素晴らしい月曜だ

シグルイ4巻発売日。そして月曜なのでヤンマガもジャンプも発売日であるわけだ。嬉しいな。

まぁそれはともかくシグルイ4巻は虎眼流という太陽に陰りが見え始める展開でしょぼん。

この巻を読んで自覚したのだが、俺はテレビでよくやる何処ぞの王族・大金持ちの生活ぶりを特集した番組を見る楽しみ、

自分たちとは常識も前提も思想も次元も世界も違う人間たちの生活を見る楽しみ、それをシグルイで楽しんでいたのだ。

その生活が虎眼流の人々で形成されていた所を、「復讐」という非常に常識的な形のひびが虎眼流を、世界を砕き始めた。それが4巻。

例えれば大富豪の豪遊を取り上げた番組で、いきなり彼らの仕事の様子が流れ始めた感じ?

特に内弟子の一人が「お金目的」との俗物的極まりない形で虎眼流を裏切ったことは非常にショックだった。


じゃあ4巻しょぼすぎるのかと言えばそんな事は無く、他のマンガと比べれば非常に濃いのは保たれている。

薄くなるのは中盤の山崎九郎右衛門死後以後で、そこまでは3巻までのシグルイ

「それが死ぬ間際に見る 記憶の走馬燈の真相である」「柿右衛門が支払ったのは鉄扇であった」

「九郎右衛門が時折 このような妄想にふけるのを 見て見ぬふりをする情けが虎眼流剣士たちにも存在した」辺りはやばい。

「手首を用いた当て技は虎拳と呼ばれる」とか冷静に解説している様が狂気。

若年剣士が理想の剣士像を見付けて感動の余りに涙を流したその4ページ後には生首となっている展開は正気の沙汰じゃない。


加えて衰退したと感じた理由に、3巻がシグルイの根幹を成している虎眼流100%だった事もあるだろう。

虎眼流始祖の岩本虎眼先生が最初っから最後まで大活躍。キチガイ100%。100点満点の巻だ。

なら次巻4巻が100点よりも低い点数になるのは、平均への回帰として自然の摂理。連続100点希望は不自然な期待か。

何にせよ次の第5巻発売が待ち遠しいぞ。