今月の 『八乙女×2』 第10話 感想

祝、単行本1巻発売決定! 祝、4月から中学校編スタート決定!

『八乙女×2』 は連載2年目も中学校を舞台に連載が継続すると確定だ! 小学校卒業で最終回ではなかった!

登場人物が進学してストーリーが続くのは、氏家ト全先生の漫画において実質初めての出来事ですよ。

単行本1巻は4月7日 (金) 発売なので、中学校編スタートの別マガ発売日と同じ日の発売予定かも。


そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。

第10話 「卒業間近の2月」 の感想だ。

前回の感想で "2年目が確定したからサブタイトルに〇月を入れないのでは" と予想したけど、予想が外れたね。

〇月とサブタイトルに入ったり入らなかったりするのは、特に法則性が無いっぽい。


『八乙女×2』 の最大の特徴とは、4コマ漫画パートとショート漫画パートがあることだろう。

でも今月は、最終ページ以外全部4コマ漫画パート (5コマ漫画はある) 。

氏家ト全先生が単行本制作作業に取り掛かるため、手慣れた4コマ漫画が多くなったのかなと推測したい。



前半のメインは、突き指をした八乙女カイ。

"小学生は突き指しがち。" とのアオリ文もデカデカと載っているぞ、どういうアオリ文だ。

指を曲げられない八乙女カイに対して、気遣う態度よりも悪だくみが即座に出る八乙女ハルルに笑った。

誰の目にも明らかな予想通りのオチになるけど、八乙女ハルルが素で驚くのは予想外。

"エ、マジでやるの?" と狙いが看破されてないかと思った反応の八乙女ハルル可愛いな、悪いとは思ってたのか。


浅知恵がすぎる悪だくみから、最終的に八乙女ハルルの株が上がるのは想像つかなかったな。

【状況把握】 の本木アユムは人の良さが表れてるなあ。

もし本木アユムが八乙女カイと一緒に登校してたなら率先して荷物持ってあげてそう。


今の小学生にも 「電気あんま」 という言葉は下ネタとして通じるのだろうか。

【モーニングコール】 では、泉ルイの言葉を電マと聞き間違える八乙女ハルルのネタだ。

ちゃんと2人とも聞き間違えてビックリするのな、氏家ト全先生の過去作でなら 「お願いします」 的な返答もありえそう。

そういや氏家ト全先生の漫画では、作品を問わず "日直は早く登校しなきゃダメ" という趣旨のことが語られるなあ。

自分には日直で早く登校した記憶が無いのでいつも不思議に思う、まあ学校によって違うのだろうけど。


【組み合わせ】 は、給食における "ごはんと牛乳" は "女騎士にセーラー服着せるようなもん" という相性の悪さネタ。

その組み合わせ自体より、小学生の出せる下ネタじゃないなという意味もあって 『生徒会役員共』 っぽさを感じた。

そして 【イベント発生】 では、第2話以来の 「給食×人に食べさす」 ネタが来たといえよう。

人に料理をあーんして食べさせるのは、食べる側がマウントを取れてると考えてる八乙女ハルル!

