今週の 『生徒会役員共』 「#568」 感想

・どういう事なの、この奇想天外な回は!?

今週の 『生徒会役員共』 「#568」 は、英稜生徒会が桜才生徒会として活躍する回だ!

何を言ってるのか分からない感じだが、マジでそういう話である。

特別な学校行事というわけでもない。


そんなわけで今週の 『生徒会役員共』 感想。

今回 「#568」 は面白すぎるシチュエーションだ、最高か。


扉絵からして、桜才学園制服を着た魚見チヒロという普通は起こりえないシチュエーションだ。

でも津田タカトシなら、津田コトミの制服を魚見チヒロに着てもらう、というお願いで実現可能かも。

いやそんなお願いをする津田タカトシは嫌すぎますが……

むしろ魚見チヒロと津田コトミの間で勝手に制服交換が行われることならありそう。


ともあれ滅多にありえない、英稜高校生徒会長の魚見チヒロが桜才学園の制服を着た姿。

これが扉絵だけではなくて、今回の本編でずっとそのままだから面白い。

開幕 【ウオミー立つ】 では普段の英稜高校での服装をチェックできるぞ。


ちなみに英稜高校についてですが、この開幕のネタによれば5月に創立記念日があるらしい。

生徒会役員共』 は年度がループしても季節はリアルタイムなので、作中も5月のはず。

あとTwitterで知ったのですが、英稜高校校舎のデザインが過去とは微妙に変わっている。

スゲェ、全然気付かなかった。

単行本11巻収録 「#300」 と見比べれば、あたかも間違い探しのように微妙に違う。

多分、氏家ト全先生にとっては手癖で描けるレベルの建物だからこそ油断されたのだろう。

設定資料とかちゃんと作られているはずだし。

(今回も出てるLINE風アプリで誰がどういうアイコンを使っているかは以前からキッチリ同じなので)


ほか、魚見チヒロが七条アリアを下の名前で呼ぶあだ名は、ここが初出かとも思ったが過去にも出ていた。

魚見チヒロからの桜才生徒会の下の名前呼びは、

「天草シノ → シノっち」 、「津田タカトシ → タカくん」 、「七条アリア → アリりん」 、

「萩村スズ → スズぽん」 だ。

そうすると、これまで作中で魚見チヒロから一度も名前を呼ばれていない青葉トオリはどうなるのだろう?

「森ノゾミ → のぞみん」 だし、「青葉トオリ → とおりん」 なのだろうか?

でも 「広瀬ユウ → ユウちゃん」 だしな…… 「トオリちゃん」 呼びなのかもしれない。

気になるところですね!


2本目 【きびしい横島先生】 では、横島ナルコ先生 meets 英稜生徒会!

横島ナルコ先生がスカートスーツ姿だ!

平素のゆるい格好と違ってちゃんとしておられるぞ。

今回は横島ナルコ先生発の下ネタも無いし、ちょっとちゃんとした教師って感じですね。

そんなわけで今回は、桜才生徒会の代理として英稜生徒会が桜才学園で生徒会の役目を務める話だ。

さすがに現実には、こういう事は起きないよな?

交換留学的なイベントでもないし。

ある意味、『生徒会役員共』 史上で最もファンタジーなエピソードだと言えるかも。

正直1ページ目時点では、天草シノたち1人1人に魚見チヒロたち1人1人がお見舞いにいく話を予想した。


そんなこの2本目のネタ、まさかいきなり青葉トオリの出番が来るとはねー。

英稜生徒会×横島ナルコ先生というシチュエーション、ボケの幕を開けるのが青葉トオリとは予想外でしょ。

以前までならこういう話でも、一言たりともセリフを喋らなかったりしたのに……! 大変良い。

ちなみに、横島ナルコ先生と魚見チヒロたちは以前から面識がある。

単行本12巻収録 「#307」 に至っては、温泉旅館で魚見チヒロたちと一緒に泥湯に入浴までしている。

#307」 では仕事がオフの日だったから、生徒会の話とかはしなかったのだろう。


3本目 【桜才印】 では、桜才学園制服に身を包んだ魚見チヒロたちが登場だ!

おちゃめなポーズをとる青葉トオリ、天然っ子か?

森ノゾミは普段着ない制服を着てもいつも通りの態度ですねー。

そして見所は広瀬ユウである。

広瀬ユウの背の高さが、桜才生徒会ならではの "さくらたん" の着ぐるみで解決するの楽しすぎる。

さくらたんの着ぐるみはこの回のための伏線だったのでは、とさえ思えるジャストフィット感だ。

この物語上の工夫、テクニシャンすぎる……!


