今月の 『八乙女×2』 第7話 感想

・作中で卒業の話題が出てたけれど、これは氏家ト全先生の漫画で初めて、進学を挟んでストーリーが続くことになるのか……?


そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。

第7話 「こたつの魔力」 の感想だ。

今月は普段通りと言えよう、4コマ漫画とショート漫画が混在する通常回。ページ数は14ページ。

終始コタツ周辺を舞台に話が進む回だ。


開幕八乙女カイが自宅でコタツに入れば、既に八乙女ハルルが先客としてコタツに潜り込んでいた幕開けだ。

八乙女カイが下校して帰宅するより早く、八乙女ハルルは八乙女カイ家に上がり込んでいたようで。

お隣さんの垣根を越えて日常的にお邪魔している様子が伝わるし、この後にもそういう描写が出てきた。

八乙女カイが隠してるエロ本とかを見付けてしまう展開とかも期待できそう。


前半4コマ漫画パートでは、八乙女ハルルは最後のページまでコタツに入ったまま過ごしてるな。

つまりそれだけ氏家ト全先生がコタツ関連だけで4コマのネタを出せている、ということである。

生徒会役員共』 でもコタツがある風景はおなじみだったしな、氏家ト全先生の漫画での冬のシーンでのマストアイテムという貫禄だ。


顔半分が隠れるほどすっぽりコタツにインした八乙女ハルルですが。

【対策済み】 ではコタツ内部の様子が図解されており、ガニ股ダブルピースのスケベ系ポーズをお披露目だ。サービスカットかよ。

タツ中央の電熱器からガニ股ポーズの下ネタに繋げられる発想がスゲェ。


前半最終ページの 【ハルルは寝返った】 は、8コマ漫画。

寝返りを打ったを "寝返った" と書いてるだけであり、裏切ってるわけでは無かった。

八乙女ハルルが八乙女カイと同衾してたかと誤解させるオチですが、八乙女カイ母の反応は茫然なのかー。

更にここから下ネタボケで返すようなオチにはならないのだなあ。


5ページ目からは、後半のショート漫画パート! 泉ルイたちクラスメイトが、八乙女カイ宅を訪ねてきたぞ。

後半1コマ目、迎え入れる八乙女カイを上から見下ろすようなカットになってるなあ。

背の低さを強調して、小学生らしさを出そうとしてる作画上の狙いかも。

八乙女カイより身長が高い泉ルイ目線、という可能性もあるか。


身体のラインが出そうな 「たてセタ」 を着用している八乙女ハルルですが、小学生なので特に凹凸は出ないぞ。

しかしまあセーターとか着て上半身は冬着なのに、女子は下半身スカートで生足だったりしてるね。これが若さか。


八乙女カイが住むマンションの隣がコンビニだと、男子の黒松君から情報がもたらされる。

伏線やフラグという程ではないけど、ここでコンビニの話題が出てたのだなあ。

男友達の出番やセリフが少ない問題についてここで緩和が図られる。

女子たちは八乙女カイの家に来たことあるけど、黒松君は家にあがったのは初めてという情報も読み取れる!(読み取ったところで?


泉ルイたちが八乙女カイのマンションに集まったのは、卒業制作で彫刻のオルゴールを作るためだとか。

『八乙女×2』 で初めて卒業の話題が出たぞ!

泉ルイたちは卒業が気がかりなようですが、読者的には卒業後の話が気になるポイントだ!

来年春を迎えた時、八乙女カイたちは中学校に進学するのか? はたまた来年も6年生というループ展開なのか……?


これまでの氏家ト全先生の作品では、卒業イコール最終回だった。

だから作中で春を迎えるたび、時空がループして来年も同じ学年となっていた。

例外的に、『生徒会役員共』 で津田コトミだけ中学を卒業して高校生になったけど、あれは同じ高校に入学する展開だったしな。

でも連載数話で卒業の話題が出る辺り、こりゃ進学して中学生になりそうな気配だなあ。

氏家ト全先生の漫画で初めて、主人公たちが進学を挟んでも話が続くストーリーとなるのかもしれない。

泉ルイも本木アユムも富谷君も黒松君も、同じ中学に進学すれば出番があるのだろうし。

あっ! でも担任の伏見先生だけは卒業で出番が終わりだな……?

さすがに小中一貫校ではないだろうし。


本木アユムの分の座布団が足りないという話から、八乙女ハルルが八乙女カイ家に入り浸っている状況証拠に繋がった。

泉ルイがツッコミ入れるためだけの要素と思いきや、枕を抱きかかえる本木アユムという可愛いカットが次ページで生まれてるじゃないの。

上手い工夫! おしとやかな子が好きな読者向けの可愛らしさアピールと言えるポーズだ。


八乙女ハルルの父親がアンティーク好きという情報もドロップしましたが、この情報がいつか何かに繋がるかは不明だ。

そもそも八乙女ハルルの父親は、未だ姿を見せていないしな。


そんなことより、注目! 作中に出てきた千円札に、野口英世の肖像が!!

どういう形であれ、氏家ト全先生が描いた歴史上の人物の似顔絵ってことじゃん!

氏家ト全先生による実在の人物の似顔絵って初めてなのでは!? 貴重なカットだ。

あと、歳月を経て 『八乙女×2』 を読み返した時、時代を感じるコマになりそう~。


物語後半は、本木アユムをサブヒロインとして掘り下げる展開と言えそうか。

八乙女カイと同じコタツに入って二人きり、恥ずかしがっちゃう展開にも繋がってたぞ。

でもこのミスしたときの表情とか、もっと露骨に照れたり恥ずかしがらせたりできそうな場面だよな。

作画面における腕の見せ所と思えそうなシーンなのに、そうされてない感じがある。謎である。


本木アユムの自作小説 『剣人の迷宮城』 というタイトルが明らかになったり、本木アユムの考えたサインが未完成ながら判明したり。

第2話の図書室でノートに書いてた小説はこれだったのか。

内容はタイトルから推測するしかないわけですが、思ったよりファンタジーっぽい小説のようですね。

最近すっかり出てこなくなった作中ゲーム:モンデスの二次創作小説だったりするのかもしれない。


小説を読んでた八乙女ハルルのほか、泉ルイも小説を書いてることご存じだとか。

けれども本木アユムがサインを考えていることまでは知らない……と言う要素が今回の大オチに繋がった。

それはそうと、最終ページ1ページ前で速攻コタツにインして頭だけ出してる八乙女ハルルは可愛らしすぎるな。

マジでコタツムリである。本木アユムが笑顔で見守ってるのも可愛いし。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、年末と言えばクリスマス。クリスマスと言えば……?" とのことだ。

もうクリスマスの話かー! 別マガって毎月9日の上旬発売だから、11月上旬の予告でクリスマスの話題を出すことになるのだな。

クリスマスと言えば、クリスマスプレゼントである。

氏家ト全先生の漫画で、初めて小学生が主人公で迎えるクリスマス! サンタクロースを信じているのは誰なのか?

これまでの氏家先生の漫画の中でも、最も保護者にスポットライトが当たる展開となりそう。

何気に氏家先生の漫画では、クリスマスはクリスマスパーティーからのお泊り会も頻度が高い。

お泊り会からのクリスマスに絡めた重たい下ネタの大オチとか期待したいぜ!