・小学生ならではみたいな重たい下ネタが飛び出てご満悦ですよ。
そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。
第6話 「10月だよ運動会だよ」 の感想だ。
今月は、4コマ漫画とショート漫画が混在する通常回! けれどページ数は12ページで、少しボリュームが無い感じだ。
長寿連載を経験した漫画家さんの悩みに、「何回〇〇をテーマにネタを出さなくちゃいけないのか」 ってのがあるっぽい。
氏家ト全先生にとっても、「もう運動会や体育祭でのネタは厳しいぞ」、など思ってらっしゃるのかも。
でも、運動会が嫌だから中止になるよう雨ごいする、という開幕から小学生っぽさ全開だから安定感ある。
前半のメインは、運動会の色々な種目。
徒競走する 【隣の芝生】 も小学生らしさ、というより子供が小学生である親子らしさフルスロットルか。
「足が速いから」 という理由でおつかい行かされる、というかその理屈でおつかいを頼む辺りが小学生を子に持つ親という感じ。
体育のマラソンで圧倒的ビリだった八乙女ハルルが、他人の足の速さを率直にうらやましがってるところ素直で良い。
【妥協案】 は今回初の下ネタだー。
借り物競争 × 大人のおもちゃの下ネタに、伏見先生が "今は持っていませんよ!?" と気になる発言。「今は」 か……!
2コマ目を振り返ると隣に同僚の女性教師がいるようなので、赤っ恥度合いが増すので好き。
ていうかこの下ネタを言うのが八乙女ハルルだと、世間が広い高校生とか言うより面白みがあるな。
小学生につきサンプルとなる大人の数が少ないので、「大人は皆おとなのおもちゃを持ってるはず」 と素直に信じてる可能性も出るので。
そして 【我が子の歴史】 は、今回最大の重たい下ネタで笑った。
小学校の運動会で我が子の記録をビデオ撮影する親からこんな下ネタ出ることある?
主人公が小学生設定なので、若い保護者をどんどん下ネタ要員で出して行けるのは 『八乙女×2』 の強みだな。
子供が中学生・高校生だと、このネタを親である登場人物から出されると微妙な感じが出そうだし。
ここぞとばかりに氏家ト全先生が温存してたネタなのかも、それくらい良かった。
下ネタ自体とは関係ないけど、スマホが小学生でも持ってるほど普及したから 【勤勉ハルル】 の下ネタは動画で確認するオチなのな。
氏家ト全先生の過去作だったら、時代的にこのオチはイメージ映像になってそう。
おかげで泉ルイが "綱引き動画" のプレイを目にして知っちゃう展開が可能になった。
個人的には、本木アユムが綱引きプレイを知ったとしたらどうなるのだろう、と気になるぜ。
八乙女ハルルが本木アユムに口移しで飲み物を飲まそうとする 【かえす】 はシンプルにサービスシーンと受け止めてよろしいか?
オチのコマの本木アユムの表情も何か照れてる感じだし! ここから更に迫った展開の5コマ目が読みたいところだ。
【さいきん おおいんだよね】 では、八乙女カイの男友達:富谷君がオチの4コマが来た!
これは衝撃! 男友達の富谷君と黒松君は、今後も目立つモブ生徒くらいのポジションかと思っていたので。
糖質オフという個性も出してきよったぞ。見た目良いのは努力の成果系男子なのかも。
後半のメインは、八乙女カイと八乙女ハルルの二人三脚だ。
二人並んだコマでモブ男子たちが八乙女カイより身長高い様子、というか八乙女カイが八乙女ハルルと同身長なのは何か記憶に残る。
八乙女カイはちっちゃい系男子なのだなあ。ショタらしさあると言えそう。
【10cm盛り】 、1コマ目から "ちなみに胸パッド入れてます" の台詞が飛び出るの、さすが氏家ト全先生の漫画だけある。
胸パッドの存在は日常茶飯事という世界観だぜ。
胸パッドを八乙女カイの股間に仕込もうとする不正には笑った。
ていうか "一理ある" のセリフ、"不自然だし" にしか納得してなかったのかよ。
そして泉ルイの嫉妬心、というかうらやむ恋心がフルスロットルの展開が来た。
身長差さえなかったら八乙女カイと肩に手を置いて二人三脚していたのは自分だったのに、という感情を隠そうともしない。
八乙女カイと八乙女ハルルの1位記念写真を自分で撮影しなけりゃならない不遇にも笑う。
あとこの 【勝っちゃった】 、八乙女ハルルのわーわーって言うセリフが可愛いのだわ。
泉ルイが良いとこ無しで終わるのでなく、最終競技のリレーで逆転勝利をもぎ取る活躍の場を見せるのは丁寧な作りだ。
この 【気にしていた】 、本木アユムが戦犯とまで気にしてるのは凄いですね。
あと3,4コマ目の八乙女ハルルは、年齢相応に低年齢っぽい描写になってるな。これはこれで可愛いな。
眠ってしまった八乙女ハルルを八乙女カイがおんぶするラストシーン、泉ルイが見たらまた羨みそう。
お胸が当たるじゃん、みたいな話にも小学生だからならないぞ。
今月の感想終了。
次回予告は "次回、カイ君の家にクラスメイトが続々集合!!" とのことだ。
どういう理由で集まるのだろう? 秋の学校行事関連で集まるのかなあ。
学芸会の練習で集まる、というのは誰かの家では起きないか。
特に理由なく、皆でモンデス (作中ゲーム) して遊ぼうぜ、みたいな展開やもしれぬ。
柱のアオリ文句に 「小学校ラストイヤー」 とあるのは当然の事実だけど気になりますね。
来年4月まで連載が続いたとき、八乙女カイたちは卒業して中学生になるのか? あるいは年度がループしてまた小学生なのか?
その疑問を編集部はどう考えてるのだろう、と気になったので。
なお、『八乙女×2』 の掲載誌である別冊少年マガジンの編集長が交代になったとか。
新しい編集長は、川窪慎太郎さん ( 『進撃の巨人』 の担当編集者として有名なバックさん) であるらしい。
『八乙女×2』 への影響がどれだけあるのかは未知数だけれど、気にしておいてみたい。