今週の 『生徒会役員共』 「#580」 感想

無さそうかなーと先週の感想で書いてたら、水着コンテストがやってきた!

そんなわけで今回 「#580」 は、水着コンテスト編である。

桜才生徒会OGの北山カヤと行くレジャープール回の後編でもありますよ。

そんな今週の 『生徒会役員共』 感想。



扉絵は、プールで遊ぶ天草シノ・七条アリア・萩村スズだ。

セリフ付きの1コマ漫画となっておる。

オシャレな感じに浮き輪に乗って遊泳してるシチュエーションも、天草シノたちにかかれば即座に下ネタだー。

カンチョーではないけれど、たしかにこれは下から顔をうずめてみたい気持ちにもなる……!

ビキニの下が流されちゃっても隠せるような状態だな、とか思ったりもした。


開幕 【前回の続き】 では、早くも水着コンテストの話題が出る。

2コマ目にある 「MC.トリプルブッキング」 の文字に思いっきり目が行ってしまったわけだが!?

おいおいおいおい、前回感想でそろそろトリプルブッキングの再登場があってくれたりしないかなと書いてたらすぐこれ!

ドンピシャのタイミングだろう。

氏家ト全先生がそろそろ再登場させたいと思っておられたのかもしれない。大変良い。

そんなトリプルブッキングがMCを務めるイベント本編はともかく、このネタは七条アリアのセリフが良いね。

「読モパワーで」 と北山カヤに水着コンテストを勧める七条アリア、力の使い方を分かってるって感じー。

単に出場を勧めるだけでなくて、読モパワーというハッキリ示す言葉を使うのが良い。

漫画的にも、北山カヤが水着コンテストに出場しない理由を解消しておくのは丁寧だ。


2本目 【あおった結果】 、自分は関係ないからって無責任に天草シノに出場を進める津田タカトシ

読み返すと笑えるね。

これが伏線となっていて、何とまあ水着コンテストには男性部門もあるというオチ。

水着コンテストの可能性は頭に浮かんだけれど、男性水着コンテストがメインで来るとは完全に予想外だった。

世間の流れを汲んでる感じがするねー。

生徒会役員共』 も連載10年以上となれば同じイベントは避け難かろうが、手を変え品を変え飽きさせない工夫がある。


何気にこの3コマ目、男性部門と合わせて 「MC.トリプルブッキング」 も強調されてるのは意志を感じる。

氏家ト全先生の、ここも見せ場ですよ、という意志を。

まぁ実際にはトリプルブッキングの出番は僅かなのだけれども、存在アピールしてくれてるのが嬉しい。

出番の少なさはネタの配分とかの都合で、トリプルブッキングの出番を削らざるを得なかった、とか思いたい。

あと最低限必要な情報は 「※男性部門もあるよ」 だけながら、これを装飾する目的も兼ねてはいると思う。


3本目の 【ガチガチの君】 からは男性部門の水着コンテストがスタートだー。

1コマ目から全身日焼けした黒光りな筋骨隆々とした男性が出てくる。

ガチ勢じゃん!

津田タカトシにとっては偶然参加した水着コンテストだけど、ガチの人の目に留まるイベントだったのか?

場違いさに緊張しまくる2コマ目の津田タカトシを挟んで、3コマ目の他の参加者もどうみてもガチ勢。

マッチョな肉体は当然として、ポージングも準備万端といった仕上がりだ。

観客からキレてるとか掛け声がかからないのが不思議な感じの参加者たちだ。

というかこの他の参加者に一切言及することなく、津田タカトシの話しかしない天草シノたちがウケる。

もしかして七条アリアは、津田タカトシ以外にも他の男性差参加者の股間を注視してたりするのかな……

北山カヤは経験豊富そうな下ネタをぶち込んできてますね。

そのうちプレイ中の経験を交えた下ネタとかも出してきそう。


4本目の 【キングタカトシ】 は、8コマ漫画。

津田タカトシ股間がキングに……というネタではないぞ。

一体何故なのか、水着コンテストの男性部門では津田タカトシが優勝して水着KINGに選ばれた。Why?

他参加者はあんなガチ勢ばかりだったのに……?

