・ヤングマガジンで好評連載中の一大ギャグアクション漫画 『彼岸島』 。
これが何を間違えたのか実写映画化に至ってしまったのだから、
『彼岸島』 ファンとしては見に行くしかないってものですよ!
公開初日の朝一番の回で観賞とか年単位で久しぶりだぜ。
そして感想。
実写版のスト2の映画を彷彿とさせる出来栄えだったよ!
原作通りのギャグアクション満載B級作品としての再現度が凄ェ!
原作ファンなら80点はあげられる映画だった。
普通に見たら30点もつけられないけど (ノ∀`)
しかし、この映画が2010年一発目の映画か。。。
以下ネタバレ含。
「吸血鬼の血液が体内に入ると、自らも吸血鬼になってしまう」 という一番大事な設定さえ、
原作通りに全然気にせず、明と篤が日本刀で大立ち回り!
凄い潜在能力や、大爆発にも伏せない師匠、初登場シーンから爆破してくれる西山とか笑った。
けれど、スマヌ師匠と丸太の活躍が少なかったことが大いに不満だよ!
せっかくの彼岸島なのに、日本刀メインとは……松本光司丸太先生もきっとご不満。
師匠もあんまりデカくないし、不気味でもないし。レジスタンスも忍者でない。
それからポンが吸血鬼化するのに、邪鬼にはならなくてエェーっと思った。
おかげで 「すまぬ! すまぬ!」 の、あの名シーンが出てこねェ! 酷ェ!
あれは絶対削っちゃいけない爆笑シーンじゃないですか……
どうにかして 「やめんか。それには訳があるのじゃ (→理由無し) 」 のセリフも入れて欲しかったよ。
それからこれは真面目に不満なんだけど、
邪鬼のデザインはマンガより明らかに劣化してた。どこのエイリアンかと。
『彼岸島』 の魅力の一つは、姫や満腹爺といった気持ち悪いクリーチャーの存在だろうになあ。
邪鬼に追い掛けられるシーンには、映画を間違えていると言わざるを得ない。
姫に追われたりしながらも、姫の上をトロッコで走ったりしてこそ 『彼岸島』 だよ!
雷鬼も出る映画を間違えてるよね。
吸血椅子の描写さえカットされてた事には不満を覚えた観客も多いんじゃない?
まあ、雅の適当な最期とか、次回作もあるかも的ラストシーンとか、全体的にB級すぎた!
原作好きの人なら楽しめる映画でしたよ。