今週の 『生徒会役員共』 「#628」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 感想。

今回 「#628」 は、プライベートビーチでお風呂編!

天草シノたちが露天風呂みたいなシチュエーションを堪能する話だよ。



扉絵は、着物姿の出島さん。

大輪の花というド派手そうな柄だー、見返り美人って感じの構図ですね。

普段から髪を結ったヘアスタイルだけれど、この状況ではうなじに注目してしまうから不思議である。

しかしまあ、残りの話数を考えると出島さんの扉絵はこれで見納めなのかな……

出島さんが普段と違う髪型をしたり眼鏡をかけたりするシーンを見たかったが、もう描かれる余地はないかも。

二重の意味で溜め息が漏れる扉絵だ。


開幕 【アウトドア気分】 では、早速お風呂の準備である。

プライベートビーチで遊び疲れた天草シノたちを待つのは、ドラム缶風呂であった。

「一度ドラム缶風呂体験したくて」 と、七条アリアが出島さんに頼んでおいたみたい。

重労働なのでは……と思ったものの、検索するにそんなことは無い模様。

津田タカトシも一緒に準備してるのが気になっちゃうね、自分から手伝いを申し出たのかなあ。

そしてめっちゃラフな格好をしている出島さんが見所であろう、夏場の外での作業中ならではという服装だ。


2本目 【習慣】 では、天草シノたちがドラム缶風呂にご入浴。

そして天草シノはいつもの習慣、入浴中のバストアップマッサージを無意識に実行というオチだー。

一緒のドラム缶風呂に入ってるのが津田コトミだからか、気付かれずに終わった。

これが萩村スズと一緒だったら、萩村スズが脳内でツッコむオチになってそう。

幸い、ドラム缶風呂のそばにいる津田タカトシにも気付かれず終わったようだ。


ドラム缶風呂に入っているのは、天草シノ&津田コトミ、萩村スズ&七条アリア、横島ナルコ先生の3組。

入浴とはいえ水着を着用したままなので、津田タカトシの眼前で入浴だ。

湯着を着て入る共同浴湯に混浴したこともあったけど (単行本20巻収録#577」 ) 、今回は混浴なし。

さすがにドラム缶風呂での混浴は狭すぎて不健全だからか?

そう思っていたら、次の 【ゆり】 では狭さのネタが来た。


3本目 【ゆり】 では狭いドラム缶風呂ならではと、七条アリアが萩村スズにピトっと密着。

「裸の付き合いもしやすいね」 と七条アリアが漏らした感想は、嘘偽りのない言葉だったとさ。

というのも、七条アリアは水着を脱いで正に裸であるからだった。

よく見れば1,2コマ目時点でもう、既に水着を脱いでいるのだよねえ、芸が細かい。

更に前の 【習慣】 1コマ目に戻れば、津田タカトシが目の前にいる時点で脱いでたのではとも妄想できる描写!

【習慣】 1コマ目で七条アリアだろう人の肩しか見えていないのは、このためだったのかー。

しかしまあ、裸の七条アリアが水着の萩村スズと密着するのは "ゆり" 扱いなの? 大雑把な判定という気がして謎。


4本目 【カンパイ】 は、出島さんのターン!

入浴中の天草シノたちにお飲み物の差し入れだ、こういう事をしやすいのもドラム缶風呂ならではか。

そして出島さんのごく自然な動作で行われるマニアックな下ネタ!

前々から七条アリアお嬢様の残り湯などに劣情を抱いていた出島さんが、ドラム缶風呂から湯をコップですくう!

こうも本人の目の前でたやすくマニアックなプレイを行うとは……

この様子に七条アリアがまるで反応していない様子なのもおののける。

七条アリアにとってこのプレイは日常茶飯事で、ツッコミ入れることではないのだろうと推察できてしまう。


ちなみにこの 【カンパイ】 での 「スズヘッド」 は、かなり珍しい。

スズヘッドって萩村スズの頭以外が画面外にはみ出して、頭部だと分かりづらくなってるとき欄外に書かれる注釈だ。

それが今回は明らかに萩村スズの頭と分かる状態にも関わらず、スズヘッドと書かれている。しかもコマの中に!

まるでスズヘッドの注釈自体をネタとする、アニメ版のスズヘッドみたいだ。


5本目 【ビール日和】 は、横島ナルコ先生がここで登場。

1人でドラム缶風呂に入って1人でボケる、ツッコミは横で見ていた津田タカトシのお役目だー。

横島ナルコ先生が津田タカトシ相手にわざとボケたわけではなさそうなのが良さ。

津田タカトシにとっては、横島ナルコ先生のプライベートを覗き見ることになったわけで。

学校以外で会って意外な一面を知るという展開、まさか横島ナルコ先生相手に津田タカトシであるとはね。


ラスト 【夏の終わり】 は、8コマ漫画。

「夏も終わりか」 「この時期はしんみりしてしまうな」 の台詞、読者にとっては別の意味でしんみりしてしまう。

これで 『生徒会役員共』 の最後の夏が終わるだものな……

最終回までいつも通りで終わるにしろ、最終回付近で卒業式とかにまで時間が飛ぶにしろ、もう夏は来なかろう。

次号の週刊少年マガジンは9月1日発売なので、暦の上では秋と言えよう。


8コマ漫画の前半では、出島さんと横島ナルコ先生が会話している珍しいカットもあった。

この2人が一緒のコマにいるだけでも珍しいのに、言葉を交わしているとか激レアだー。

なお、話の内容は描かれない。

どういう関係で会話をしてるのだろうな、引率教師と保護者なのか、大人の女性同士か、あるいは下ネタ繋がりか。

横島ナルコ先生はビールを飲んでるようだけど、出島さんの飲み物は不明。

まあドラム缶風呂の後片付けがあろうので、仮にお酒を飲むにもこの時点では飲まないか。


8コマ漫画の後半4コマは打って変わって明るい雰囲気。

七条アリアの発言から、津田コトミの宿題という元々のテーマに立ち戻る綺麗に収束するオチだ。

ちなみに、ドラム缶風呂の作業に徹してた津田タカトシと出島さんの入浴シーンは描かれずじまい。

これは、後でこの2人が1つのドラム缶風呂に入る展開があったということでは?(無い)


今週の感想終了。

これで最終回まで残り12話か……

そういえば氏家ト全先生のデビュー作 『妹は思春期』 にも、入浴メインの話があった。

シチュエーション的には今週の 『生徒会役員共』 と似ているものの、出来の良さは今回の方に軍配が上がる。

不変のようでも変わり続けているのが氏家ト全先生だ。


氏家ト全先生は、残りの話で何を描かれるのか、決めていらっしゃるのだろうか……?

前回の感想でも書いたけど、最終回に向けて話をまとめるならパリィ・コッペリンが帰国する話はありそう。

外国の人が帰国する展開は 『妹は思春期』 終盤にもあったのよな、『生徒会役員共』 ではどうなるのだろう?

最終回が登場人物のパンチラ・パンモロラッシュとなる展開は無いと思う。