推測するに、周囲がガチ勢ばかりだったから逆にそれ以外の投票先が津田タカトシに集中したとかなのだろう。

おそらく投票者は、天草シノたち一般客のはずだし。

そもそもガチ勢が集うイベントではなく、たまたま遊びに来ていたマッチョの集団が揃ってエントリーしただけなのかも。


ともあれ優勝した津田タカトシは、トリプルブッキングからインタビューを受ける。

ちゃんとトリプルブッキングの全員:飯田シホ、有銘ユーリ、如月カルナの3人が姿を見せたぞ!

ここでトリプルブッキングとの過去の面識とか描写に表れるかなーと期待したけれど、それは特になかった。

ページ数が足りなかったのかもしれない。

トリプルブッキングと水着と言えば、『アイドルのあかほん』 にも水着コンテストっぽいイベント回があったな。

水着映えしないと言われてた飯田シホたちがいざ水着を着たら、マジで素人巨乳大学生に負けてるという面白回だ。

生徒会役員共』 でのトリプルブッキングはブレイク後だれけど、水着グラビアの仕事とか受けたことあるのかなー。

ちなみに今回の飯田シホたちは水着ではなかった。


インタビュー中に 「いいぞーっ」 と声を上げるのが北山カヤなところが良いですね。

よく見せる計算した行動と違って、何の計算もなく純粋な行為というか、無邪気さが溢れてるギャップが可愛い。

そしてここでも津田タカトシの天然ボケが発動かー。

たしかにこの誤解はあると言えよう、言えようけれども!

津田タカトシ側から北山カヤにフラグを立てていくような行動だー。

経験豊富そうな北山カヤも、突然のこの彼女宣言は経験アリかナシか?

このネタの後、壇上から降りて合流したときの天草シノたちの様子がスゲェ気になるよ!

気になるけれども、このネタはここで終了でござい。

何と言うことだろう。


最終ページの 【夕日がまぶしい】 も8コマ漫画だ

生徒会役員共』 史上で、初めて8コマ漫画が2本出てきた回だ。

そのうち4コマ漫画ではなく、ショート漫画の回さえ来るのかもしれないな。

ちなみに女性部門の水着コンテストの描写は一切無しだ。

そこの要素は、食べすぎてお腹が出てる読モの北山カヤとか見たりしよう。

6,7コマ目の北山カヤの横から見たお胸とか。


この8コマ漫画はほのぼのとした感じで、萩村スズを膝枕して一緒に寝てる北山カヤ、仲が良すぎと思ったら。

あわや北山カヤのよだれが萩村スズのお口にカップインするだえキッスが発生寸前だー。

この唾液は萩村スズに届いたのか届かなかったのか?

その結果は、津田タカトシの彼女発言がどう収まったのかと同様に謎のまま終わった。

そこより北山カヤと萩村スズの距離感が気になるねー。

これ萩村スズが寝ちゃってから北山カヤが膝枕してあげたのだと思うけど。

やはり女子同士とあって、津田タカトシに対してより心を許すスピードが速そう。

今週の 『生徒会役員共』 「#579」 感想

・今回 「#579」 は、水着回

天草シノたちがレジャープールで遊ぶ話であり、レジャープールに誘ったのは桜才生徒会OGの北山カヤ!

夏らしいエピソードが来ましたねー。

先週・先々週にあった忍者テーマパーク編の3話目が来るかなーという予想は外れたか。

そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 感想。



扉絵は、ビキニ姿の北山カヤ。

北山カヤといえば、古谷サチコと同じく元・桜才生徒会のメンバーだ。

これまでの登場では、古谷サチコや同じくOGの南野ナツキと一緒の出番が多かったが……

なんと今回は、北山カヤが単独で天草シノたちと一緒に遊ぶ回である!

