今月の 『八乙女×2』 第20話 感想

・今月の 『八乙女×2』 感想。第20話 「大晦日おしゃべりタイム」 の感想だ。

普段より増ページの16ページ掲載だ! 4コマ漫画パートが6ページ、ショート漫画パートが10ページ。

ページ数が多いだけあり、ショート漫画パートは重要度高そうなエピソードだよ。



『八乙女×2』 単行本第2巻、2024年2月8日(木)発売決定! との初報が出た。

単行本1巻の収録内容は第1話から第10話だったから、第2巻では第11話から第20話までが収録されるのか?

でも連載初期は増ページが多かったから、第2巻ではもう少し先まで、中学1年生終業式まで収録となるかも。

2巻の表紙を誰が飾るのか? また八乙女×2の2人となるのかのポイントも楽しみですね。

第1巻表紙では背中合わせだった2人が、最終巻表紙では正面からハグしあう関係に進展してたら激アツ!

いや泉ルイとかとくっついてほしい人には頭を抱える表紙か。


前半4コマパートは、冬の日常生活がメイン。

開幕コタツで寝起きの八乙女ハルルからスタートだ。八乙女カイ家のコタツで。

既視感あるぞと振り返ったら、八乙女ハルルの寝顔シーンは過去にも数回描かれてた。第4話とか第6話とか第8話とか。

第7話 【手のひらクルクル】 1コマ目が今回の開幕コマに一番近いですね。

八乙女カイ相手、あるいは男子相手に "濡れちゃった" の台詞を言うのは恥じらいがある様子が可愛らしいかも。

まあそれより、寝起き即座に下ネタを繰り出せるポテンシャルの高さよ。


【ニンニクパワー】 では、八乙女カイ母が突如として髪の伸びた姿で登場だ。うおー突然のイメチェン。

氏家ト全先生の漫画で、登場人物の髪がこうも伸びた描写は初か? 多少伸びた単発4コマはあった気もするが。

欄外注意書き "この物語は、実際の時間、季節にあわせて進んでいきます!!" の設定を活かしたギミックといえそう。

ちなみに伸びた髪については、作中では触れられないまま話が進む。

そりゃ登場人物たちにとっては髪が伸びてるのは毎日見ている様子だしな、そりゃそうか。

ついでに、八乙女カイ母が自宅とはいえ緩すぎるような服装をしているのが気になる。

もしかして、リアルタイム進行で髪の毛が伸びる展開があるなら、妊娠・出産する展開もある? 深読みしすぎか?


