・本日2023年4月7日は、別冊少年マガジンの発売日にして、祝 『八乙女×2』 の単行本第1巻の発売日だ!!
1日に2通りの 『八乙女×2』 を堪能できる日というわけだ、大変嬉しい。
どちらについても感想書いていくぜー、まずは今月の 『八乙女×2』 から書くよ。
そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。
第12話 「4月はピカピカの中学生」 の感想だ。
今月も4コマ漫画とショート漫画が織り交ざる回! 4コマ漫画が6ページ、ショート漫画が10ページ。
でも今月号の最大の特徴は、何よりも別冊少年マガジンの表紙を 『八乙女×2』 が飾っていることであろう!
氏家ト全先生の漫画が単独で雑誌の表紙を飾るのは、これで2度目! 超レアな出来事だ。
ちなみにセンターカラーに加えて抽選プレゼント企画もあるぞ。
まずは別マガ雑誌表紙について!
正直、めちゃくちゃ良いな…… 期待してたよりも遥かに喜んでしまった。
やはり魅力的な絵! マガジン編集部はもっと氏家ト全先生に雑誌表紙カラーイラストを描いてもらうべきでしょ。
表紙アオリ "中学生編、始動!! だけど……後ろの2人は誰!?" の通り、新たなる登場人物が表紙で初登場する衝撃展開。
過去作 『生徒会役員共』 でも、新顔がその週の扉絵でいきなり姿を見せる構成はあったが、それよりインパクトある。
八乙女カイと八乙女ハルルの主人公2人が最前列に並ぶ関係で、雑誌のど真ん中を本木アユムが飾っているのは笑ってしまった。
ある意味一番の主役ポジションじゃねーの。おいしいところを持って行きよる……!
なお泉ルイと本木アユムの髪色は、この表紙で初めて判明した。ついでに本木アユムの髪留めの色も初めてカラーで描かれたぞ。
もしも小学生編での表紙だったら両八乙女家の母親が姿を見せていたのかも?
でも中学生編突入なので、後ろの2人の新顔にスペースを譲る形となったみたい。
それにしてもこの表紙、アオリ文句の位置のため八乙女ハルルが両腕を掲げているようにも一瞬見間違えてしまうな。
そう見間違えたら、それはそれで調子乗ってる感じが増してまた可愛いな……味わいが変わる! トリックアートか?
マニアックなポイントとして、目立ちはしないが表紙より更に載りづらい背表紙を 『八乙女×2』 が独占している。
実に嬉しいね! マニアの人は背表紙も忘れずチェックしておこう。
そして本編は、センターカラーページ付きだ!
なおこのセンターカラーイラストは、単行本1巻表紙と同じイラストだ……
さすがに氏家ト全先生でも、雑誌表紙 + センターカラー + 単行本表紙で、同日に3点の新規カラーイラストは厳しかった……?
読者に単行本表紙イラストの記憶を植え付けて、単行本を見付けて手に取らせやすくする計算とかあるのかも。
加えて、抽選で50名様に 『八乙女×2』 の特製クリアファイルのプレゼント企画が開催中。
応募のためには別マガに付属の応募券が必要なので注意しよう。
特製クリアファイルは単行本表紙と今月の別マガ表紙のイラストが表裏になってるものなので、アオリ文なしのイラストを堪能できるな。
あと、応募要項には "『八乙女×2』の好きなキャラクター" という項目があるぞ!
結果は発表されないだろうが、ちょっとした人気投票みたいなものだ~。誰の名前を挙げようか迷ってしまうねえ。
漫画本編:前半6ページ目までの4コマパートは、中学校での生活編が描かれる。
これから始まる八乙女ハルルたちの新生活という感じで、中学校の面々が主に描かれて、保護者の出番は皆無の回となった。
前回卒業式を色々描いたからか、今回は入学式のシーンは一切無し! いきなり登校シーンから始まる展開の速さだ。
開幕のこのネタ、入学当初あるあるネタだろうけど、八乙女カイと八乙女ハルルが2人揃ってやってるのはウケる。
むしろ2人一緒だからおしゃべりしながら歩いてて、途中まで気付かなかったのかも。
ていうか中学校の名前は "亀の頭中学校" なのかよ! 小学校の名前から続く天丼ギャグだ。
"亀の頭" は作中地名かな……という深読みは不要だろう。ちなみに読みは "かめのがしら" 。
2本目 【一部界隈にて】 では、本木アユムに姉がいるという家族構成が判明だ。
姉がいるという事は、つまり本木アユムは 「妹」 !
