・今月の 『八乙女×2』 感想。
第31話 「こたつで溶けたい季節」 の感想だ。
4コマ漫画パートが6ページ、ショート漫画パートが6ページ。おなじみのページ数配分と言える。
前半4コマパートは、日常エピソード。
サブタイトルに選出されたコタツも1ページ目から登場だ。メインとなるのは1ページ目だけだけど。あとは普通に背景として登場。
八乙女ハルル家でのコタツは今も認められないようで、八乙女カイ家のコタツに八乙女ハルルは入り浸りである。
これ、 "読者と作者の間で共通の認識が出来上がっていることが前提のネタ" をやってるなと改めて思った。
この回から読み始めた読者には分からないネタを入れてOKなくらい連載期間がある、と氏家ト全先生は判断されたのだな、って。
2ページ目 【気合を入れる武隈先輩】 、ポッと頬を染める芦田ホシノは意外な一面だ。
もしも武隈アキナが無人の室内でそういうことをしてたら……という反応が描かれたとも言えるし。引いたりとかではないのだな。
芦田ホシノからみた武隈アキナ観が気になる。
本作でどこまで下ネタを実際しているのか気になる登場人物といえば、芦田ホシノに本木ランですが。
【思い出とさよなら】 の恥部出しプレイ、本木ランは実際やってるの? どうなの?
そういや本木アユムは中学2年生で本木ランは高校2年生だから、来年は本木姉妹が揃って受験生なのだな。
本木ランなら大学への進学ではなく、別の進路を取りそうな貫禄もあるけど。
1年後の 『八乙女×2』 がどういう話をやっているのか気になるところ。
【現場潜入】 と 【八乙女ナルミは見逃さない】 は、8コマ漫画が2本連続。実質2ページ連続続き物だ。
かつてちらりと語られた、八乙女ナルミがやってる18歳未満閲覧禁止のお仕事。その仕事部屋に八乙女カイたちが侵入だ。
八乙女カイたちが18禁イラストなどを目にしちゃう展開とはならなかった。その健全さに氏家ト全先生作品らしさを感じる。
仕事部屋に入ったことがバレて、真正面から謝るのも良いですね。いや、でもこれ部屋に入ったことを謝っているわけではないな……
最終的に八乙女ナルミと八乙女ハルルの仲の良さが進展するのは笑う。
八乙女ハルルが18歳になるより前に仕事のイラストを見せる未来、もしかしてあり得るのか?
いやその不健全な展開は、氏家ト全先生的にNGかも。むしろ、八乙女ハルルがイラストのモデルになる展開とかならあるかもしれない。
後半ショート漫画パートは、武隈フユリと八乙女カイの仲が進展するエピソード、と言ってよかろう。
武隈フユリがモノローグで、文芸部に入った理由を 「なんとなく」 と言ってる!
おおっと、登場人物が本当のことを言わないタイプのモノローグだ。第24話を読むに、絶対なんとなくではなかろう。
4コマパートでは武隈アキナが部室に一番乗りして芦田ホシノがやってきて漫画が動き出すネタがあったけど。
ショート漫画パートでは、武隈フユリが部室に一番乗りして芦田ホシノがやってきて漫画が動き出した。共通点! ちょっと凝ってる。
大オチに至るきっかけの、芦田ホシノの元気いっぱいなドアの開け方。
部室に誰かいると思って入室するときは、こうもテンション高いのか。あるいは武隈アキナと話しててテンション高くなってたのか?
芦田ホシノって部活動をかなり楽しみにしているっぽいな。
他の漫画でたまにある、男女2人で教室のロッカーに急遽隠れるようなシチュエーション、それが 『八乙女×2』 でも来た。
他の漫画だったら狭い空間でほぼ密着してる状態の描写がメインとなりますが、『八乙女×2』 では最小限のページ数で終了だ。
それでも武隈フユリのドキドキな驚き顔や、どんどん集まる他の部員、他の部員とメイン2人の対比、見付かる直前のドキマギ感など、
必要な構成要素は全部揃ってる気がする。漫画が上手い。
氏家ト全先生がその気なら、ほぼ密着した八乙女カイと武隈フユリの描写だけでもう2ページは展開させてたと思うがどうか?
今月の感想終了。
次回予告は "次回、年末忘年会!! はしゃぎます!!" とのことだ。
普通に考えると、八乙女カイたちが文芸部メンバーではしゃぐ展開かな? でも忘年会というワードも気になるな。
忘年会らしく、『八乙女×2』 の登場人物の中でも大人たちが主役となるエピソードが描かれるのかもしれない。
八乙女カイ母と八乙女ハルル母、門脇先生と佐久間サクヤ先生など2箇所での忘年会が描かれたりしないかなあ。