さくらたんの着ぐるみを着ても頭部は外すよね、と思っていたらそうではなかった。

4本目 【カエデの存在感】 では、委員会にも広瀬ユウはさくらたんの着ぐるみで全身を覆っての出席だ。

そりゃ隣の五十嵐カエデもそちらに気を取られるさー。

もう見た目のインパクトとしてこの1コマ時点でオチているとさえ思える。

まあ4コマとしてはこれが導入であり、オチは伝聞での津田タカトシによる五十嵐カエデ評。

津田タカトシにとって五十嵐カエデはオカズ!(誤解を招く表現)

「生徒会がごはんなら風紀委員はオカズ」 という森ノゾミの説明がなければ100%の人が誤解したままと思う。

というかこれ、過去にも魚見チヒロが森ノゾミにもこの同じ五十嵐カエデ評を伝えたことありそう、と思える。


5本目 【空耳タイム】 では、七条アリアの下ネタ空耳まで魚見チヒロが代理でこなしちゃう。

こんな形での魚見チヒロと三葉ムツミ・中里チリの邂逅があろうとは。

オチとしての4コマ目よりも、1コマ目で 「太陽のバカヤローー!!」 と叫ぶ三葉ムツミが気になっちゃう。

友達とのおふざけで叫んでいるのかと思ったらマジで叫びたいから叫びたい感じなのだな。

こういうのって海に向かってバカヤローと叫ぶイメージあるけど、まあ今回舞台が学園内だから太陽なのかしら。


6本目、【畑さんは(途中から)見た】 では畑ランコ meets 森ノゾミだ。

津田タカトシの椅子に牛乳をこぼすという粗相をしてしまった森ノゾミ。

それをちゃんと拭えたかどうかとにおいを嗅いで確認する様子を畑ランコに見られちゃう。

サブタイトル通り途中からこの光景を目にしたら、そりゃあもう勘違いしてしまいますねえ。

この場にいないっぽい青葉トオリが目にしていたら、どんなリアクションをしていたのだろう?

におい嗅いでる……と思いつつ何事も無かったかのように振舞うのだろうかなぁ。

誤解したまま、桜才の皆さんには黙っておきますみたいなボケをかましたりしそうな気がする。

それはそうと、1コマ目でも存在感をアピールするさくらたんが笑える。

中に広瀬ユウが入ったままだよね?

完全に馴染んでしまっているの平然としておる、インパクトありすぎる。


ラスト 【さくらたん】 では、天草シノが登場だ。

電話の相手として津田タカトシのミニ顔もあるので一応津田タカトシも登場していると言えるか。

つまりそう、今回は珍しく七条アリアと萩村スズが登場しない回でもあるのだった。


そして今回、ずっと誌面にインパクトを与えてたさくらたんがここで最大限にフル活用される!

当然ながら "着ぐるみは中に人が入っている" というこの要素。

"さくらたんに普段入っているのは津田タカトシ" という情報を持つ天草シノだからこそのトラップだ!

さくらたんが動いているなら、じゃあ風邪で休んでいるはずの津田タカトシは登校しているのか!? という疑念。

勝手な誤解ではあるけれど、思い込みの隙を突いたトリックだよ!

推理小説か? 上手すぎる構成だ。


そしてあとの見所はやっぱり青葉トオリでしょ。

この集合写真でも満面の笑顔で楽しそうなの良いよねえ。

青葉トオリがさくらたんと初遭遇したシーンは描かれてないけれど、この他にも個人的に写メ撮ったりしてそう。

ていうか、さくらたんの中には基本的に津田タカトシが入っている、という話を魚見チヒロたちは知らないのか。

知ってたらこう、さくらたんの頭部の中のにおいを嗅ぐのでは、みたいな誤解ネタもあったのかも。

それを知ってたらこう、青葉トオリたちは無邪気にさくらたんにハグされてたのかどうか、なども考えたりした。


今週の感想終了。

ちなみに今週の週刊少年マガジンも、先週号に引き続き多くの漫画で最終ページのアオリ文が無い。

生徒会役員共』 も最終ページ柱のアオリ文が無いし、登場人物紹介も無いし、今回は扉絵のアオリ文も無い!

ちなみに先週号には扉絵アオリがあった。


そして来週のマガジンでは、生徒会役員共』 がセンターカラーのページ付き!

どうやらセンターカラーで劇場版生徒会役員共2のキービジュアルが誌面に掲載されるようだ。

キービジュアル自体は、劇場版2公式サイトで既に公開済み → http://king-cr.jp/special/seitokai_G2/

だから気になるのはキービジュアルの裏側のページかな。

裏側のページで、氏家ト全先生からのコメントとか掲載されたら嬉しいのだが。