・"小学生隣人コメディ" というジャンルで始まった 『八乙女×2』 だが、1年弱の連載期間で小学校編最終話!
次号から始まる中学生編は、リアルタイム進行だったら3年間の連載期間になるのかなあ。
そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。
第11話 「3月は旅立ちの季節」 の感想だ。
このタイトルの法則に倣うなら、次回第12話のタイトルは 「4月の出会い」 みたいな感じになるのかな?
むしろ次々回第13話目のタイトルが気になる、連載で2度目の5月なので!
また同じく 「5月」 がタイトルに入るのかどうか?
『八乙女×2』 の掲載ページ数は毎回違っていて、過去の掲載では12ページから20ページの間となっている。
今回第12話は12ページ掲載で、最もページ数が少ないパターンだね。
新章といえる次回は、ページ数が20ページのパターンで来ると予想しちゃう。
前半6ページ目まで4コマパートのメインは、小学校の卒業式。
胸打たれる景色が広がっているかと思えば……いや、小学校の名前がひどいな!?
ここに来て八乙女カイたちの通う小学校の名前が判明、何とその校名は "亀の頭小学校" であった。
開幕1ページ目から途轍もない下ネタぶちこんできてくれとるな、絶対に認可されない名前の小学校でしょ。
念のため検索したが、さすがに地名としても非実在だった、そりゃそうだ。
もしもアニメ化したら、小学校在籍中に学校名を 「かめしょう」 と呼ぶ伏線が張られたりしそう。
氏家ト全先生が描く漫画ジャンルは下ネタギャグであるがため、1人はパイパン設定の登場人物が出がちである。
まあ八乙女ハルルは小学生なので、まだこれから生える可能性も大いにありそうですけど。
逆に言えば本木アユムたちは既に生えている、ということかもな……
卒業につき人間関係の入れ替わりありそうなこのタイミングで、今後も使えそうなパイパンネタが出たのはちょっと意外。
2本目 【レンタル時代】 のオチは、恋人といってもアダルトグッズの意味だった、みたいな2段オチで来るかと思った。
八乙女ハルルたちは小学生なので、その下ネタをやるには幼すぎたのかも。
中学生編になったら、下ネタにブレーキかけなくなってくる気がしますね。
次の 【ブルブル】 は、不定期に見せてくれる八乙女ハルルの変顔ネタ。
一歩間違えればアヘ顔ダブルピースだ、しかも卒業式の最中に!
この変顔は、中学生になっても続けて見せてくれるのかなあ?
こういう顔を恥ずかしがる段階が描写されて、子供から大人になる思春期の成長も楽しめたりするのかも、など期待が膨らむ。
でも八乙女ハルルなら、高校生になっても友人たちの間では普通に変顔を見せてそうなイメージですけど。
続く 【ちょっとキタ】 は、8コマ漫画。
卒業式らしい胸打つ感動、みたいなネタはここだけにつき、1ページ1ネタの尺でお届けしてくれている。
八乙女ハルルにとっては1年弱しか在籍しなかった学校だけれど、最初で最後な小学校の卒業式。
そりゃあ感極まったりもしますよねー。
ていうか八乙女ハルルは感動して泣いちゃう自分を隠そうとするタイプだったかー、泣いて泉ルイに抱き着いたりしないのね。
作中では基本的に描写されない転校前の小学校のこととか、心に去来してたりするのかも。
卒業式の主役は小学生たちですが、準主役と言えそうな保護者のターンがここで来た!
【保護者席にて】 で姿があるのは、八乙女カイ母 (八乙女ナルミ) と八乙女ハルル母 (八乙女ハルコ) だ。
父親たちの姿は見えないが、来場してるもののネタに絡まなかっただけかも? 保護者の出番は1ネタで終わりなので。
そんな短い出番で語った学校の思い出は、"好きな人の机で角〇ナ" であった…… その思い出のチョイスで良いのか?
しかしまあこうして比べると、やはり八乙女ハルル母より八乙女カイ母の方が下ネタサイドっぽいですね。
それだけに第8話クリスマス回で、大オチの下ネタが八乙女ハルル母であった衝撃もデカくなるというものです。
次の 【考えるカイ君】 、富谷君から八乙女カイへの印象が明らかに!
"カイ お前やっぱりMだったのか" 、ってそういうイメージを抱いていたの!?
読者的には八乙女カイがそこまでMだと読み取れるシーンは無かったような。
読者の知らないところでは、性的嗜好が表出した体験も二人の間にあったのか?
「 『八乙女×2』 小学5年生まで編」 という余地を読者に気付かせる4コマだ。
今回一番良かったのは 【在籍期間1年くらいだったので】 だと思う。
卒業式でどれほど涙したとしても、八乙女ハルルが転入してきて1年未満なのは変わらないし校歌もまだ覚えていない!
シンプルすぎる事実のストレートなネタだ、笑った。
転校生の設定は中学生編からは使えなくなるから、ここぞと入れ込んできた感じありますね。
担任の伏見先生はこれが最後の出番なの? 【感動シーン】 では伏見先生も涙しちゃうぞ。
漫画だし新年度から中学校に転任で担任継続、という可能性はありそう。
前半ラスト 【感傷にひたる】 は、8コマ漫画。
卒業式が終わった後、という正しく最後の最後というシチュエーションにてオチがこれとは何だか意外。
氏家ト全先生がこれまで卒業を描いたのは、最終回など特別な時だけだからなのでしょうか。
連載途中で描く卒業式は、普段の日常通りに近い落とし方だなあ。
後半6ページは、春休みの八乙女カイ&八乙女ハルル。
一足早く、中学校の制服を着た姿をお披露目するエピソードだ。
冒頭ページの "あ わかっちゃった?" のボケは笑う、八乙女ハルルがノリノリすぎる。
両八乙女家の仲は順調に深まっている模様。
八乙女カイ母&八乙女ハルルが2人して協力して着替えさせる展開もあり得たのかとか、2人が写った写メを送るのかとか。
些細な描写ながら、おすそ分けに持ってったいちごをおすそ分け先でいただいてるのはリアリティあって良いですね。
そして中学校の制服でそういうオチに至るとは笑った。
ていうか八乙女カイ母が持ち出すの、高校の制服ではないのだなあ。
中学校の制服がまだ使える辺り、やはり八乙女カイたち主人公が小学生でその親も年若いから、という印象はある。
今月の感想終了。
次回予告は "次回、ついに中学生編がスタート!! 表紙&Cカラーの別マガ4月号につづく!!" とのことだ。
別冊少年マガジン2023年4月号では、『八乙女×2』 が表紙を飾る!
えっすごい、これきっと単独での表紙だよね?
氏家ト全先生の漫画が単独で雑誌の表紙を飾るのは、氏家ト全先生の漫画家業史上 今まで1度しかない超レアな出来事だ。
めちゃ期待してしまうぞ!
巻頭カラーではないとはいえ、連載初回以来のカラーページも嬉しいな。
どういうカラーページになるのだろう、というか中学校編はどういう登場人物が出るのだろう?
同日の単行本第1巻発売記念で、企画ページとかあったりしないかなあ。
予測はつかないが、とりあえず楽しみなことは間違いない次号に続く。
ちなみに今月号では、次号予告漫画でもちろん 『八乙女×2』 が言及されていた。
次号予告漫画は無料公開されているので、マニアの人はチェックしておこう。