珍しい。


その事情は、開幕 【みんなでプール】 で明らかに。

古谷サチコは大学のレポートで遊びに来れず、南野ナツキは家族で帰郷中のため遊びに来れずだそうで。

よってインスタ映え要員のために誘われたのが天草シノたちであったとさ。

おおっと割と利己的な理由だー。

言わずもがな 『生徒会役員共』 は己の性欲に正直な登場人物が多くて、それがオチになることが多い。

でもここは性欲とは違って、ハッキリとした承認欲求がオチである。

欲の形は違えども、そこを率直かつ嫌な感じがしないように出してくるのが魅力だと思う。


しかしまあ、北山カヤ単独ってのは驚きがやっぱりあるねえ。

作中での事情は説明されたけれど、作劇的な話としては意外だった。

もしも氏家ト全先生が、読者人気で登場人物の登場回数を決められるタイプの漫画家さんであったなら話は早い。

"北山カヤが初登場以来、人気が一気に急上昇した" みたいな推測が成り立つし。

でも過去の連載を読むに、どうやら読者人気で登場頻度を決めるわけではないと見える。

謎だな。

氏家ト全先生にとって扱いやすい登場人物だから、こうして単独での出番となったのかなあ?


2本目 【どんとこい】 、やっぱり北山カヤにとっての津田タカトシ観が気になるところ。

まあ津田タカトシ観と言っても、まだ北山カヤにとっては関係も浅いし、顔見知り程度の感覚でしかないだろうけど。

天草シノよりも思い入れが無いのは確実だ。

そんなわけで、天草シノにちょっかいを出すためだけに、津田タカトシを当て馬みたいに扱っていくぞ。

まだ関係の浅い高校生男子に、自身のお胸が当たりそうなくらい身体を寄せて腕を引く!

そして天草シノの気を引けた後は、津田タカトシを完全放置だー。

そこまで親しくない津田タカトシにこの距離感を出せるの、年上のお姉さんって感じだ。

しかも密着して離れた後の津田タカトシの反応を一切気にしてないのもスゲェなー。

普段から女子と接し慣れてる津田タカトシだから何事もなく終わってるけど、男子によっては後が大変そう。

まぁ、後に引くか引かないかの見極めもできているからやってるのだろうけど。


3本目 【アリア・スズペア】 は、ウォータースライダーの話。

このレジャープールの目玉であるそうなウォータースライダーを、七条アリアと萩村スズがペアで滑る。

ウォータースライダーの下ネタと言えば、こういう摩擦によるものものあったかー。

単行本7巻収録 「#180」 でもあったのに、この発想は出なかった。


4本目 【シノ・カヤペア】 では、天草シノと北山カヤがウォータースライダーを滑る!

ウォータースライダーや天草シノの高所恐怖症ネタが出てくる回といえば、先程の 「#180」だ。

その単行本7巻収録 「#180」 ではウォータースライダーもきっと辞退しただろう天草シノが滑る!

連載初期からちょくちょく出てくる天草シノの高所恐怖症、北山カヤも当然知っていた。

それなのに誘うってのは、気心の知れた仲だからってやつかー。

そしてそんな関係だからこそ、胸チラを隠すために天草シノは北山カヤのお胸をがっちりホールドだ。

高所恐怖症でしがみついているのかと思ったら、お胸の露出を隠すためであったというオチ。

ウォータースライダーの勢いでビキニがずれておっぱいポロリの下ネタが、こういう風に使えるとはねー。

意図せず手ブラ状態というポロリ未遂の北山カヤの反応が薄いとこ、これも年上のお姉さんらしさってやつだろう。

顔を赤らめてキャーッとか言ったりしない。

天草シノに隠されてなくても、誰の目にもついてないようならこの反応だったと思う。


5本目 【決定的瞬間】 、2本目の会話でちらりと出た撮影係は津田タカトシが担当だったようで。

北山カヤの顔に水しぶきがかかった話はともかく、このオチのツッコミは笑った。

下ネタ会話に参戦してない津田タカトシのこの自己弁護の言い方面白くて好き。


6本目 【今日のランチはビュッフェです♪】 では昼食のお時間だ。

レジャープール内のレストランだろうスペースでみんなでランチ。

インスタ映えのために訪れた北山カヤが撮影前に全部食べ終えるといううっかりミスはさておき、オチがスゲェ。

さすがにインスタにそんな写真を上げてる読モはいないでしょ、多分。

津田タカトシの 「どの路線目指してんの」 というツッコミは真っ当過ぎて笑った。


ラスト 【OGカヤは止まらない】 、何気に1コマ目のインスタ画像が気になるな!

インスタに上げたこの写真、津田タカトシの姿が無いのよ。

これって芸が細かい仕草じゃない?

