プチプチたんたんプチたんたん 「No9」 感想

・料理パートだけじゃあなくて、全体通して今回1個しか下ネタ出なかった。

そんな訳で、話数カウントの表記がまた変わった今月の 『プチプチたんたんプチたんたん』 感想。

No9、【ラブコメ弁当】 の感想だよ。


あらすじ。片岡ヒカリが田隈カオルにお弁当を作る。タイトルと合わせれば、これだけでどんな話か伝わりそう。

そこはともかく冒頭から順に見ていけば、

「風邪で倒れた朝宮さんの代わりに、雨雲先生がヘルパーとしてやってきた」 という話が出るけど1ページ目で終了。

何かもったいない感じだー。雨雲先生は朝宮さんと同級生だった! という話題も1ギャグで終わってござい。

何というか、雨雲先生を描くの避けているように感じるなあ。


「かっ 勘違いするなよ (中略) 別にみんなに会いにきたわけじゃないんだからねっ!!」 と田隈カオルがツンデレ発言。

お前がツンデレでどうする……! じゃあヤンデレとかなら良いのかと聞かれたら、答えはノーだけれども。

余談だけれど男キャラのツンデレは、漫画版 『餓狼伝』 の藤巻十三が高いレベルで体現していると思う。

まだ神懸り的に面白いマンガを描いていた頃の板垣先生のツンデレなので、興味のある人は読んでみると良いのではないかと。


そして始まる今回メインの料理パート。

最初に書いたように、今回は下ネタが 「自分がデザートになるために省いたんじゃないの?」 の1個しかない。

その1個がそういう "料理は体" とでも喩えるべきネタなのは、さすが氏家先生である。

料理で下ネタといえば、

「いつからか料理人をコックじゃなくてシェフって呼ぶようになったよね」 「卑猥に聞こえるからかな」

みたいなネタが出来るかと思ったけれど、そもそもコック = 男性器という発想が古すぎだった。

生徒会役員共』 の新キャラ古谷さんでも言うか怪しいところ。


「ちなみに得意料理は? お茶づけ?」 「シェファーズパイとかグラーシュのクネーデル添えとか」

これが誰の会話かといえば、山田コンスタンツと花園ハナの会話である。花園ハナが後のセリフの主。

そんな訳で、実は花園ハナは料理できる人だったという事実が明らかに! な、なんだってー!

そして片岡ヒカリはまったく料理できない人でしたとさ。

よって花園ハナを先生役に、片岡ヒカリの料理勉強がスタート。

ほぼサイレントな料理特訓シーンは、テンポ良し 片岡ヒカリの白熱っぷり伝わりやすしで今回の見所だよね。

なお、シェファーズパイはイギリスの伝統料理 (羊の挽肉とポテトのパイ) 、

グラーシュはハンガリー起源のシチュー料理、クネーデルはヨーロッパに伝わる団子料理なのだとさ。

生徒会役員共』 ではやりにくいネタ (意外な料理上手ということも、そもそも料理の話題を出すことも) だと思う。

『プチプチたんたんプチたんたん』 では、こういう 『生徒会役員共』 では使いにくいネタを入れ込んでくるのだろうか。


そしてラストは、片岡ヒカリと田隈カオルの昼食シーンだー。って、2人きりでお昼ご飯食べておる!

この状況って周りから見たら、それっぽく見える場面じゃあないのか! 片岡ヒカリ頑張った甲斐あった!

と、良い雰囲気になりかけたものの、間接キスの機会を潰され 「あれが伝説のフラグブレイカー」 エンドだったとさ。

片岡ヒカリの包帯に話が及ばないのは、昼食前に話題に上げていたことを示す描写なのか、

それともまさか田隈カオルが気付いていないことを示す描写なのか。

まあ後者だったらいくらなんでも、って感じになってしまうけど。

なお、今月のプチの出番は料理パートに入る直前の1コマだけだった。


以上、今月の感想終了。

最後にあるのは 「次号、意外なバイトをまさかのあの人が‥‥♂♂」 との次号予告。

想像の余地がある予告が来たなー。

"まさかのあの人" って、今のところ雨雲先生しか思いつかない。

"意外なバイト" は、これまでの氏家先生のマンガなら女王様か出張サービスが鉄板だけれど、

『プチたん』 は新氏家ワールドってことだからねえ。どんなバイトだろう。