今月の 『八乙女×2』 第37話 感想

・今月の 『八乙女×2』 感想。

第37話 「たまには受験生もくつろぎたい」 の感想だ。

前半4コマパートが6ページ、後半ショート漫画パートが8ページ! 普段よりもショート漫画パートが2ページ多い。



前半4コマパートは、八乙女カイたち中心の日常エピソード。

アオリ文句や後半の展開を見るに、開幕から受験勉強をしている始まりだ。まだ5月なのにもう受験勉強!? と思ってしまう。

遊びの時だけでなく勉強の時も八乙女ハルルは八乙女カイ家にお邪魔して一緒に勉強、それが日常になっているようだ。

そのうち家庭教師を招く展開とかあるか? いや八乙女ハルルは勉強ができるはずだから、むしろ八乙女ハルルが家庭教師役なのかも。


2本目 【武隈姉妹の朝】 では、自宅での武隈アキナ & 武隈フユリが描かれた。

卒業したけど武隈アキナは出番が続けてありそうだ、なら芦田ホシノも続けて出番があるのかも。夏休みとか一緒に遊ぶ展開ありそう。

そしてオチは、寝ぼけて中学校時代の制服を着てしまう武隈アキナ。

高校生となった武隈アキナの貴重な中学制服姿……と言うには、読者的には中学制服の方が見慣れており違和感が無かった。

2人がほぼ同じ時間に起きてきてるなら、武隈家から亀の頭中学校と松才高校への通学時間はそう変わらない感じなのか。

武隈姉妹は揃って朝は弱いタイプなのかも。あるいは、2人で遊んで夜更かししてたという仲良しエピソードを妄想の余地もある。


【どっち】 【こっち】 は、実質8コマ漫画。

教科書を忘れた八乙女カイは、右隣の八乙女ハルルと左隣の泉ルイのどちらに教科書を見せてもらうのか?

3年になってから積極的な泉ルイがここでも動いた。八乙女カイの台詞を遮る声量もデカいようだぞ。

そしてこのオチ、机の高さが違うという事実、学校卒業から長年経った身としては完全に記憶から消えていた要素でおののく。

言われてみれば思い出せるけど、氏家ト全先生よくぞこのようなリアリティを盛り込まれてきなすったな……!

学校生活の4コマ漫画を描こうと思ったときにこれをオチに使おうという発想が思い浮かぶの現在進行形の学生くらいでは。

氏家ト全先生、表には出さずともきちんと取材とかされているのだろうなと唸った。


【歯を大切に】 は、初登場時に結婚指輪を付けていて、その後結婚指輪を付けたり付けてなかったりする佐久間サクヤ先生の話。

佐久間サクヤ先生はこれまでも色々なプレイ経験を語っていたけど、やはりお相手は夫と捉えるのが正しいようだ。

個人的にはお相手よりも、佐久間サクヤ先生が18禁音声作品や同人ゲームに詳しいことの方が気になるのだが……!?

佐久間サクヤ先生がその手の18禁同人の愛好者と考えるのが普通だが、いや深読みするなら、実は制作者サイドという妄想はどうか?