普通に考えれば撮影役だから写ってないのだろうけど、彼氏の陰を疑われての炎上対策で省かれたとも受け止められる。

女優デビューを意識している読モということだし。

津田タカトシが撮ったなら萩村スズをスズヘッド状態にしなかろうとも思うけど、そこは北山カヤがトリミングしたのかなと。

単行本1巻の 「#10」 では、畑ランコが萩村スズの水着姿撮影を拒否したネタがあった。

それと同じく、幼女と誤解されるからと思って北山カヤがトリミングしたのだろう、と推測した。


ちなみに北山カヤがインスタのアイコンに使っている画像は、猫だった。

これってたまに作中に出るLINE風アプリのアイコンとしても使われてることになりそう。

アイコンが猫であるのは北山カヤは猫っぽいし納得だ、チョイスが上手いよなー。

南野ナツキのアイコンはパンダだと予想してみるがどうだろう?


今週の感想終了。

そして1週挟んで、次回の 『生徒会役員共』 も北山カヤと行くレジャープール編とのことだ!

まさか合併号のお休みを挟んでの続き物になるとは予想していなかった。

後編では古谷サチコや南野ナツキとの合流があったりするのかなー?

いやでも今週の1本目でわざわざ来れない理由まで説明しているし、合流は無さそうか。

プールで開催されているイベントに参加する話とかありそう。

水着コンテストはレジャープールだし無さそうか?


個人的には、北山カヤの読者モデルという芸能界要素にどうしても気を引かれてしまう。

芸能界要素繋がりで、そろそろトリプルブッキングの再登場があってくれたりしないかなー、と思ってしまうので。

いや本当再登場あってくれたら嬉しいね。

今週の 『生徒会役員共』 「#578」 感想

・おっと前回からの続き物となったか!

今回 「#578」 は、天草シノたちが温泉に入浴する話。

単独で読んでも楽しめるけれど、時系列的には 「#577」 から続いているエピソードだよ。

そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 感想。



この話の流れは、単行本17巻収録の 「#480」 にあった歴史レジャーランド編を思い出しちゃう。

歴史レジャーランド編も、テーマパークを楽しむ (1話目) → 旅館に宿泊 (2話目) と続いた話だったので。

あっ、するとこれ来週に3話目があるか?

歴史レジャーランド編は、3話目として英稜生徒会メインのエピソードに続いたのよな。

もしも同じ流れなら、来週に魚見チヒロたちメインの話が用意されていそう。

掲載された週刊少年マガジンの時期的にも、ちょうど同じ夏休み前の合併号の時期で同じだし。


扉絵は温泉旅館の浴衣に身を包んだ七条アリアだ。

まぁ今回の本編には1コマたりとも出てこない衣装なのですが。

というか、温泉に入浴する本編よりも この浴衣を着た扉絵の方が胸の谷間とか見えてエロスが多いのだな。

変わり種の温泉回だ。


開幕 【今日イチ びっくり】 は入浴前のエピソード。

天草シノたちって旅館に泊まることが多いなー、大浴場のあるホテルとかはむしろ少ないな。

泊まる旅館も七条グループで割引が利いたりするのかな?

それはさておき、忍者体験を満喫してご満悦のパリィ・コッペリンが可愛いぞ。

津田タカトシから混浴に誘われてビックリしている様子も可愛いじゃあないの。

もしも今週から初めて 『生徒会役員共』 を読み始めた人なら、パリィ・コッペリンに惚れそうな幕開けだ。


続く2本目 【補足します】 では、一気に温泉へ場面が飛ぶ。

津田タカトシたちが入るのは、温泉は温泉でも 「湯着を着て入る共同浴湯」 であった。

もちろん天草シノたちや、他の一般客も一緒である。

そりゃあ津田タカトシも気軽にパリィ・コッペリンを混浴に誘うよねー。

津田タカトシのたまにある天然ボケが、このような使い方をされるとは予想外であった。

工夫がスゲェ。

つーか1本目と2本目の間の誤解が解けるまでのパリィ・コッペリンを見たい、見たすぎる。

たぶん天草シノたちに相談したのかなーと思うけど、それでも相談するまでのパリィ・コッペリンの様子を窺いてえ。

あと出島さんのセリフは出島さん自身の本音かなと思った。

ていうか出島さんが入った湯という可能性もあるじゃあないですか!


