女子大生家庭教師濱中アイの下ネタについてとか

そうそうあれあれ。

ここしばらくの氏家ト全氏のマンガはあれだ。下ネタ度合いは変わっていないけど、萌え度・エロ度が増大しているんだよな。

「最近下ネタが薄くなってきた」との声が出るのはそれが原因だと思う。


図にするとこんな感じ。


下ネタ要素・エロ要素・萌え要素


上が昔の氏家ト全作品で、下が最近の氏家ト全作品。割合については適当。ニュアンスさえ伝われば良いです。


要するに色の三原則みたいなもの。

下ネタ要素自体は薄くなっていないけれど、エロ要素や萌え要素が増大してきて相対的に薄まって見えるのではないかと。


エロが増大した理由は、単純に「編集に要請されたから」なんて感じかもしれないが、

「5ページ+1ページの大オチ」のページ構成が基本構成に選んだことも理由の1つだと思う。

現在多い「最終ページが他より極度に強いオチ+続き数コマ」という構成、

これだとページをめくった瞬間目に入るインパクトも求められるよね。

そして「前回よりもっと面白いオチを、もっとエロいオチを」とインフレ発生。

ふわーり・イメクラ疑似体験程度だったのが、手押し車だのダッチワイフだの愛液だらだらだのペニパンだの、

視覚的にも強烈なオチへと変わり続けざるを得なくなったのではないかと。


その構成自体は宿田アイの頃からあったが、他に「大オチ不在」とも言える回が80%くらいを占めていたため、

インパクトが求められず、エロくならなくて済んでいたのではないかな。

「大オチ不在」とは、最近だと「093 面接日和」の回とか。いやでもこれは、「5ページ+オチ1ページ」って構成でまた違うか。

具体的には「053 奥深い日本語」「番外編 授業参観でハマナカ」「059 N先生」「082 えせわらしべ長者」かな。

っていうか「043 風と冷気のいたずら」以前はほとんどが今言っている「大オチ不在」に該当するだろう。

要するに5ページ目までと6ページ目の役割が別個になっていない構成。


また、氏家ト全氏の画力の向上もある。

かつては発展途上でエロい絵でもエロく見えなかったものが、

上達したことでエロい絵を描けばきっちりエロく見えるようになり、エロス度合いが上昇した。と。


白いものが付着した様


左が「028」右が「072」。

付着した物体にケーキとミルクの違いはあれど、どう見ても付着具合がエロいのは右図。

もっと単純に、キャラの身体の造詣とか見ても最近の方がエロい。


実際、エロい行為も増えている。

昔は「普通の行為を下ネタに結びつける」って感じだったが、

今は「実際エロいorエロくみえる行為をやってそれをネタにしてる」って感じだよなぁ。

昔は言葉遊びに徹していて、実際にエロい事をするのは少なかったのに。

エロい事を実践しても、誰かが語った中にエロ行為は登場するのみに止まっており、エロ場面の描写はほぼ無かったと記憶している。


あと、萌え要素

何が萌え要素になりえるかはエロ要素とよりも個人差が激しいので説明しづらいですが、

とりあえず大体の人にとっては初期の展開より今の展開の方が、萌え要素を感知することが多い……はず。


ちなみに俺としては「純情女学生がエロい知識でもって天然に暴走する」ていう基本コンセプトの時点で萌えます。

だから「最近の濱中アイは絵が上達してきて萌えられるようになった」って発言には微塵も共感できないし、

それに「068 若田部風乙女心」や「080 子供と大人の間」とかは、

過剰に萌え要素が添加されているようにしか思えないですよ。嫌だと言っている訳じゃあないですがね。

そのせいもあって、一層萌え要素の増加は説明しづらい。


結論としては、「下ネタが薄くなって見えるのは、萌エロ要素を絡めた下ネタが増大したから」ってとこですかね。

なお俺にとってベストな展開は、もっと萌エロ要素を抑えて下ネタが増える展開です。

少年誌的にはお色気描写があった方が良いんでしょうが、連載終了が恐らく来年3月に予定されているのだろうし、

講談社的には不利益な話となりますが、今までのスタンスを通して客寄せ要素を添加しすぎないで欲しいなぁと思っているので。