今月の 『八乙女×2』 第25話 感想

・今月の 『八乙女×2』 感想。

第25話 「生徒会役員モード」 の感想だ。せ、生徒会役員共……

4コマ漫画パートが8ページ、ショート漫画パートが4ページ。

4コマパートの比率が高い。その影響かは不明だが、読んだとき増ページかと思っちゃった。12ページとは思えなかった。



前半4コマパートは、日常エピソードと、生徒会役員選挙エピソード。

4コマパートの更に前半4ページが日常ギャグで、後半4ページが生徒会役員選挙の2段構え。


開幕のネタは自撮りポーズで、"虫歯ポーズ" は実際そう呼ばれるポーズ。2014年頃に流行したらしい。もはや定番なのかも。

様々なポーズは見たことあれど、誰かが名付けたそういう呼び名は知らないな……知ってる呼び名はアへ顔ダブルピースくらいだ。

氏家ト全先生の描かれる女の子は魅力的なので、皆でこういうポーズを決めた集合写真みたいな大ゴマとか見てみたい。

そしてオチは、八乙女ハルルの自撮りのポーズ。

これ、今読み返すまでワンフィンガー・セルフィー (one-finger selfie) だと思い込んでた。マジか。存在しない記憶。

実際は人差し指で隠しているのはバストだけであり、下半身はコマの外で一切描かれてないですね……

心がよこしまだったわ。八乙女ハルルが鏡に映した自撮りで、人差し指で乳首と股間を隠すポーズの話をしたと思い込んでいた。

そのような心の持ちぬなので、勿論初見時にはオチは実際の八乙女ハルルのエロ自撮りなのかと一瞬思ってしまった。

お胸の大きさが全然違うのに…… でも、八乙女ハルルがエロ自撮りをしてみているというのは確定したぞ! テンションあがる。


2本目 【先輩と後輩】 は、8コマ漫画。

いわゆる "メスガキ" 属性を発揮する武隈フユリだが、それって好意を持つ相手にだけする仕草なのかどうなのか?

初登場した前話に引き続き、八乙女カイと2人きりの部室で "メスガキ" 属性の言葉を連投するオチだ。

ちなみにオチ以外は新入部員としての後輩らしい態度であり、背筋をピンとして座っているコマとかギャップがあって良き。

八乙女カイの妙なボケには、ツッコミ役に回ることもできてるし。

今後の展開次第では、姉の武隈アキナを見るような目で八乙女カイを見ることになる未来もあるかも。

武隈フユリ、属性てんこ盛りになれる可能性を秘めていそうだ。


3本目 【耐久先生】 は、前回正式に初登場した佐久間サクヤ先生のネタ。

下ネタ側の立ち位置だと確定したなら、今回いきなり七条アリアみたいな下ネタを門脇先生に披露している。

夜の夫婦生活を匂わせる話を門脇先生相手にしているが、うっかり生徒たちの前で披露してしまう下ネタもありそう。


4本目 【印】 、氏家ト全先生の漫画は現実世界が舞台なので、ファンタジーな世界観が必要なネタは少ないですが。

"陰毛を淫紋っぽくカットしたんだ" と、淫紋ネタが登場だ。

ていうか淫紋って少年誌で出してOKなネタだったのか…… 少年誌基準的にも、読者が知ってるかどうか的にも。

八乙女カイ母がそのように自分でカットできるの、さすが絵を仕事にしているだけある。手先が器用だ。


それよりなにより、5本目 【ストレートハルル】 が今月の見頃でしょ!

この8コマ漫画、何の前触れもなく、八乙女ハルルが髪ゴムを外して、史上初、ストレートのヘアスタイルをお披露目だ!

初見時読んでて素でドキッとしちゃった。今月号をコマごとに人気投票できるなら、このコマが圧倒的得票数で一位になりそう。

でもその様子を目にしてた八乙女カイは、全くの無反応だー。何だお前は???