3本目 【白と黒】 からは、ずっと共同浴湯で話が進む。

入浴回ではあるけれど、湯着を着用しているから露出は少しも無い回だ。

男女共同で入れるだけあって、濡れ透けも無い。

おまけにお湯は真っ白なにごり湯だ!

今回は何かスゲェ徹底ぶりですね。

まあ、にごり湯でなくても入浴中の水面下の身体は描かれないのが氏家ト全先生の漫画ですが。

それはさておき、今回は入浴中の萩村スズの髪をまとめる位置が違う。

普段はもっと後頭部側で髪をまとめているのに、今回は頭頂部付近で髪をまとめている。

これは共同浴湯とは関係なくたまたまだと思う。


4本目 【たまたま もってた】 ではドぎつい下ネタが来た。

前回の忍者体験ネタを引き継ぐゆるやか始まりなのに、オチは出島さんと七条アリアの下ネタグッズだ。

たまたま持ってる可能性は少しもありえない便器マスク、何のために持ってきていたというの……

こちらSMプレイのスカトロプレイに使うグッズですので、強制飲尿口枷とかで検索するとネット通販などでもヒットする。

誌面ではそういう表記ではないのが謎だ。

飲尿とか口枷という単語が少年マガジンの規制に引っかかってしまうのだろうか?

ちなみにそんな強制的に口を開けるようなマスクを付けているのは出島さんですが、ホースに隠れて口内は見えない。

グッズは重たい下ネタなのにSM的な表現は控えめだー。


ラストの 【パリィ はばたく】 は、8コマ漫画。

満天の星空という夜景が綺麗な宿だ。

何となく普通の旅館だと思って読んでたけれど、これって凄い高級旅館なのでは。

やっぱりここも七条グループの施設なのかもしれない。


そこはともかく、パリィ・コッペリンが心からありがとうと思っているのだろうなーと感じられる流れであり良いね。

前半4コマ、美しい展開じゃあないの。

4コマ目で天草シノたちが言葉なくパリィ・コッペリンと目と目を合わせるシーンとか秀逸だよね。

作中ではパリィ・コッペリンと目を合わせているけれど、漫画的には読者にその表情を見せる形なの良い。

下手に言葉を返すより無言であるのは、溜めや余韻にも繋がってて上手な作劇であろう。

それにこれって普段の4コマ漫画ではできない、8コマ漫画の途中だからこそやれる構成だよね。

8コマ漫画というかショート漫画や普通の20ページ前後の漫画とかか。

4コマを起承転結で成り立たせる場合は仕組み的に入れる隙が無い味わいのコマなので、8コマ漫画で大正解か。

めちゃくちゃ読者にパリィ・コッペリンを魅力的に感じさせる内容だー。

今週から初めて読み始めた人ならパリィ・コッペリンを一番好きになりそう (2回目)

後半4コマ、美しさを崩さないほのぼのオチで良かった。

出島さんがみだらな目的で介抱を申し出るのではなど思ってしまったが、それは俺の心が汚れてますね。

さすがに出島さんもこんな状況でそれは言わないだろう、こんな美しい流れの後だし。


今週の感想終了。

長引く梅雨のせいで季節感が無いけれど、次号の週刊少年マガジンの発売日は8月だ。

よってお盆前の発売であり、つまり次号は合併号。

再来週はマガジンが出ないし、キリよく次回がテーマパーク編の最終エピソードとなったりするのかな?

その場合、冒頭でも書いたように英稜生徒会のエピソードが来ると予想したい。

今週の 『生徒会役員共』 「#577」 感想

・今回 「#577」 は、天草シノたちがパリィ・コッペリンと一緒に、忍者体験会に参加するぞ。

つまりは忍者町テーマパークで遊ぶエピソードだ。

普通に楽しそうなお話だった。

そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 感想。



扉絵は、忍び装束に身を包んだパリィ・コッペリン。

女子の忍者コスと言ったら、餓狼伝説の不知火舞DOAの霞みたいな露出度高い系をイメージしてしまう (格ゲー脳) 。

昨今では退魔忍とか、もっと直接的にきわどい衣装の忍者キャラクターも有名ですし。


でも扉絵のパリィ・コッペリンは、もう正統派に誰が見ても忍者でございという、露出度の低い格好だ。

というか今回、忍者衣装の露出度は低い。

天草シノたちの着用する忍者衣装は、露出がなければボディラインも浮かび上がらない一部の隙も無いもの。

本当にテーマパークで貸し出されている衣装、って雰囲気がスゲェ。

氏家ト全先生が実際に取材に行ったのだろうなーってリアリティだ。


さてさて露出度の低さから語り始めてしまいましたが、開幕 【短パンははいてます】 ではいきなり露出度が高い!

