生徒会役員共 「#451」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 は、小山リカ先生の特集回!

かつて番外編 『児童会役員共』 の教育実習生として初登場した小山リカ先生が、『生徒会役員共』 でメインを張る日が来たかー。

メインになっていないネタでも出番はあって、落ち着いた大人の教師っぷりがよく出てる。

横島ナルコ先生とは対になるような性格ながら、横島ナルコ先生とは仲が良いから不思議なものだ。

自分に無い要素にこそ惹かれるものなのかも。


そんな訳で、今週の 『生徒会役員共』 「#451」 感想。

開幕の 【こんなかんじ】 、横島ナルコ先生も出張したりと真っ当な仕事をしているのだな、とか失礼な感想を抱いてしまう。

横島ナルコ先生が生徒会顧問であるのは、生徒会のお目付け役としてでなく、むしろ生徒会がお目付け役だからなのでは。

そうまで思えるような素行とか今まで見てきましたし。

天草シノたちと食事に行ってさー、横島ナルコ先生一人だけが酔い潰れて寝ちゃったりするとかさー。

そういや横島ナルコ先生と小山リカ先生が2人で飲んでるシーンはあるけど、そういう場面でも酔い潰れてたりするのかしら。


小山リカ先生が柱の登場人物紹介に載ってるのって今回が初……だと思う。

その紹介文は以下の通り。


横島先生の強烈なエロボケに耐えつづけている常識人

(一応)。時にツッコミあり。横島先生とは友人関係。


今のところ、友人以上の関係には進んでいないようだ (進んだらいいのに)


今回特に秀逸なのが2本目 【花をもたせる】 だろう!

小山リカ先生を通じて日常の横島ナルコ先生が描かれる構成や、連動する勘違い、即座に事情を察して気配りする天草シノの聡明さ!

桜才生徒会まわりの素晴らしい人間模様が描かれてるでしょ。

2コマ目で笑顔で迎える七条アリアも、小山リカ先生の自然な表情も、それらと対を成す横島ナルコ先生のお気楽な表情も最の高。

これが尊いというやつかー?

とてもギャグ漫画らしからぬ天草シノの普通の表情・普通のセリフがきちんとオチとして面白い。

氏家ト全先生の4コマの魅力がよく分かるネタでもある。


小山リカ先生は萩村スズを萩村さん呼びであるようだ。

そんな 【オーバーヒート】 、よく見てるのは津田タカトシだけでなく小山先生もであるというネタだった。

萩村スズが観察されまくりであるー、じろじろ見られちゃう! それじろじろ。


次の 【ベスポジ】 、小山先生の着席位置に感心する萩村スズから、普段の横島ナルコ先生がどこに座っているかに思いを馳せる。

とりあえず斜め横に座るわけではなさそう……いやまあ、横島ナルコ先生は少しも出てこないネタですけど。

横島ナルコ先生が座るのは、密着するような真横なのか、それとも後ろから立って 「あててんのよ」 ポジションか?


過去の 『生徒会役員共』 でも津田タカトシたちは 【矢印の関係】 の位置通りに座っているから安心だ (何が) 。

というか昔の話を読み返したら、津田タカトシと萩村スズは座る位置が入れ替わったりしてるな。

その場合は七条アリアと対立するのが萩村スズになってしまうが、まあよくツッコミを入れているし対立関係と言える、か?

そもそも七条アリアが誰からもツッコミ入れられてるじゃあないか という点には耳をふさぎたい。

それよりも、オチで "自分が津田タカトシを屈服させられること" に一点の曇りもない自信を見せる七条アリアが素敵だ。

津田タカトシに屈服させられる可能性はひとうも考えていない笑顔である、まあそりゃそうだ。


ラストの 【みんなのエロハプ】 は、小山リカ先生がフワーリする8コマ漫画である。

ときおり強風が吹き込むという生徒会室の地形効果、ここに表れり。

率直に言えば、ドキッとしたのはフワーリよりも最後のコマの小山先生の方ですね…… (不要な吐露)

小山リカ先生のリアクションでこれだけのボケが巻き起こされるとはね。

今回は小山リカ先生がメインの回だったが、小山先生自身が個性を発揮して輝くというより、周囲にいる人達の個性を輝かせるタイプの個性だった。


今週の感想終了。

余談だけれど、今週の週刊少年マガジンでは 『生徒会役員共』 の掲載位置が随分と前の方だ。

「掲載順と人気の順は無関係」 と明言しているマガジンだけれど、打ち切りの近い漫画が巻末の方にぐっと下がるのはどこの雑誌でも共通だし。

まあ、円満終了とか作者の意志で終わる場合には、掲載位置と連載終了は関係しないわけだが……