そんな八乙女ハルルが素直に八乙女カイに給食を食べさせてあげるわけがなかったね。

一瞬の会話なのに、泉ルイが慌てふためいた瞳になってるのは芸が細かい。

「私が先に言おうかと思ってたのに」 みたいに思ってたりするのかなあ。


【それすなわち】 、主な登場人物が小学生だけあって、胸の大きさどうこうは話題に出にくいか。

氏家ト全先生の漫画で 「肩がこる」 と言えば、胸が大きいと結びつく表現だったのに、今回は先生の老いに繋がった。

そんな小学生編も今回を含めてあと2回か…… 中学生編では第二次性徴と結びつくネタとか増えるのかなあ。


前半ラストの 【2人の帰り道】 は、8コマ漫画! この2人で八乙女ハルルがツッコミに回るのは珍しい。

どちらかと言えば八乙女カイより八乙女ハルルの方がずぼらな印象あるけど、まあこういう面も八乙女カイにあるだろう。

手を差し出すぶち抜きのコマ、普通にヒロインって感じのかわいらしさじゃねーの。


後半のメインは、卒業記念に埋めるタイムカプセル

クラス委員女子の川村さんが初登場……と思ったけれど、今までも背景にモブ生徒としてたびたび姿を見せていた子か。

名前が出たけど、特に名前なしモブ生徒のまま進行しても問題ないくらい、特に見せ場は無かったぞ。

同じくクラス委員である富谷君との絡みなども無しだ。


タイムカプセルに入れる物とは何なのか? 「生徒自身に考えさせる」 という狙いがインターネットに外されるのは、時代って感じ。

今やタイムカプセルを埋めた時どころか、開けた時の体験談もネットに溢れてる時代だからなあ。

「メジャーなのは」 という理由で決めるのは、いかにも失敗の選択肢を引きたくないという態度を出してきてますね……!


続く 【しこたま考えた結果】 、下ネタな替え歌 「ヤりたい子とヤったもん勝ち」 のフレーズを思い出した。

この下ネタ空耳をしちゃうのが泉ルイなのは小学生にしては耳年間すぎやしないか……!

やはり泉ルイは好きな子 (八乙女カイ) がいるからそう聞こえたのかな、将来の自分に宛てた手紙にもその話題を書いてたのかも。


ていうか本木アユム、今回はどの私服もおしゃれすぎないか……!

小学生女子が着る私服ではなかろう、といったファッションセンスがある。

まあ親が選んで着せているのだろうけど、良いとこの子って感じが漂ってますね。

泉ルイの服なら八乙女ハルルでも着られてる感じ出ないだろうけど (身長は別として) 、本木アユムの服なら別人の服って感じが出そう。


八乙女ハルルの転校生設定が、タイムカプセルのテーマで活かされるとは!

【2回目】 、4コマタイトル通りだが、人によっては卒業のタイムカプセルという感動的っぽい体験が既に2回目ということあるのか……!

言われてみればそうだなという話だが、言われなきゃ考えないポイントだった。目から鱗である。

というかインターネットでメジャーな物という提案を即座に出せたのは、2回目だからだったのか。

同じ内容を使い回しするとは何とも八乙女ハルルらしい。

いつか来る最終回では、時間が飛んでタイムカプセルを開けるため集まった同窓会の場面とかになったりするのかなあ。


【年季が入ってます】 、本木アユムの提案で "学校で使っていた物" をタイムカプセルに入れることに。

開封時の臭いも年季が入ったことになりそうなど思ってしまったのは、八乙女ハルルの下ネタのせいか。

次の 【鉄壁の箱】 、泉ルイは八乙女カイに対する好意を隠そうともしてないな!

この想いって結構な数のクラスメイトにバレているのではなかろうか?

卒業式の日に勢いあまって告白したりしたら面白いな……まあ次回も思いは秘めたままとなるのだろうけど。

そして2回目だけあった、タイムカプセルの実物を目の前にしても死んだ目をした八乙女ハルルに笑った。

この関心の薄さ、もしかして1回目のときは想像できないくらいテンション爆上がりな反応してたのかも、と気になってきちゃうね。


最終ページは1ページ漫画。

タイムカプセルを埋める様子を写真に収めてるのは、卒業アルバムの写真に使うからか。

このタイムカプセルを実際に埋める場に立ち会ってなお、八乙女ハルルの表情は笑顔ひとつないことに笑う。飽きすぎであろう。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、ついに小学校卒業!! 次々回からは中学校編がスタートします!!" とのことだ。

保護者の出番も期待できるし、卒業式がどのように描かれるかも楽しみな回と言えよう! 本木アユムが号泣したりするのかなあ。

さすがに春休みや中学校の入学準備エピソードは入らないであろう、でも大増ページで30ページくらいあっても良い回では? (強欲)

むしろ次々回が、中学校編スタート&単行本第1巻発売記念で、連載初回以来のカラーページを期待できるかも!

4月発売号には巻頭カラーとかあってもいいのにと期待が膨らんでしまうね。