くのいち、女忍者といったら露出度が高いという偏見は、パリィ・コッペリンにもあったようで。

用意された忍者衣装のズボンを穿かずに大胆ナマ足姿で登場だー。

よく考えたら普段の制服姿よりちょっとスカート短いくらいでは、というのは気にしない。

2,3コマ目をぶち抜いて、ちょうど3コマ目の転となるコマに生足が来てるのは構図が上手だ。

萩村スズのツッコミまで間が近い。


2本目 【七条グループが運営しています】 では、生足を超える露出度の忍者師範が登場だよ!

やったぜ出島さんが登場だー、と思ったら何だこの露出度の高い格好は!?

マジでDOAの霞みたいな忍者コスチュームだぞ!

いや忍者コスっていうか、これもうプレイ用の衣装でしょ……

多分これテーマパークに用意してある衣装ではなくて、出島さんの私物だと思う。

胸の谷間はともかく、下半身とか横から見ると完全に太股丸出しだし。

七条グループが運営しているとはいえ、一般客もいる場所でこれとはスゲェな。

俺も出島さんの修行を受けたい。

そしてオチは忍者修行にかこつけて出島さんの欲求が炸裂だー。

縄抜けの術と見せかけて、その前段階のSMプレイを即座に見抜くツッコミに笑った。


3本目 【無益な殺生はしないでござる】 からは、忍者の修業が始まりだ。

手裏剣の投げ方と言ったら、掌に載せて横回転で投げるイメージがあるけれど、あれはフィクションであるらしい。

パリィ・コッペリンの投げ方も、本物の投げ方通りに縦回転で投げるやり方だー。

何だか津田コトミの中二病みたいなオチで微笑ましい。

今回津田コトミが付いてきていないのは、パリィ・コッペリンと楽しみ方が被ってしまう、という漫画的都合があったのかも。


4本目の 【思春期忍者】 、これも取材の成果なのだろうなってリアルさがあって感心。

津田タカトシが挑む隠密修行は、忍び足に失敗すると 「曲者!!」 という判定アナウンスが流れるアトラクションだ。

きっと実在するアトラクションなのだろうなー、そういう本物感が半端ない。

それはともかく、続いて挑戦した天草シノは抜き足差し足忍び足がうまく行った模様。

この動機で真剣さを見せてきちゃうのは笑う。


5本目 【お助けキャラ】 、出島さんと七条アリアが絡むネタがあって嬉しいね。

七条アリアが挑む水ぐも修行、池ポチャしてずぶ濡れになるのを期待するかと思ったらそうではなかった。

最初から露出度の高い衣装を着せるのではなく、あえて露出度の衣装を着せてから衣装を切って露出度を高めるとは。

これがプロの発想か、という味わいがありますね (そうか?)

