に近いし、メインのギャグ以外での見所は和久ワコを 「ワコさん」 と呼んでいることかなと思った。
「和久さん」 でもなく 「ワコ」 でも 「ワコちゃん」 でもなく、「ワコさん」 なのか。ちょっと不思議な距離感だな。
下の名前で呼びつつ さん付け。一人だけずば抜けている和久ワコの下ネタに圧倒されてのさん付けなのかもしれない。
なお、水着が切れた話題のその後は描かれずに終了。さすがに水着を着用しなおす展開はサービスシーンになりすぎるからだろうかね。
一般的に漫画で水着回といえば直球のお色気で読者サービス回になりがちながら、あまりそうはならないのが氏家ト全先生の作品。
でも今年は少し違うようで、【やすらぎの時間】 ではド直球にお胸にクローズアップしたカットが描かれてきた。心境の変化か?
『八乙女×2』 が連載する別冊少年マガジンに掲載の他の漫画では、実際えっちな漫画が増えつつあるので、編集サイドの指示かもしれない。
後半ショート漫画パートは、八乙女カイたちがホラーゲームをプレイする納涼エピソードだ。
場所はゲーム機があるなら八乙女カイ宅だろうか? 元亀の頭中学校文芸部メンバーで集まって、作中ホラーゲーム 『呪子』 をプレイする。
ゲームのパッケージに描かれているのは、どう見ても貞子だね。そういうジャパニーズホラーのテイストのゲームであるようだ。
なお、元文芸部メンバーで集まったと書いたが、本木アユムと泉ルイの姿は無し。八乙女×2と武隈姉妹と芦田ホシノの5人でプレイだ。
氏家ト全先生の作品におけるホラー描写は、頻度は低いが前作 『生徒会役員共』 から取り入れられている。
登場人物が恐怖体験をするホラーは1,2度採用されたのみで、主に作中作のゲームや映画といったホラーコンテンツを楽しむ形で描写される。
頻度が少ないとはいえ、作中作のフィクションの題材として取り上げられる回数は、アクションや格闘などのジャンルに次ぐ形で多い印象。
特に今回の 『八乙女×2』 第52話においては、ホラーゲームのクリーチャー描写に占める割合がずば抜けて多い。
ページ面積にして全12ページ中の1ページまるごとをクリーチャーに割り当てていると言える。これは過去最高記録となる割合だ。
一般的に、ホラー映画にはセクシーなシーンが多いとされる。今回の 『八乙女×2』 にサービスシーンが多かったのもそのためだろうか?
あるいは近年の氏家ト全先生の漫画にホラー要素の採用頻度が増えつつあることを思えば、単純に作者の好みと解釈して良いのかもしれない。
ホラーゲームプレイ中には下ネタを挟む余地とか無さそうだが、氏家ト全先生の手にかかればそのようなことはなかった。
"ジャンプスケア"が "スケスケジャンプ" として、シースルー服で きららジャンプするイメージ映像に早変わりである。
ホラーゲームのクリーチャーから操作キャラが逃げている作中ゲームのアクションシーン、躍動感ある視点だし効果線とか入ってて面白い。
普段の氏家ト全先生の漫画では、絶対に描かれない絵面なので。
第9話で泉ルイが足を踏み外して転落するシーンとかも迫力があった。
普段の 『八乙女×2』 では描く展開にならないから描かれないだけで、氏家ト全先生はアクションシーンをもっと描きたく思っているのかも。
氏家ト全先生の描くアクションシーンを見たい読者は、そのことを読者アンケートで要望してみるともしかしたら割と叶うのかもしれない。
受験生の武隈フユリは夏期講習で塾に通っているようだ。一応そういう情報も出てくるのだなあ。
とはいえ武隈フユリの中学校生活が単独で4コマで描かれることは無いっぽい。中学校の教師陣の再登場とかも無さそうだ。
今月の感想終了。
次回予告は "次回、夏休み明け。何もかもけだるい…ダルッ!!" とのことだ。
特にテーマの無いノンジャンルの日常エピソード回が来るとみた。後半ショート漫画の1コマ目でけだるさアピールとかありそうだね。
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