い、『妹は思春期』 (氏家ト全先生の過去作) ……! など思ったものの、本木アユムは下ネタ側ではなかったわ。
いや、これから下ネタに目覚めるっていう伏線かもしれないが。
3本目 【第一印象】 では、中学校教師にして担任の先生かつ国語教師の門脇先生が初登場だ。
怖そう/かっこいいといった印象で初登場したのに、八乙女ハルルがそれをぶち壊す勝手な下ネタを繰り出していく、これは笑う。
でもこの場でのこの下ネタチョイスって、ムキムキなアンパンマンとかで大笑いしてる年代ならでは、って気がするな。
もしも 『生徒会役員共』 の天草シノなら、ここでこの下ネタは選ばなさそう。
そう思うと、氏家ト全先生による中学生観が地味に光ってる気がした。
余談だけど、この4コマで見るとソックスの色は泉ルイだけ黒で、八乙女ハルルと本木アユムは白だね。今後も同じ色なのかはチェックしたい。
【伝言ゲーム】 は、8コマ漫画。
氏家ト全先生の漫画でたびたび目にする伝言ゲーム形式の聞き間違いギャグなのだけど、ギャグより話の内容が気になってしまった。
泉ルイは中学生生活にむけてヘアアクセとか色々新調しており、下着とかも新しくしたのだとか!
男子的にはブリーフからトランクスに切り替えるかどうかの時期! そういう記憶が掘り起こされて懐かしかったね。
でも泉ルイは女子なので、新しく買った下着のデザインが思ったより派手とかセクシーすぎたとかで後悔してるとの話題ですけど。
一般的な漫画であれば、ここで新しい下着姿の泉ルイのカットが入るところですが、そうはならないのが氏家ト全先生の漫画だ。
でも、昔は徹底的に回避していたパンチラとかも、近年の氏家ト全先生の漫画では稀に挿入されるケースもある
修学旅行とかのシーンで、ワンカットくらい泉ルイの下着姿とかのシーンが挿入されるかもしれないな。
【打算的な彼女】 も泉ルイのネタだけど、それよりも生徒会という単語が登場している。
えっ、これはまさか生徒会役員に八乙女ハルルたちがなる展開か!? またしても生徒会役員共か!?
絶対これそのように読者を引っ掛ける4コマだったに違いあるまい。
前半4コマパート時点では、中学生生活に突入しての変化が一番起きているのは泉ルイだな。
生徒会に入ったりいろいろ新調したり、中学で出会った担任の先生にカッコいいと憧れたり。
一方で八乙女カイは "中学生になったとはいえ……" "新生活って感じうすいな" と、正反対とも言える感想を抱いてて興味深い。
八乙女カイがのんびり屋と見るべきか、泉ルイが行動派と見るべきか? そこは読者ごとの視点に委ねられそうですね。
前半ラスト 【疲れると集中力落ちるからね】 は、8コマ漫画。
家が隣同士だからか、中学生になっても一緒に2人で下校する八乙女カイと八乙女ハルル!
