・PSの格闘ゲーム 『犬夜叉～戦国お伽合戦～』 。
軽く触れる分には軽快にコンボが繋がり、コンボ研究を楽しめそうな雰囲気が感じられる。
しかしいざ腰を据えてコンボを探してみれば、面白いコンボを組むのは難しいゲームだった。
・空中コンボは、5回前後の追撃が限度。
空中ヒット初段では相手を高く浮かせるが、追撃するほど相手を浮かせなくなる。
最後にはヒット間隔が短い多段技でさえ、途中で相手を落としてしまうようになる。
・地上コンボは、大半が途中で脱出可能。
のけぞり中にも 「跳ね返しガード」 という、月華の剣士シリーズでいう 「弾き」 のような防御を使用できるため。
まるでファイティングアイズだ！
跳ね返しガードは通常技に対してのみ有効で、必殺技に対しては無力。
だが必殺技だけで地上コンボを続けることは不可能だった。
それなら跳ね返しガードは無いものとして地上コンボを探してはどうか？
そうも考えたが、すると今度は地上コンボが永久コンボだらけになる。
弱攻撃と強攻撃の組み合わせで、チェーンコンボのように技が繋がるのだが、これが途中で止めれば大きく有利。
目押しとか必要なく、簡単にまた通常技に繋がる。
チェーンコンボは基本的に前進するため、ルートによっては自分で歩いて間合いを詰める必要も無い。
チェーンコンボ途中止め×ｎ のループコンボで簡単に永久コンボになる （※本当は脱出可能） 。
全キャラ共通で、どういう組み合わせのルートでも大きく有利になる技があるため、ループコンボの希少性も低い。
本当は永久コンボじゃなくて脱出可能なのだよな、という気持ちで眺めるわけで、一層面白くない。
・ 「面白いコンボパーツ」 ぐらいなら見付けられなくもないが。
上記の理由により 「面白いコンボ」 となれば、かなり厳しそうだ。
・コンボ補正によるダメージの低下も尋常ではない。
必殺技を4連続で当てるコンボで4割減ったりするが、通常技チェーンから必殺技に繋いでも3割減る程度。
超必殺技のダメージも全キャラ共通で3割程度。もちろんコンボ補正の影響を受ける。
超必殺技始動コンボで頑張ってみて、最大ダメージは6,7割程度か。
即死コンボも無さそうだ。
・一般的な格闘ゲームと違って、このゲームでは投げ無敵時間があまりない。
被弾したり起き上がったりした後に大抵ある、「相手の投げを喰らわずに行動可能な時間」 が存在しない。
そのため投げハメならあるかもと期待したが、1Pと2Pが同時に投げ合った場合、どちらが勝つかはランダムのようだ。
ハメみたいなタイミングで投げを狙っても、相手に投げ返される可能性があるということ。投げハメも無い。
・バグも特に無いようだ。
投鎖獲ヒット直後の珊瑚が攻撃を被弾しても、ロックが外れるだけ。
投げモーション中は互いに無敵。
跳ね返しガード成立後に攻撃を受けたりしても、別に大して面白くない。
・バグは無いが、ゲームの一部については調整不足を感じられる。
硬直が長すぎて画面端で当てると反撃確定だったり、画面端以外ほぼどこでもも当てて反撃確定になる技がある。
攻撃動作中は投げに対して無敵なのは良いが、モーションの最初から最後まで投げ無敵のため波動の空振りなども投げられない。
身体にオーラをまとうタイプの必殺技はリーチが極端に短くて、使い道がマジで不明。
ジャンプの着地に無防備な時間があるとはいえ、空中ガードは空中投げ以外すべての技をガード可能。
・対戦キャラによっては 「四魂のかけら」 というアイテムを所持している。
超必ゲージの溜めやすさやコンボにも一応影響してくるアイテムだが、これも別に伸びしろは無い。
かけらを1キャラが最大個数を集めても、超必ゲージが一瞬で溜まったりはしない。
