各家庭用月華の剣士2

・コンボ面から見る各家庭用月華2の話。

まず、一番アーケードに忠実な移植がなされたのはNG版。

「プラクティスモード搭載」「黄龍使用可能」とかプラスアルファはあれどマイナス要素は無いので、

ゲーセンで出来るコンボなら、全てこのネオジオ版でも可能。歩月キャンセルが出来る唯一の家庭用でもある。

ただ、後の移植版で「武蔵使用可能」を売りにするためだったのか、武蔵がいないのは残念だ。



NGCD版。タッグコンボが出来なくなってたり。

最大の特長は何と言っても2人トレーニングモード。

近年の格ゲーでもなかなか搭載されていない、木偶を動かせるトレーニングモードだ。

それがある月華2は、このネオジオCD版だけ。協力系コンボ研究の際には役立ちまくり。

欠点は、幾つかの永久コンボが削除された不完全移植版である事。見事なまでの「マイルド調整」を受けている。

当然AC連打は削除。あかりの4Bは、空中やられ状態の相手に当てると喰らい判定が消滅するようになった。

これにより永久コンボは勿論、乱舞下段>4Bからは空中投げしか入らない。



ところで斬鉄と李には、小ジャンプ昇り空中連殺斬×nという永久コンボがある。

勿論この無限も繋がらないようにされたのだが、どのようにして繋がらなくなったかご存知だろうか?

その方法は、ジャンプ攻撃を当てると一定時間ジャンプ不可。無茶苦茶である。

これにより永久コンボは無くなったかと思われたが、

空中連殺斬の間に小技を挟めば普通に永久コンボ(小JA・JB>2C>小JA・JB〜等)が出来た。

「クソ調整」という言葉がふさわしいね。

<追記>04.05.19 ちょっと修正</追記>



NGポケット版。これはほとんど別物。

何が違うって全然違う。とりあえず4ボタンのゲームを2ボタンのハードに移植するなよ、と。

技性能も無茶苦茶で、普通に鳳凰天昇からダウン追い討ちが入ったり、地上引き込みを容易に起こせたりする。



DC版。

ネオジオCD版で削除された永久コンボが復活したなか、何故かもっとも有用な歩月キャンセルが出来ない不思議仕様。

このドリームキャスト版の魅力は、気絶値が変更されていること。

他機種では現実的でなかった、技・極での気絶をいとも簡単に起こせるようになった。

月華2の気絶が「喰らい判定が無くなって強制ダウン」では無い事が掛け合わさり、コンボ面での魅力を増している。

欠点としては処理落ち関係が挙げられるだろう。

このDC版では、ほとんど処理落ちが無くなった。それが演出のためにわざと起こしていた処理落ちでもだ。

そのため鳳凰天昇など一部の技が非常に格好悪くなったほか、十六夜月華をガード硬直キャンセルして弾くのが一層困難に。

では、一切処理落ちが無いかというとそうでは無い。

通常技などの声はいちいち技を出すたびCDから読み込む仕様で、

短いサイクルで技を出すと処理落ちするようになってしまった。無駄なところで処理落ち発生である。

唯一マクロが使える機種でもあるが、この現象のせいでまったく安定しないコンボも出てくる始末。嫌がらせかよ。