生徒会役員共 「#450」 感想

・英稜生徒会を特集した回と言えるのではないか、今週の 『生徒会役員共』 は (倒置法) 。

魚見チヒロに森ノゾミ、ニューフェイスの広瀬ユウそれぞれが主役と言える4コマがあるぞ!

なお、青葉トオリは1コマも登場しないよ、なんてこった。

魚見さん初登場回から一緒に出てる登場人物なのに……


そんな訳で今週の 『生徒会役員共』 「#450」 感想。

開幕 【朝チュン】 、マジでこれ天草シノが朝チュンのシチュエーションをお披露目しちゃっておる。

天草シノが朝チュンとなったお相手はマガジンなりマガポケなりでご確認すれば良いと思うのですが、この表情がナイスすぎる。

「><」 って嬉しそうな表情に 「ひゃー」 って楽しそうなセリフも最高すぎるよ!

天草シノが一人だけのときにしか見せないだろう、何の飾り気も無い素の笑顔と言えそう。


天草シノの似たような表情が次の 【贈り物】 でも見れるけれども、

眉・口・頬の赤らみの僅かな違いで 別の感情から生じた別物の笑顔だと汲み取れるようになってて上手い。

それはそうと、 『生徒会役員共』 の世界観が季節だけはリアルタイム進行だから、津田コトミの誕生日は11月下旬〜12月上旬なのかしら。

どうせならやっぱりクリスマスやクリスマスイブがバースデーというのはどうか。

あと、一瞬だけ固まったものの 七条アリアが動じず下ネタ混じりの回答をしてくれるとこは "強さ" を感じる、大変良い。


ギャグマンガゆえに、というかギャグマンガでなくても一瞬だけ凄い自分の中で流行ってすぐ飽きるネタはあるけれど。

【ちゃらいネネ】 は、このネタのためだけと言えそうなチャラ語で喋る轟ネネを見られるぞ。

これで次回登場時にも飽きずにチャラ語で喋ってたらそっちの方がビビる。

いや、いっそハマり続けてギャル系にイメチェンするまでになるという可能性は……まぁ無いか。

氏家ト全先生の漫画でいかにもなギャル系女子って登場したことも無いし。

下ネタ非下ネタ問わず、ガングロ系のネタさえ一度も出たこと無かったような記憶だ。


後半4本は全部は英稜生徒会ネタ……ではなく、途中に五十嵐カエデのネタがあった。

【2人いっしょ】 で桜才バカップルのヨシくんナオちゃんの進化っぷりにツッコミを入れるのが五十嵐カエデだ。

初期は天草シノの下ネタに唖然としていたようなヨシくんナオちゃんも、もう人前でキャンディキス (飴キス) するような仲に。

天草シノや周囲の人たちの下ネタに徐々に影響されてこうなったのかなー。

桜才学園で清純な交際を続けることの困難さが体現されているのかもしれない。


今回のベストカットは 【成長期】 の1,2コマ目じゃない!?

広瀬ユウのスカート姿を横から捉えたこの2コマ、イラストとしての良さがある。

氏家ト先生の描かれる制服女子、そういうイラストとしての魅力が詰まっていると感じたぜ。


そんな訳で、英稜生徒会ネタのはじまりはじまり。

広瀬ユウは高校に入ってから急激に背が伸びたとか、森ノゾミは高校に入ってから胸が大きくなったとか着目ポイントは多いネタですが。

一番の見所は、魚見さんが森さんを呼んでいるコマじゃない!?

個人的には森ノゾミのへそチラよりもうおぉと思った。

「英稜生徒会では皆 下の名で呼び合い親睦を深めてます」 、そんな魚見さんのセリフがありました (単行本11巻「#299」) 。

まぁそれから一度も魚見さん達が下の名前で互いを呼び合うシーンは出てこなかったわけですが……

このセリフから3年、遂に魚見さんが英稜生徒会で下の名 (を元にしたあだ名) で人を呼ぶシーンが来た!

「そーゆーのぞみんこそ」 だとさー!!

森さんを "のぞみん" 呼びである。

謎の感慨深さがあった。

下の名前が付いたなら、やはりそこから世界観は広がって新しいネタが生み出されるわけだなあ。

つーか下の名前 (が元のあだ名) だけどカタカナ表記で "ノゾミン" とかじゃないのですね。

氏家ト全先生の漫画で登場人物の名前がみんなカタカナで表記されるのは、そういう世界観なのか別の理由なのか。

理由はどうあれ、たまーに不統一になってる場面があって気になったりするよ。


次の 【存在感】 は広瀬ユウとクラスメイトのお話だー。

"広瀬ユウは背が高い" という特徴だけでこうも多様に笑えるネタをいくつも出せるって普通にすごいな。

そしてラストの 【一周まわってピュア】 、たまには珍しくド直球に恋愛的なネタが来たな……!

ウオミーと天草シノ、そのどちらが津田タカトシのハートを射止めたりするのか!? みたいなネタが。

ド直球とはいえ、オチまで隠されてるから新鮮な驚きがあった。

これはつまり、出島さんは素直な恋心を伝えた方が七条アリアの心にも響くのでは、という推測が成り立つ。

まったく出島さん登場してないネタにこんな感想ですみません。

でもでもさ、それなら津田タカトシも非下ネタ側の登場人物から告白されたらあっさり受けたりするのかも、みたいな妄想もできるしさー。


今週の感想終了。

ちなみに今週の週刊少年マガジンの目次ページでは、右上のイラストに出島さんが選ばれている。

先日のシーツをぶわーっと取り換えるナイスな扉絵の出島さんだ。

良い扉絵であれば目次ページのこの右上に採用される……という法則だったら話は簡単だが、そういう法則では無さそうだ。

いやでも、ここに選ばれた登場人物に一目惚れしてその漫画を読み始める読者もいるかもしれないしな……

うーん、基準は謎だがとりあえず 『生徒会役員共』 がこの右上に選出されるのは嬉しいものがある。