というか今回の出島さんは、師範役というアトラクション案内人の立場を利用して、趣味に走っていらっしゃるな。

柱のアオリ文にある通りセクシーさでは今回ナンバーワンなのに、その肌面積を読者にアピールすること全然ないのウケる。


6本目 【自分用】 でも、出島さんの煩悩爆発っぷりが凄いや。

縄ばしごを移動するアトラクションで、縄に絡まってしまったパリィ・コッペリンを出島さんが激写するぞ。

参加者に配る写真を撮影する用のカメラが、こんな形に使われるとは。

4コマ読み終えてからサブタイトルの 【自分用】 を改めて読んで笑った。

2ページ前の縄で縛るプレイを望んでいた出島さんが伏線になっていたとはねー。

というか出島さんの欲が叶った展開だ。

くのいちを縛りたいフェチの人もきっと感涙 (雑に新ジャンルを作っていくスタイル

過去に、出島さんが天草シノたち生徒会メンバーは誰でもイケるみたいなことを匂わすネタがあった。

そのネタの出島さんの自由奔放っぷりを思うに、出島さんにとってパリィ・コッペリンも守備範囲なのだろうなあ。


そしてラストの 【ニンジャマスター パリィちゃん】 はお帰りのターンだ。

忍者町を堪能したらしいパリィ・コッペリンが口に咥えるのは、お土産品である忍術の巻物。

煙に巻かれてドロンと消えそうなポーズをキリッと決めるパリィ・コッペリンの表情が可愛い。

あれどうして巻物を口に咥えるのだろうな……という疑問はともかく、オチはそこだった。

ラストの下ネタは、七条アリアによる猿ぐつわの見立て。

女忍者に対して身動きを取らせなくして責め立てたい、みたいな欲求が出島さんと七条アリアで共通しているの?

ちなみに、今週の忍び装束についてボディラインが出てないと書いたけど、七条アリアの胸の膨らみはしっかり出てる。

細かいけれど、この4コマの3コマ目とか注目だ。

天草シノの胸は衣装のたるみで膨らんで見えるだけで、七条アリアの胸は自前で膨らんでいる感じに描き分けられてる。

芸が細かい。


今週の感想終了。

そういやここしばらくの連載は、欄外にアオリ文がなかったり登場人物紹介が無かったりしていた。

でも先週から柱の登場人物紹介は復活したし、今週号では2,3ページ目の欄外にアオリも載っている。

以前までと同等の作業ができる制作体制に戻った雰囲気がある。

今週の 『生徒会役員共』 「#576」 感想

・白ワンピースに麦わら帽子!

夏らしい装いをした天草シノが扉絵である今週の 『生徒会役員共』 感想だ。

この格好は、単行本11巻 「#286」 の扉絵にもありました。

大抵こういう格好をしたシーンの女性主人公って、遠くを見ているような切ない表情や、純真無垢な笑顔を見せがち。

けれど今回も 「#286」 も、天草シノは普段の天草シノらしい顔を見せるのよな。

こういう自然さが氏家ト全先生の漫画の魅力だと思う。


今回 「#576」 は、特に行事などではない日常回。

開幕 【スズは成長期】 、思春期な感じの成長期による下ネタかと思ったらそうではなかった。

背を伸ばすべく奮闘する萩村スズが、毎日のストレッチに挑む話であった。

柔軟体操しているコマ良いよねえ、もっと身体がペタンと床に着くくらい柔らかい登場人物もいるのかな。

「健全なる精神は健全なる身体に宿る」 という言い回しは完全に誤用であるそうですが、ここではそれが偶然成った模様。

普段の萩村スズだったら、オチでくっと悔しそうな顔をしていたのかなあ。


2本目 【出島作】 は、トイレットペーパーで折紙アートの巻。

これってフィクションなのではと思って検索したら、実際にやっている画像が見付かってビックリした。

トイレットペーパー 飾り折りで検索だ。

実在するのか……

トイレットペーパーの三角折りは清掃員による作業完了の証と聞いたこともありますが、これはその派生なのだろう。

場所は七条家トイレであり、メイドの出島さんが折ったということだものな。

さすがに出島さんも自宅のトイレットペーパーでは折ってないと思う。

オチは、トイレで拭かずに出てきたかのようなことを匂わす七条アリア。

出島さんなら、それはいけません私が拭きましょう、くらいの返しはすると思うがどうか?


3本目 【マシュマロのように】 は、リンゴとCカップに隠された共通点のお話。

一体その共通点とは何なのか……?

天草シノの知能をもってしても導き出せなかったその答えとは、"重さ" であった。

乳房について、知識でなら七条アリアも上回りそうな天草シノが間違えるとは!

しかも即答での誤答ではなく、3コマ目いっぱい使って考えての誤答だぜー。

間違えた理由は、胸の大きさは把握していても、胸の重さは天草シノにとって身近な概念じゃなかったからなのかも。

それで、大きくても個人差があって異なるのではって推測が働いて、この柔らかさって答えに到達したものかと。

畑ランコが何のフォローもなく淡々と 「重さですよ」 って伝えるの笑った。


4本目 【決め台詞(クール系)】 、おおっと格闘ゲームが登場だ!