"疲れた……" "早く帰って休みたい" の感想まで完全一致だ! 同時刻、泉ルイは生徒会の活動で何か働いていそう。
八乙女カイと相性が合うのは八乙女ハルル、って意図ある描写に読めるなあ。まあ、似た者同士ではないからこそ良い相性もあろうけど。
もしも八乙女カイの社会の窓が開いてるのに気付いたのが泉ルイだったら、泉ルイはどのように指摘したのか? そこも気になる。
漫画本編:後半10ページ目はショート漫画パート! 中学校での部活動エピソードが描かれる。
前半ラストの八乙女カイと八乙女ハルルの似た者同士って感じの8コマ漫画と並んで、導入部では似た者同士を感じられるネタがリフレインだ。
2人揃って部活の希望届の提出を完全に忘れて同じ顔というギャグ! どうやら亀の頭中学校は、必ず部活入らなきゃならない学校みたい。
八乙女カイと八乙女ハルルの周囲の人は、何の部活に入部したのか? それを聞いて回るシーンで小学校でのクラスメイト達も登場だ。
第10話で一瞬だけ名前が出た川村さんも登場した、泉ルイと同じくバレー部に入部だとか。
八乙女カイの男友達である富谷君はサッカー部、同じく黒松君は将棋部に入部したとか。
完全にぱっと見の印象だが……黒松君の方がやんちゃっぽいので、将棋部と言うチョイスは意外だなあ。
黒松君は中学生になって、作中で初めて個性を出してきた感じがある。
そしてここからが後半のメイン、本木アユムが入部したのは文芸同好会であった。
(部の条件は5人以上の所属につき、3人しか所属しないなら文芸部ではなく文芸同好会)
まあ細かい校則はさておいて、八乙女×2 meet 文芸同好会の展開ですよ!
ページ半分を使うデカさのコマで、文芸同好会:芦田ホシノ、武隈アキナ (部長) の2人が初登場だ!
表紙で顔見せしていた謎の2名は文芸同好会の人達だったかー。
正直今回、一番刺さったのはこの芦田ホシノの発言だな。
"2人共いい名前だね 必殺技名に自分の名前入れても映えそう" のセリフ、めちゃくちゃテンションあがってしまった……!
『八乙女×2』 新連載告知時にも書いたけど、格闘ゲームプレイヤー的には "やおとめ" と言ったら超有名な必殺技 "八稚女" なのだよな。
ここで芦田ホシノが必殺技名とか例に出すってことはさー、氏家ト全先生が八稚女の存在を認識してる説あるかもってことじゃん!?
たまらんね。
書くタイミング逃したけど、期待のまなざしを向け本木アユムが大変可愛いので良かった。
あと放課後の校内の様子で、残ってる生徒がジャージ姿なのも放課後って感じあって良いなあ。
芦田ホシノによる "2人って双子?" の質問も、当然の疑問だけど地味に光るセリフ回しでしょ。
ここまで喋ってなかった部長:武隈アキナは、ページ半分を縦にぶち抜いてほぼ全身見せていく姿で改めて登場だ。
大人っぽい印象……というイメージは2ページと持たなかったぜー、"基本ポンコツで" と紹介されてしまっているし。
この中身を既に知ってた本木アユムは、どのような目で見守っていたのだろう……
あと、武隈アキナには妹がいるという家族構成も判明だ。
本木アユムの姉はどうか分からないけど、武隈アキナの妹は今後作中に登場しそうって予感がするね。
想像するに八乙女カイたちより年下で、小学生成分を補ってくれる活躍も期待できそう。
最終ページは、部活の希望届の提出最終日。
担任の門脇先生に入部届を持って行った八乙女カイと八乙女ハルルが、その場で門脇先生に部活の顧問をお願いする高速展開だー。
スゲェ展開の早いオチだな、今月初登場した3人の人物がいきなり次号から同じ部活のメンバーやら顧問である。
あと関係ないはずだけど、別マガで文芸部の漫画だと 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』 を思い出してしまうね。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』 は、別冊少年マガジンに連載されていた、性に翻弄される文芸部女子高生の漫画である。
『八乙女×2』 は、性は性でも下ネタで周囲を翻弄する、文芸部女子中学生の漫画になるのかも。
とりあえず、今年の夏休みは文芸部で合宿に行く展開、あると思います。
今月の感想終了。
次回予告は "次回、まだまだ慣れない中学生活!!" とのことで、特に情報は無い。
中学校生活あるあるネタやら、新登場した文芸部の先輩方を掘り下げるエピソードになるのかも。
それにしても気になるのは、これから文芸部メンバーをメインとしたネタがどれくらいの割合を占めるか、と言う点ですね。
小学校編のような、保護者にガッツリ出番がある展開は今後もあるのだろうか? 小学校からのクラスメイトの出番はどうなるのか?
