・ページ数が14ページで普段より増ページなところも嬉しい、今月の 『八乙女×2』 感想。
第16話 「行くぜ!夏合宿!!」 の感想だ。
話のタイトルに 「!」 が入るのは、今回が初めて。夏合宿でテンションが上がっている様子の表れか。
4コマ漫画パートが6ページ、ショート漫画パートが8ページ。さすがに昨年みたいな全編ショート漫画ではなかった。
前半4コマパートは、聖地巡礼を兼ねた観光がメイン。
作中映画 『脱出RTA』 の聖地巡礼に向かう途中である高速バス車内からスタートだ。
映画の原作表紙に書かれた作者名は、"四十八田郎" 。「四十八手」 のもじりよな。
そこはともかく、氏家ト全先生の漫画に 「RTA」 というゲーム用語が出てきたところにテンション上げたい。
まあRTAもとうの昔に市民権を得てそうな認知度ですけど。というか作品名が出た前回時点でテンションあげるべきだ。
バス酔いで "私は少し酔っちゃった" は、『生徒会役員共』 でもあったネタなので懐かしさがある。
2本目 【聖なる地】 は、8コマ漫画。原作で名シーンの舞台となったそうな神社に到着だ。
芦田ホシノがピースサインをしてる冒頭のコマが良いですね。
メタ的に読者に向けたピースサインと解釈するのも良いし、他の誰かにカメラ向けられてピースしてるとの解釈も良いし。
何となく補足すると延髄斬りは蹴り技です。個人的には 『ジョジョの奇妙な冒険』 のホル・ホースを連想しちゃう。
そしてオチは、「縁結び」 から 「円の形で結ばれる」 の数珠つなぎプレイだ。
この時点で八乙女ハルルと芦田ホシノによるボケ重ねが既に行われてたのだなあ。ボケの二重奏が既に完成していた。
3本目 【どこいった】 は武隈アキナが主役と言える8コマ漫画。主役だけれど活躍はせず、むしろ迷子になる。
ここで初めて (読者目線では) 武隈アキナの服装が判明するわけですが、サスペンダースカートだからか幼さを感じる。
実年齢が中学2年生だから実際幼いという点はさておき、行動に合致するくらいの園児みたいな幼児性が表出してるコマだ。
幼い系先輩キャラというキャラクター性がここに確立したと言えそうな8コマ漫画だぜ。
漫画的に隣接するコマで本木アユムが "はぐれちゃってもケータイあるし" と迷子の可能性を一笑に付してるのも良き。
芦田ホシノが武隈アキナの考え方をよく理解してる4コマ目も良さがある。
4本目 【ニヤリ】 、記念写真で本木アユムが中央にいるの何か面白い。
八乙女カイと八乙女ハルルでペアで隣接、芦田ホシノと武隈アキナでペアで隣接してるのが理由だろうけど。
前に別マガ表紙を 『八乙女×2』 が飾ったとき、同じ理由からか本木アユムがセンターになってたの思い出した。
芦田ホシノが撮影されるとき、笑顔でないことよりカメラ目線でないことが気になっちゃう。
目線が下の方だよね? 2回とも偶然か?
5本目 【不慣れながらがんばった感】 、皆の昼食のお弁当は門脇先生の手作りなの!?
文芸部が合宿することより、合宿のお弁当を顧問の先生が手作りしてることの方が衝撃的だが。
門脇先生は料理好き、みたいな情報をお出ししてきてるのかな……
ちなみにそんな門脇先生、柱の登場人物紹介では今月も紹介されていないままだ。
スペースが不足してたわけではない。今回1コマも登場しない泉ルイは紹介されているので。何故……
6本目 【崖の上の少年】 も8コマ漫画だ。
聖地巡礼の旅行ながら映画も原作も未読の八乙女カイがいるのって、何か作劇的に秀でたバランス感覚なのかも。
内容を知らない八乙女カイだけが重要シーンの舞台だろう崖の上まで足を運ぶのが、それだけで何か面白いので。
7コマ目の "度胸あんね" と言ってる八乙女ハルルの表情が良すぎじゃない?
字面だけなら褒めてるけど 「理解できないし私だったら絶対ヤダ」 という本音がこぼれまくりの表情でしょ!