【カイの部屋にて】 では、八乙女カイと八乙女ハルルがごく普通に八乙女カイの部屋でSwitchらしきゲームの2人プレイに興じている。

何のゲームなのかはテレビ画面が不鮮明なので不明だ、とりあえず格闘ゲームではなさそうだ。

ていうかオチの八乙女カイ母の下ネタには笑った。もう青年誌の下ネタでしょ。


【入門編】 は、通学途中の8コマ漫画。皆コートを着用しての通学だ。

何か女子生徒が全員同じコートを着てるな? と思ったら、学校指定のスクールコートという存在があるのか…… 初めて知る概念。

でも黒松君は全然違うコートを着てるので、亀の頭中学校には学校指定コートが複数種類あるか、学校指定があれども必須ではない様子。

コートを着ても全然効果を実感できないほど寒いと言いつつも、履いてる靴下は短くて臑が丸出しだ。これが若さか。

そして芦田ホシノがマスク下ギャグボールプレイの最中を匂わせる形で登場だ。芦田ホシノなら実際やってそうな気もするがどうか。


【忍耐の冬】 と 【カイ君】 は、泉ルイのネタ。

着太りしたくないからと冬でも1枚しか着ない泉ルイ! 直前の裸コートの下ネタみたいなオチが来るのかと思ってしまった。

泉ルイは八乙女カイのことを脳内でも八乙女君と呼んでいる、と強調するようなネタも来た。

泉ルイがカイ君と下の名前で呼ぶことになる展開が来るなら、ショート漫画パートでページを沢山使って描かれそう。


4コマパートのラスト2ページは、部室が寒すぎる文芸部にストーブがやってくる話だ。

八乙女カイと身体をくっつけることを想像して無茶苦茶照れる本木アユムの恥じらいが新鮮である。他の人ではこうも恥じらうまい。

ストーブで暖を取れて寝落ちするメンバーの中に、武隈アキナが含まれないのは部長のメンツを見せた感じあって良いですね。


後半ショート漫画パートは、サブタイトル通りに "大晦日おしゃべりタイム" 。

八乙女ハルル、泉ルイ、本木アユムの3人が、大晦日の夜にビデオ通話でオンライン年越し女子会をする話。

現代らしさを感じる展開! 同じ氏家ト全先生の漫画でも、『妹は思春期』 の頃なら時代的に考えられないエピソードだ。

本木アユムのいる部屋が和室なのが気になる。中学生の子供部屋に和室は割り当てなかろう、という勝手なイメージ。

本木アユム家は昔ながらの持ち家なのか、あるいは子供部屋がなくて一人きりになれる部屋が和室だけなのか。


漫画作品においてはLINEを "RINE" と表記したり、実在するサービス等の固有名詞をそのまま記載しないケースが多々あるが。

氏家ト全先生の漫画においては、YouTubeは "ヤウツベ" のサービス名なのな。泉ルイ独自の言い方とも思えないし。

まあそれよりも、トリプルブッキングの名前が出た! 言わずもがな氏家ト全先生の過去作に登場のグループ名である。

世界観共通~。とはいえ本作に、『生徒会役員共』 くらいガッツリ過去作の登場人物がゲスト出演してくるかは不明の見通し。


そして初登場、新規登場人物たち。

人物と言うか、泉ルイ家での飼い猫だろうクロ子という黒猫がまずは初登場だ。

そして本木アユムのお姉さん、本木ラン(16)がページ半分縦にぶち抜きのバスタオル姿で初登場だ!

第12話で存在は語られていたが、まさか頻繁に語られていた武隈アキナの妹より先に本木アユムの姉が姿を見せるとは意外。

本木ランは随分とスタイルが良いですね。このお姉さんのおさがりの制服を本木アユムは着ているというのに。

将来的に本木アユムもこれくらいにスタイルが良くなるという伏線か?

本木アユムは今回2度も恥じらいなどで頭がショートしている様子を見せてくれてるな。

リモートのおしゃべりに男子がいなくてがっかりするの、マジで謎で笑う。男子がいたらバスタオルが落ちるハプニングでも起きたの?


オンライン女子会が何時始まりだったかは不明だが、デジタル時計の表示は "PM 11:02 37" 。"PM 11:07 21" とする下ネタは無し。

泉ルイが語る、年明け直後の恋のおまじない的な運命の出会い話! これ明らかにフラグで笑ってしまった。

それよりも、八乙女ハルルはどういう気持ちで泉ルイに "好きな人いるの?" と聞いているのだろう。

第17話の花火大会で火花大会のエピソードを連想してしまうのだが?

牽制ではなく無邪気に聞いてるのだとしたら、火花大会ラストの?マークはやはり八乙女ハルルのものだったのかなあ。

泉ルイからの八乙女カイへの好意を、八乙女ハルルと本木アユムは気付いているのかどうなのか。


そしてオチの場面は、年明け直後のシチュエーション。

第14話を見るに八乙女ハルルの自室からも雪は見れるのでは、って指摘は野暮か。マンションの構造上、外が見づらいのかもだし。

"年明けたあとに 1人夜の道を歩くと……… 運命の出会いが待っているんだって" のフラグを回収するオチである。

さすがの八乙女ハルルもあけおめと返すのに、言葉に一瞬詰まっているのが良さですよ。その胸中やいかに。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、謹賀新年、正月編!! 新学期は席替えもあるよ!!" とのことだ。

今回が大晦日からの年越し編だから、次号は作中時間的に24時間以内の話になる可能性あるな。

むしろこのショート漫画パートの続き、年越し直後の八乙女ハルルたちから始まっても面白そう。


余談。

今月号の別冊少年マガジン裏表紙の連載作品紹介枠に、『八乙女×2』 が選出されていた。

"別マガ新時代! 新たなる巨人たちが出現! 新時代の別マガはエゴまくる。" のテーマで選ばれた作品の1つが 『八乙女×2』 。

全5作品が選出されているうち、他2作品は今月号と先月号の新連載だ。

残る他3作品はラインナップからして、比較的連載期間が短い作品の中からヒットしているタイトルを選んだものと思われる。

ちなみにアオリ文句も "中学生隣人コメディ!!" ときちんと進級している。

『八乙女×2』 が人気があるようで良かった。