凡百の漫画だと、「小学校編は何だったのか」 みたいな文芸部一辺倒の漫画になりがちなタイミングなので、少し気になる。
まあ、そこのバランスはベテランの氏家ト全先生だから、不安はないと思っているけど。
23.04.09:この段落追記
メモ。
今月号の別マガ目次ページに "『八乙女』『ヒナバン』『葬列』新作第1巻が3冊同時発売!!" という記載があった。
どうやら 『八乙女×2』 の略称は 「八乙女」 であるようだ。
・さてさて今月の 『八乙女×2』 感想に続いては! 祝発売、『八乙女×2』 の単行本第1巻の紹介だ!
やったねめでたい!
そんなわけで単行本の詳細をご紹介だ。
第1巻の収録内容は、第1話から第10話まで。
卒業式に向けてタイムカプセルを埋める話までなので、小学校卒業式エピソードは収録されていない。
第1巻だからか、登場人物の紹介ページは無し。
表表紙の折り返しページには、『生徒会役員共』 以来となる氏家ト全先生の自画像と単行本コメントが掲載だ。
裏表紙の折り返しページは、八乙女カイのデフォルメ顔 (※描きおろしではない) のみとなっている。
『生徒会役員共』 の単行本と同じ構成になるのかなーと予想してたら、少し違った。
少し違う理由は週刊少年マガジンの単行本ではなくて、別冊少年マガジンの単行本だからか?
『八乙女×2』 単行本第1巻で一番重要なことは、描きおろしの "おまけマンガ" 1ページ付きってことですよ!
これ内容書いても良いのかな? 何とまあ、八乙女ハルルが近年流行りのメスガキに挑戦だー。純粋にサービスカットじゃん、って思った。
思えばたしかに低年齢ならではこのプレイ、氏家ト全先生の漫画で可能なタイミングの登場人物が丁度いなかったのだよな。
下ネタ側の主人公が小学生ならではのこのタイミングでネタを入れ込んでこられよった。機を逃さず、と言った感じだ。
まあそれはそうと、個人的にはこのおまけマンガは2コマ目が一番のサービスカットだったけどもよ……!
やったぜ、『八乙女×2』 でも格闘ゲーム描写が登場である。
八乙女カイが操作するワーウルフっぽいキャラクターを、八乙女ハルルが操作する猫娘っぽいキャラクターがKOしている瞬間だ。
あけぼのフィニッシュみたいなKOエフェクトによって、体力バーなどは非表示となってしまっている。
架空の格ゲーのはずであり完全一致する元ネタキャラはいないと思うけど、右側の狼男はヴァンパイアのガロンにしか見えないな。
猫娘の方は、バトルファンタジアのこよりとか複数のキャラクターが混ざっていそう。
単行本で1話から読み返してみると、もう既に八乙女ハルルたちが第1話とは顔の印象とか少し違うので驚ける。
小学生から中学生への成長ということではなく、氏家ト全先生が描きなれていったのだろうという意味で。
なお、単行本化に際しての変更点は、ぱっと一読した限りでは見付けられなかった。
ちなみに 『八乙女×2』 単行本1巻の帯には、久しぶりに天草シノが登場だ (※描きおろしではない)。
ヒット作 『生徒会役員共』 の作者による漫画ですよ、という広告塔としての登場だ。
なお今月の別マガに掲載の広告によると、『生徒会役員共』 の発行部数は累計480万部を突破したようだ。
480万部も売れたら印税だけで一生働かなくても食べていけるじゃん! それなのに今なお漫画を描いてくれる氏家ト全先生、ありがたい。
最後に。
マガポケ公式のTwitterアカウントで、2023年4月13日 (木) まで抽選で3名様にQUOカード500円分が当たるプレゼント企画が開催中だ。
リンク先を見ての通り、もちろん 『八乙女×2』 単行本1巻発売を記念した宣伝の企画。
ていうか、『八乙女×2』 の絵柄のQUOカードってもう作られていたのかよ。
別マガ連載作のクオカードって毎号読者プレゼントに何種類かあるのだが、まだそちらには 『八乙女×2』 のクオカードは登場していない。
まさかクオカードの初出がこういうプレゼント企画になるとは。