『生徒会役員共』 「#563」 感想

・一週間遅れになってしまった。

この回の 『生徒会役員共』 は、ワールドワイドな話!

だけど舞台は生徒会室の中だけ。

そう、つまりは天草シノがギネス記録に挑戦するエピソードだー。


そういったわけで、『生徒会役員共』 「#563」 感想。

扉絵は、よそ行きなのかオシャレな私服姿の天草シノである。


開幕 【世界進出】 では、突如としてギネス記録に挑むと言い出す天草シノ。

こういう思い立ったらすぐ行動、というのが天草シノらしさって感じありますよねー。

オチとしては津田タカトシの反応しか見れないけれど、萩村スズたちのリアクションが気になるところ。


ちなみにギネスの話題が出たきっかけは、天才柔道少女 津田ハナヨ。

何気に津田ハナヨは、以前にも登場した人物だ。

津田ハナヨは、お嬢様学校にして女子柔道では全国常連の強豪校 "星恍女学院" の柔道部所属。

単行本17巻収録 「#453」 では、三葉ムツミとも熱戦を繰り広げたぞ。

単行本18巻収録 「#473」 にも姿を見せている。

一度きりの出番だと思ったのに、これほど多く登場するとはなー (それでも3回目だけど) 。

こうやって少しずつ出番を積み重ねているのは、登場初期の轟ネネに近いかも。

それならもしかして、サブレギュラー的な登場人物になる未来もあるかもしれない。

いや、学校が桜才から遠く離れた場所にあるから登場頻度に厳しいか?


2本目 【逆さの世界】 では、天草シノがギネス記録に挑戦開始だ!

正式なギネス記録に認められるためには認定員の立会いが必要で……という話は野暮であろう。

津田タカトシにとって慣れた生徒会室で、いつも通り天草シノと会ってるのに、このパターンは初めてだろうな。

むしろドアを開けたらばったり着替え中だった方が、津田タカトシ的には焦らず紳士的に対応できそう。


ちなみに逆立ちをしている天草シノですが、その髪の毛は重力に逆らって真上に落ちている。

もちろん髪を固めているわけでもない、漫画的表現とはいえ何故なのか……?

おでこを見たいフェチの読者もいるだろう、そういうフェチ向けにならないようにおでこを隠したのかな。

なお、逆立ち中はスポーツ中ということらしく、普段と違って髪の毛は結っている。

良い。


3本目の 【会長おこ】 のサブタイトルが好き。

天草シノが逆立ちを得意である理由の 「便秘対策でやっているから」 を、津田タカトシに語らないの見所じゃない?

これは津田タカトシに隠したいという乙女心である。

相手が萩村スズや七条アリアだったなら、便秘対策になるぞと絶対きちんと声に出して言ってる話であろうよー。

そして今回出番がないのにメールで遠隔からオチに関わる魚見チヒロ。

ギネス記録と今日の夕飯っていう落差もすごい。


4本目 【Y】 は逆立ち開脚の話。

天草シノが脚をパカーンと開くなら、それは下ネタの方の御開帳とか絶対そちらに繋がるものと思ったぜ。

でも天草シノにとっては何気なくしたことで、見てたのも津田タカトシだけだから、健全な方に話題が転がるのだった。

まぁこの流れが最終ページへの伏線になってるわけですが……

そりゃ畑ランコも逆立ち開脚が行われてるとは思わないよねー。

ここで逆立ちしてたのが天草シノでなく七条アリアだったなら、胸の谷間のY字、という誤解になってたのだろうな。

その誤解ならオチの形も全員集合することにはなっていなさそう。


そして5本目 【がんばれ会長】 では、タイトルとは裏腹にギネス記録への挑戦が失敗。

前の4コマから続いて誉め言葉を投げ続けてテンション上がりまくってたとこらしかったのに。

おでこは謎のパワーで隠されていても、おへそは隠されないのだった。

数秒が遅れていたらおへそ以上のものがお目見えしてしまったわけで、天草シノの迅速な判断力の賜物である。


ラスト 【壁をぶっこわせ】 は、8コマ漫画。

氏家ト全先生が 扉絵 + 4コマ5本 + 8コマ漫画1本 を新フォーマットとされたいのはもはや間違いなかろう。

ここで突然、最終ページだけ1ページのショート漫画になる……というのは可能性が低いと思う。

それはともかく、ここで飲み物を差し入れられるのが津田タカトシの心遣いだよなー。

言葉だけではなくて、この思いやる気持ち!

ちょっとしたことだけど出来る人と出来ない人がいるやつだろう、全く俺には無い発想だったので愕然としたね。

そしてこのたまにある良い感じのやり取りの積み重ねで、信頼関係が厚くなってるのだなーとも思う。

ラストの大オチ、これ色々な人物が集まってリアクションがまたそれぞれ違うのが上手なところですよねー。

表情が見えているのは3人だけだけど、全員表情からして違うのが最小限にして最大の効果を引き出せていそう。

畑ランコは15分ちょっと一体どれだけの人数にこの事態を吹聴して回ったのか、というとこも妄想するに楽しい。