生徒会役員共』 で作中に格闘ゲームの画面が描かれることが多いのは、格ゲーマーなので嬉しいところ。

過去に描かれた格闘ゲームの画面と比べて、キャラは全く同一ではないけれど、似た感じのキャラクターであるようだ。

右下が今回「#576」のコマ
右下が今回「#576」のコマ


拳で闘うツインテール少女、というコンセプトは共通しているな。

氏家ト全先生お気に入りのキャラデザインと捉えても良さそうだ。

まぁ普通見るべきは、タイムカウントが69という下ネタの小ネタなのでしょうけど。

俺としては、今回は超必ゲージが無い系のゲームだなーという点に注目したぜ!


格ゲー要素から目を離せば、津田タカトシと津田コトミの座る姿勢の良さが目に行くなあ。

以前からそうだけれども、津田兄妹がゲームをしているときはちゃんと背筋を伸ばしているのだよな。

これ以前にも書いた気がするけど、まあやはり小さい時からの躾の賜物なのだろう。


5本目 【しまう所】 は、直球に下ネタだ。

横島ナルコ先生がプレイをする場所は学校や職員室にも及んでいることは既に明らかですが!

職場の備品であろうボールペンを、一体何の用途に使ってしまっているというのか。

いやまあ相手が小山リカ先生であるあたり、ギャグでやっている可能性もありそうだけど。

さすがに挿しっぱなしかどうか分からないのは不感症が過ぎるものな……?

前の穴ではないのは、横島ナルコ先生的には自重してみたって雰囲気も感じられる。


6本目 【にんにん】 、フィクション作品に出てくる忍者は強いのか弱いのか?

この観点の違いをこういう風なネタとして描けるとはなー。

ここのネタ、ゲームに出てくる忍者のスキルが 「二刀流 バックアタック なげる」 であるのは注目したい。

隠密的な行動や、火遁の術や水遁の術を差し置いて、「バックアタック」 が選ばれてるのだぜー!

氏家ト全先生が実際にゲームをプレイして得た知識、というリアルさがある。


そしてオチの忍者は、対魔忍……というわけでもないか。

全年齢向けの作品も出たとはいえ、対魔忍はジャンル名でなくて成人向けゲームのシリーズ名だものな。

そこはさておき、ここでは氏家ト全先生が描いたくのいちを見れるぞ!

成人モノという設定ではあるものの、ごく普通に一般的な女忍者って感じの格好だ。

不知火舞のような露出度でもない。

太股は丸出しなのだろうけど、そこは画面の外に出てしまって描かれていなかった。

アニメやゲームの成人モノ忍者にしては露出度が低いから、コスプレAVなどの実写成人モノなのかも。


忍者の話ばかりに終始してしまったが、「まだ昼ですよ!!」 のツッコミも何気に良い感じだ。

パリィ・コッペリンの 「ツヨーイ」 「ヨワーイ」 の対比もリズミカルだし。


ラストの7本目 【お願いします】は、次回予告を兼ねたネタ。

そんなわけで来週は、パリィ・コッペリン一行が忍者体験ツアーに行く話だ!

柱のアオリ文によれば忍者テーマパークであるらしい。

細かいことではパリィ・コッペリンの 「もっとシタ手にならなきゃ」 の表記が上手いですねー。

"したて" は漢字で書けば "下手" だけど、"へた" とも読めてしまう。

そこを "シタ手" と書けば読み間違いはないし、パリィ・コッペリンのたどたどしい日本語も表現できる。

一石二鳥の工夫ですね。

最後で 「おねがいイかせてーーっ」 と叫ぶパリィ・コッペリンが別にえっちな表情でないのも好き。

台詞がこうだからと表情まで何故かそうさせてしまうよりも良いと思う。


今週の感想終了。

ちなみに今週号では、しばらくなかった2,3ページ目の柱の登場人物紹介が復活した。

おそらく通常営業とは行ってなかったマガジン編集部の制作体制が、とりあえずは元に戻ったのかなと思う。


それと、週刊少年マガジンの目次ページにあるコメント。

ここの氏家ト全先生のコメントが、久しぶりに先週今週と2週連続でまったく同じものだった。

初の出来事ではないけれど、さすがに滅多に無い出来事ではある。