・今週の 『生徒会役員共』 は、天草シノが1コマも登場しないという激レアな回だ。
もしかして天草シノが登場しない話って今回が初めてでは!? ……と、思ったら違ったよ。
天草シノが登場しない回は以前にもあった。
単行本11巻収録 「#299」 で、天草シノの皆勤賞が途絶えていた。
そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 「#531」 の感想。
天草シノが初めて登場しなかった 「#299」 は、生徒会長交換エピソードの前編。
なので天草シノが登場しないのも一種の仕掛けになっていたわけですが、今回は特に何となく天草シノが登場しない。
過去にあったこういうエピソードの場合でも、必ずどこかに天草シノの出番は用意されていたのに。
連載12年目を迎えて、氏家ト全先生が何か今までの法則とかを破っていこうとされてるのかもしれない。
そんなわけで今回は、前回からの桜才柔道部の夏合宿エピソードの続き物。
これ続く話だとは思わなかったぜ、マジか。
前回は1話まるまる滝行エピソードでしたが、今回は1話ほぼ全部が枕投げのエピソードだ。
桜才柔道部の成分100%回である。
扉絵はデフォルメでご飯をもりもり食べようとするトッキーと三葉ムツミ。
トッキーの食が細いように見えてしまうほど、恐るべき山盛りカレーの三葉ムツミである。
開幕 【夜特集のテンション】 から、枕投げが早速スタートだ。
ここで津田コトミが持参したマイ枕が羽毛まくらだと描かれるのが、次のネタにかかってくるのよな。
どうかかってくるかと言うと、2本目サブタイトル 【誰のだ】 の通り。
この膝枕クッションを持参したのは誰なのか!?
津田コトミでしょ という可能性を1本目で断ってくるスタイルだ、津田コトミの枕は羽毛まくらなのだもの。
一体この膝枕クッションの持ち主は誰なのか……という疑問は解き明かされないまま終わっちゃう。
合宿所に置いてあったとか、大門先生の私物という可能性も考えられるか?
でも個人的には、他に持ってきそうな人もいないので、やっぱり津田コトミの持ち物だったという説で行きたい。
津田コトミがトッキーのために持ってきた予備、という説はどうだろ。
3本目 【一本とった】 は、三葉ムツミたちが柔道部だからこそのネタである。
ギャグマンガだったら人間大砲を打ち出すように投げるだろうシーンですが、氏家ト全先生の漫画ではそうはならない。
きちんと3コマ目で受け身を取って綺麗に投げられてるのも良いポイント。
4本目 【トッキー ふりかぶって投げた】 は、割とお約束なネタが来た。
中里チリの顔面キャッチとか、トッキーが投げて魔球みたいな軌道を描く枕とか、触れようかと思った点はあるけれど……
それより何か、割と枕投げエピソードのテンプレみたいという感じの違和感が気になってしまった……
5本目 【しゅるり】 は、三葉ムツミの直球サービスシーンですが!
4コマ目だけでなく、3コマ目にも注目したいですよねえ。
どうせならトッキーの結わえた髪も久しぶりにゴムが外れてしまえば良かったのにと思わずにはいられない良さがある。
つーか1コマ目のわいわいとした様子も楽しいだろう。
三葉ムツミも抑え込まれていたり、膝枕クッションが普通に混じって投げられていたみたいだなと分かる様子も良かったり。
寝るときに着るものが、各自それぞれ違うのも芸が細かい。
合宿所が用意したものとして共通のパジャマや浴衣だったら作画が楽そうなものなのに。
見た目の楽しさを捨てないプロ意識だ。
6本目 【キャー スケベ!!】 というサブタイトルは、三葉ムツミのほどけた衣服とは関係なかった。
これまたド定番の役どころとして登場した大門先生ですが、このオチはド定番とは行かず さすがの津田コトミだった。
ラストの 【おしまい】 は、今週の内容がおしまいであることと合宿がおしまいであることを伝えるサブタイトル。
トッキーが寝るときにうつ伏せ派であるっぽいことを注目したい! たまたまかもしれないけど!
今週の感想終了。
そしてこれを書いている8月3日現在、既に 『生徒会役員共』 単行本18巻の表紙がネット上で公開されていた。
もう普通に週刊少年マガジン公式サイトでも表紙の画像が公開されているし、amazonでも表紙が出ている。
つーか2019年8月3日現在、マガジン公式サイトで 「ご購入」 のボタンを押すと、amazonのサイトに飛ぶのか!
講談社の通販案内ページとかでなく、amazonへの直リンクというのは何だか凄い。
時代が変わった感じがある。