ガンダムOOの話でも適当に

・酷い出来だったと思う。特に第2期が。

自分はガンダムをファーストとターンAしか観たことがないので、

ガンダムとしてどうか」 って事は分からないけど、普通にアニメとしてつまらなかった。


50話使って、結局基本元通りって事が凄い。

というか50話もあったとは思えないストーリーの薄さだ。

じゃあその分、たとえば 「キャラ描写に力を入れていたの?」 と考えればそうでもないし……

重要キャラでさえ、死ぬ直前になってキャラ設定が明かされたりする始末。

王兄妹の家庭環境とか、コミック版とか何かの番外編で丁寧に描かれていて、

アニメ本編以外でしっかりキャラ立てがなされていたものだと思いたい。


その他のこと。


『人の死に方がしょぼい』

基本的に、安いドラマで死んでいく。

というか、「これ以上舞台に残すと扱いに困るから退場してもらった」 みたいな感じが凄く強い。

第1期最後で 数々の戦線を潜り抜けたキャラ達が突然戦死しだす様子には笑ったし、

第2期最後で 王兄妹・ネーナが一遍に死ぬ展開には笑うしかなかった。


死んで最も衝撃を受けたキャラが、沙慈のお姉さんなんだけど。

(ジャーナリストの一般人。

怪しい人物に接触を試みるも、

実はこいつが人を殺す事をどうとも思わない危険人物で、とうとう殺されてしまう。

危険人物だって事は、それまでの放送で視聴者は分かっているので、

「頼むから助かってくれ……!」 と思わずにはいられなかった。

まだ平和な世界観の頃の出来事だった事もあり、衝撃的だったよ。)


ソーマ・ピーリス

悲劇のヒロインだよね。マリーの方ではなく。

スタッフからの扱われ方が酷くない?


 強化兵士を生み出す施設で、一般人"マリー"へ植えつける人格としてソーマ誕生。

 主人公パーティと敵対する組織に所属。



 この手のキャラのお約束通り、最初は感情の起伏に乏しい振る舞いしかしないものの、

 次第に人間らしさを獲得していく。

 「勝利の……美酒」 は名言。



 最後には行動を共にしていた"荒熊"と呼ばれる上官男性への愛に目覚める。

 ここはちょっと急展開過ぎるけど。


ここまでが第1期。第2期は次の通り。


 数年後、ソーマは荒熊の養子になる予定など立てつつ同棲生活。



 戦場でマリーの人格復活。ソーマ人格は引っ込む。

 マリーの知り合いがいたので、主人公パーティへ加入。

 通常、この手のキャラは、

 「他人の人格がやった行為にしろ、兵士として多くの人を傷つけてしまった」 とか悩むけど、

 マリーは全然悩まない!

 というか、「(今まで兵士としてやった行為は) 全部ソーマのせい」 的な発言まで出る。

 まあこれは マリーに惚れている男"アレルヤ"の発言なので仕方がないが。



 なんやかんやでソーマ人格復活。マリーは引っ込む。

 特にドラマも無く、主人公パーティの戦力強化描写のためでしかない印象。

 アレルヤに対して、ソーマはどうとも思っていない。



 ちなみにアレルヤは、ソーマの事も 「マリー」 と呼ぶ。

 「私はソーマ・ピーリスだ!」 と否定されても 「マリー」 と呼ぶ。

 こいつ、ソーマのことを1ミリも見てねえええ! 分かり合おうとする気が全く無いぞ。



 荒熊が実の息子に殺されて死亡。このシーンをソーマが目にするはめに。



 ソーマは 「マリー」 と呼ばれる事を認める。

 「アレルヤはソーマをソーマとして受け入れようとするし、ソーマはアレルヤを認める」

 などのエピソードは一切無し。

 アレルヤがあまりにしつこいから マリーと呼ばれる事を許したようにしか見えん。



 最終決戦。敵討ちで荒熊の息子を討とうとするも果たせず。

 決戦後、なんやかんやでマリー人格が復活し、ソーマ人格は引っ込んだ様子。

 マリーはアレルヤとくっついた様子。

 荒熊の息子は何故か生存。ソーマについてはどうとも思っていないみたい。

 ちなみにこの息子、重要人物でもないわアホだわで 生き残る意味が分からん。



 2010年公開予定の劇場版へと続く。

 どうも現時点では、ソーマについて思いを巡らせる登場人物は一人もいないようだ。


おいおい可哀想すぎるだろ!

第2期7話目にして、それまでほとんど設定上の人物みたいなものだったマリーに取って代わられる扱いも酷い。


そして今から思えば、このアニメで一番面白かった人間ドラマは、第1期のソーマと荒熊の関係だわ。

まあそれだって、他のアニメと比べたら特別そこまで良い出来でもないのだが、

その分 ソーマ・ピーリスの悲惨さが際立つね。


ミスター・ブシドー

まさかブラックロータス並の武士道を見せてくれるキャラが出るとは思わなかった。


※ブラックロータス (黒蓮) :

みんな大好きブシドーブレードの主人公の1人。どう見ても武士ではない。

色々あって師匠を殺し、最後には 「This is the 武士道」 とか言って切腹

しかし続編では、暗殺集団の抗争に 「ハイウェイマン」 と名前を変え正体を隠し、

マントにタキシードに仮面舞踏会風マスクをつけた出で立ちで参戦。武士道って何。


『良かった点』

もちろんガンダムOOにだって良い点はあった。


軌道エレベーターの倒壊描写。倒壊に至る理由はダメだが。

モビルスーツの中からモビルスーツが出てくるというアイディア。

ガンダムの脚部に隠し腕。

・第1期のソーマと荒熊の関係。

・沙慈のお姉さんが死ぬ悲劇。


……あまり無いかもな。いや きっと、思い出せないだけだろう。

しかしあれ、これで前作のガンダムSEEDより遥かにマシな出来だったらしいから恐ろしい。