感情が顔に出ちゃう子だな八乙女ハルルはよー。
7本目 【とっさ】 、八乙女ハルル&芦田ホシノが八乙女カイ相手にボケるときの相性の良さたるや!
2人から八乙女カイ相手へのボケ、今回だけでも複数あるけど既に完成度が高すぎる黄金のコンビネーションだ。
8本目 【やりきった先輩】 は、後半のショート漫画パートに続くヒキ。
男子の八乙女カイが1人いるのに、予約した部屋は3人部屋を2部屋で……!?
後半ショート漫画パートは、温泉旅館での宿泊エピソードだ
男子1人を含めて2部屋での組み合わせは? という点は一旦先送りだ。
ていうか八乙女カイが着てるシャツ、文字が何て書いてあるのかと思ったら "SUMMER" と書いてあったのか。
2ページ使って温泉入浴シーンが描かれた。
氏家ト全先生が描くいつも通りの露出度皆無たる入浴シーンと思いきや、おいおい今回見所があるじゃん……!?
八乙女ハルルと本木アユムのお胸の大きさの違いが、明確に描き分けられてきてるじゃんよ!
本木アユムは胸の膨らみが確認できるし、胸の中央には谷間さえあるぞ。八乙女ハルルの胸のラインは垂直線なのに。
ちなみに成人女性である門脇先生のバストは更にデカかった。門脇先生、着やせするタイプですかね。
なお芦田ホシノのサイズは八乙女ハルル同様、武隈アキナは本木アユムより大きい感じだ。
八乙女ハルルによる陰毛ネタは 「第11話」 でもあったな。
今回は事前に全部剃るというネタだったが、第11話では天然で今まだ生えていないというネタだった。
第11話から5ヶ月ほど経って、八乙女ハルルは生えたのか生えていないのか?
個人的には、まだ生えてないからこそ今回このボケをした、という解釈でいきたいぜ。
温泉からあがったら、いよいよ宿泊する部屋の割り振りをどうするかの相談ターン。
皆が浴衣に着替える中、八乙女カイと芦田ホシノだけがラフなシャツ姿であぐらだ。性格の違いが出ている。
本木アユムが部屋を出るとき八乙女カイにバイバイして手を振ってるの好き。
結局男子1人で1部屋使うことになりボーっとしてた八乙女カイに来客あり。
門脇先生を除く文芸部メンバー全員だったわけですが、この八乙女ハルルと芦田ホシノのノックのボケが良すぎるよ。
ボケを重ねるテンポの相性が良すぎるし、2人は下ネタの相性も合うようだ。
"でもカイ君をトイレあつかいって背徳感ヤバいですね" のボケ時点で面白いのに "確かに" って相槌打つことある?
薄い本が出ちゃいそうな下ネタの応酬だ。
男女が1部屋で寝たらまずい → だから徹夜の流れは 『生徒会役員共』 でもあったな。お気に入りのネタなのかも。
ボードゲームで気合入った表情を見せる芦田ホシノ、何か今回魅力が高まってる感じを受けた。
思うに、今まで 『生徒会役員共』 の畑ランコと同じタイプかと思えてたが、今回性格の違いが見えてきたからかも。
そしてオチは徹夜を誓ってからの即落ち2コマ、いや即落ち3コマか。結局雑魚寝である。
ここも 『生徒会役員共』 との違いを感じられるポイントっすね。徹夜できず終わってるのも中学生らしさあると思う。
今月の感想終了。
次回予告は "次回、夏休みボケ多発の2学期スタート!!" とのことだ。
他に書かれた次回予告には "まだまだ暑い夏の日々。花火大会、全員集合!!" ともある。
どうやら次号は、4コマ漫画パートが2学期の学校、ショート漫画パートが花火大会編のようだ。
花火大会に行くのは誰なのか? 文芸部メンバーか? 泉ルイたちクラスメイトか?
妄想を膨らませるに、武隈アキナが八乙女カイを迎えにマンションに行くものの、
家を隣と間違えており八乙女ハルルが浴衣半脱ぎ姿とかで出てきて仰天、みたいなネタがあったら良いなあ。