うーむ、この4コマの内容と関係ない感想ばかり書いてしまった。

男性側がMなのは、氏家ト全先生の漫画で昔から一貫して見られる性癖だ。でも佐久間サクヤ先生もMなので、SとMの両方OKということか。

【かわりのかわり】 、八乙女ハルルが代用するその品、本来の用途に使用済みかどうなのか? そこが気になっちゃう。

でも仮に使用済みとして、使用者は八乙女ハルルでなく、八乙女ハルコ (八乙女ハルル母) ですらなく、八乙女ハルル父の可能性もあるな……

氏家ト全先生の漫画では男性側がMだものな。深読みしなければ良かった。


スマホ中級者】 では、氏家ト全先生の描いた "淫靡なサキュバス" を拝めるぞ! ちょっとしたイメージ映像だけれども。

なおサキュバスをイメージしているのは、何と本木アユム! 自身の小説のネタとしてサキュバスを思い浮かべているわけだ。

本木アユムは "淫靡なサキュバス" を小説のネタに使うこと自体には、何の恥じらいも抵抗も感じていない様子。これが成長か。

小学生の頃の本木アユムだったら、自作小説にサキュバスを出すとか羞恥で顔を赤らめてしまっていただろう。

たった数年前なのに…… 子供の成長は早すぎておののくぜ。

俺は "いんびなサキュバス" って平仮名で書くと文字の種類数に制限のあったファミコンゲームのモンスターみたいだなと思いました。


スマホの検索履歴の消し方が分からず困る本木アユム、ちゃんと類語辞典的なサイトで検索しているのだろうか。

普通に検索サイトの検索欄に打ち込んでいたら、検索結果に淫靡や淫猥や邪淫に基づく画像なども表示されそうだが。

まあ中学生のスマホだし、保護者が適切にセーフサーチとか設定されているのかもしれない。


【くすぐり】 は、女子中学生同士のほのぼのとした日常のやりとり……にはとどまらなかった。

八乙女ハルルが学校生活で下ネタ会話できる相手、芦田ホシノが卒業したから誰もいなくなったと思っていたが……

もしかすると本木アユムと秘密裏に下ネタ話をしているのかもしれない、そのような妄想が膨らんだ。


【ハルルのお母さん】 は、タイトル通りに八乙女ハルコ (八乙女ハルル母) が主役の8コマ漫画。

野良猫相手に赤ちゃん言葉を使ってしまう、過去一番かなという個性を発揮してくれるエピソードだ。

背景に描かれているのは、八乙女ハルルたちの住むマンションだろう。

よくよく見ると建物の細部は違うものの、団地のように似た建物が立ち並ぶところに住んでいるのだな。


後半ショート漫画パートは、ベランピングのエピソード。

ベランピング……初めて見た言葉だ。今 "べらんぴんぐ" で変換したら "べ乱ピング" となって、"ピンクは淫乱" を思い出しました。


「自宅のベランダで気軽にキャンプを楽しめるアクティビティ」 、それがベランピングだった。概念としては脳内にあった。

まさに前回の次号予告通り、"近場のキャンプ" だ。これを予想できた人がいたら凄いな。

過去作でもそうだけど、氏家ト全先生の漫画に登場するアクティビティとかレジャーは、何か妙に真に迫った時があるよね。

「漫画のお約束定番イベントをやっとくか」 みたいな感じの薄いことがあるというか。先生自身が体験されてるのだろうか?

ほか、八乙女カイ父がキャンプ好きとか、ゴールデンウィークも八乙女カイたちは勉強漬け、というエピソードもドロップした。


八乙女ハルルはキャンプで何をするべきかとか考えないまま、八乙女カイにベランピングを提案していたのか。行動力が凄い。

むしろ八乙女カイを想ってだけの行動じゃん! 八乙女ハルル自身のベランピングへの打算が一つも無い。純粋な奉仕だ、真心だ。

"八乙女カイに楽しませてもらえばよいと考えた" という解釈は、その後の展開を読むに否定できるだろう。

制服プレイのくだりは、前半4コマ漫画パートの武隈アキナの制服ネタと繋がっていると言えるかも。

同じ下ネタでも、キャンプから野外のプレイを連想していないのは不思議。本当に八乙女ハルル自身はキャンプに興味薄いという示唆か?


自宅でLINEする本木アユム、その立ち居振る舞いは外行きみたいにきっちりした服に背筋は伸ばして正座だぞ。

次ページで登場する裸ワイシャツみたいな格好の本木ランとの対比だろうけど、それにしてもお行儀が良すぎる。育ちの良さ~。

そしてベランピングと聞いて本木ランが思い浮かべたものは、ベランダでのスワッピングだった。姉妹間での差が激しすぎる。

本木ランのイメージした映像が複数人プレイであることに驚いてしまったが、スワッピングなのだから前提条件として複数人プレイだった。

スワップ [swap] は交換の意味)


休日の出来事の話だが、八乙女カイ父も八乙女ハルル父も登場しないのだな。まあ今更すぎる話か。

夜になったら、八乙女カイ家で八乙女ハルコ (八乙女ハルル母) が八乙女ナルミ (八乙女カイ母) と晩酌を始めちゃった。

子供たちがキャンプ飯を作ったりしてるから、夕食は作らなくて済みそうとか思っていそう。


そして今回最大の山場は、どう見ても最終ページであろう。どうしたことだよ、八乙女ハルルのその表情は。

氏家ト全先生、八乙女カイと八乙女ハルルと泉ルイの恋模様に中学3年生で決着をつける気なの?

高校に進学するなら、八乙女カイと八乙女ハルルと泉ルイで進学先が別々という展開もあるかもしれないしな……

しかしまあ、八乙女ハルルの反応は突然どうした? と思ってしまう。今まで胸に秘めてたにしても表情にまでは出してなかったろう。

日常生活とは違うシチュエーションに飲まれたか? 描かれていないところで、実は何か思う所があったのか?

次回での八乙女カイと八乙女ハルルの関係性は何か変化しているのか、注目だ。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、梅雨。泉ルイが血気盛ん!!" とのことだ。

今回の八乙女ハルルみたいな態度を泉ルイが見せてくる話になるのかなあ。