日本語めんどくさい

シグルイ6巻感想。推敲しないで書くけれど。


6巻はつまり溜め技ですよ。「溜め → 開放」のお話。

対空技を出したいのなら、まずしゃがまなくてはならない。しゃがんで出すから強いんだ。

ソニックブームが強いのは溜め技だからです。SFC山田十平衛が最強なのも溜め技だからです。真空投げも灼熱のアンクも溜め技です。


ネタバレですが確定事象なので書いてしまうと、虎眼先生が死にます。

シグルイの根幹を成す主要キャラなので最期も壮絶ですが、真に壮絶なのは最後の伊良子戦。

虎眼先生を屠るには、魔神・岩本虎眼へと変貌させなければならないのです。等価交換です。

魔神化の儀式もまた、これすなわち溜め動作。秘剣・流れ星も溜め技だし、無明逆流れも溜め技です。


つまり俺がシグルイ2巻の第6景「鎌鼬」で好きなコマは、

鎌鼬と呼ばれる悪霊が この侍に乗り移り」のコマだという事です。溜め技だから。

次コマに起こる悲劇カタルシスそのものよりカタルシスあって血沸き肉踊りカタルシスカタルシスって何ですか?

ちなみにこの日記はバグ技なので、溜まっても開放のカタルシスはありません。


個々のエピソードとしては、第28景「変身」の濃尾三天狗が凄まじい。

「無駄に剣豪じみた顔といい腕前といい、露骨に伊良子の引き立て役じゃあないか」と読解してたら、

予想の遥か斜め上をぶっ飛んで行く死に様を見せてくれて絶句。

斬られる直前から死体が乱散する後までの数ページだけでも、2分くらい阿呆の如く口を開けたまま繰り返し読み返してた。


言わずもがな、魔神虎眼先生も見逃せず。曖昧気味な狂人かと思いきや、一分の隙も無い狂人。

即座に実行する対盲人戦術、飛び道具は設置系として活用、敵2名を倒す順序決定。

どの動作とも狂人のものとは思えない。


また例によって、嬉しそうな顔は本当に嬉しそうで良いです。喜びを前面に押し出した笑顔ではないけれど。

第31景「死閃」の三重とか、実に嬉しそうな顔であるので俺も笑顔。


あと無双虎眼流 対 火縄の対決が描かれました。虎眼流の攻撃ターンに取った行動が凄い。そんな6巻でした。