まあ作中の描かれていないところでも八乙女カイは八乙女ハルルと過ごしているわけだから、見慣れているのかも。

このストレートを頻繁に目にしているのなら自然な反応か~ などでは済ましたくねえよな~?

八乙女ハルルの髪を解くシーンにドキっとしたのと同じくらい、八乙女カイの無反応に 「何だお前は???」 って憤っちゃった。

髪を解いた直後の八乙女ハルルの台詞が "これ手首につけな" と。完全に親密な相手ならではの飾らない言葉なのもトキメキだ……

熟年夫婦か? ていうか八乙女ハルル、髪を解くと結構印象違いますね……


4コマ漫画パート後半の生徒会役員選挙パートは、5コマ漫画でスタートだ。

1コマ目をデカデカと選挙ポスターが占める形の幕開けである。

泉ルイ以外に "副会長候補 山田タロー" の人名が見える。氏家ト全先生の漫画では珍しく出た、主役以外の男子の下の名前だ。

生徒会長候補の泉ルイにとって、自分を表す漢字一文字は "正" だとか。

オチは言うまでもないが、本木アユムにとって泉ルイは "正義感が強い" という人物像なのだなあ。


8本目 【生徒会パワー】 、芦田ホシノが中2病みたいなボケをかますぜ。年相応と言う感じだ。

それよりこの4コマでモブ生徒みたいに登場している武隈アキナ・武隈フユリの武隈姉妹、何か普段と雰囲気違ってまた良いっすね。

もしかしてこの、元気無さそうにも見える物静かな態度が武隈姉妹の素の姿か……? というか、まだ親しくない相手への態度か?

泉ルイと武隈アキナ・武隈フユリは 「友人の友人」 という感じの間柄なので、間に壁があるだろう。

そういう相手でも敬礼ポーズしながらお辞儀できる泉ルイ! 対して、普段と違ってしおらしい顔付きにも見える武隈姉妹!

基本的に親しい間柄でしか会話が発生しない氏家ト全先生の漫画作品における他人行儀のシーンですよ。レアなシーンだ。


そのような他人行儀のシーンが見えたのに、芦田ホシノは誰にしても態度が変わらないのか……? そのように思った。

9本目 【公約】 では、泉ルイに対して "ちょっと聞かせてよ会長――" とボディタッチだぜ。

もしかして読者の知らないところで泉ルイと芦田ホシノも関係性が進んでいたの? そう思ってしまう距離の近さだ。


後半ショート漫画パートは、生徒会長に当選した泉ルイのエピソード。

2年1組の面々と担任の佐久間サクヤ先生が泉ルイを祝う中、当然のように芦田ホシノが乱入して胴上げの展開に導入だ。

胴上げで2ネタのギャグがあるのだけど、両方とも芦田ホシノになるのかと思った。それだとやりたい放題すぎるか。


ラスト2ページは、泉ルイの主役回を期待していた読者にはお待ちかねだっただろう八乙女カイとの掛け合いだ!

2人だけの空間で八乙女カイからかけられるねぎらいの言葉……でもその平穏は1ページも続かなかったよ。

速攻で武隈フユリが乱入してくるし、八乙女ハルルと本木アユムも現れて、場面は一気にラブコメ空間に。

そしてこの泉ルイによる大オチですよ。生徒会長になってもツッコミ役的なポジションは変わらないようだった。

ラストの柱アオリの "会長ルイの圧政は、ここから始まる…!?" は笑った。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、アユムがピンチでフユリが活躍!? どうなる!?" とのことだ。

文芸部で事件発生の予感だが、何が起きるのかは分からない。

部室のドアが開かなくなってトイレに困る、とか? いやそれは前回の武隈アキナと被ってしまうか。

とりあえず、本木アユムと武隈フユリという珍しい組み合わせのネタを見られるようで楽しみ。一気に仲が進展するのかな。

ピンチはチャンス、八乙女カイが今回達成できなかった武隈フユリの活字の苦手の克服を、本木アユムが克服させるとか。