・うかうかしてたら1週間遅れの感想となってしまいました。
この回の 『生徒会役員共』 は、畑ランコと行くキャンプ回!
食事をしたり夜空を観察したり、秋のキャンプを満喫しておる。
1つ前の回 「#591」 からの続き物でもあるけれど、ここから読んでも楽しめる作りだ。
そういう 「#592」 の感想。
この回の扉絵は、あらすじ説明を兼ねた1コマ漫画。
「UFO撮るぞーっ」 と宣言する畑ランコに、星の観察と思って引率してきた小山リカ先生はビックリである。
秋の星座とか教える準備をしてきてそうな先生ですのに。
真相を明かした畑ランコは、小山リカ先生にどう釈明したのだろうか?
いや、釈明とかしなさそうか。
てへぺろーくらいで済ませてそうに思う。
つーか畑ランコがてへぺろするの見てみたいな。
開幕 【星を見よう】 では、早速キャンプ場に到着だ。
後のネタであるように、キャンプにハマっている畑ランコだけあって、キャンプ場に人が多い近況も把握済みだった。
人が多い理由はキャンプデートが流行ってるからとのことで、キャンプデートからの下ネタに連結だー。
「星を見ながらデート」 が、この下ネタに着地するとか予想付かないよね、笑った。
七条アリアがウケてる様子は大変かわいい。
恥丘を抑えているのは "ちきゅう" の説明もあるのだろうけど、思わずそこを手で押さえちゃうこともかわいいな……!
2本目 【キャンパー畑】 では、畑ランコとキャンプの関係が語られたり。
キャンプ記事を書いたらキャンプにハマったそうで、ここでは関連知識のダコタファイアーホールなる技術をお披露目だ。
畑ランコはアウトドア関連のエピソードが何気に多いものなぁ、うなずけるー (単行本16巻収録 「#433」 など) 。
そしてオチは野外のトイレ。
公衆トイレとか無い場合、マジでこういう風に穴を掘ってトイレとすることもあるようだ。
なお、この穴が実際にトイレとして使用されたかどうかは、作中では描かれなかった。
氏家ト全先生が読者の想像に任せてきた、ということかー?
皆はどう思うのか!?
そうですね、俺は思うに、まあ天草シノたちが携帯用トイレを持参してきて穴は使われなかった、かな。
でも畑ランコが一人でキャンプに来たときは、実際こうやって穴を掘ってトイレとしたことあるのだと思う。
3本目 【エコ精神】 では、今度は小山リカ先生がキャンプノウハウをお披露目だ。
キャンプというより生活の知恵って気もしますけど、まあこれはこれで。
こういう知識がさらりと組み込まれてくるところは 『生徒会役員共』 の魅力のひとつだよね。
昔の週刊少年マガジンに載っていたルポ漫画の血脈みたいな雰囲気があって良いのだわ。
そしてオチは、生活の知恵……というわけではないな。
七条アリアでも全身ラッププレイは理解の及ばぬ範疇、という描写でもありますね。
七条アリア的には脱ぎたい露出したいという欲求が強いから、全身ラップは縁遠いプレイなのかもしれない。
それにしても、ラッププレイならその後のシャワーは不要という推察、たしかに難易度の高すぎる会話だ。
ていうか外からは汚されなくても、発汗とかあるし結局シャワーを浴びる必要があるのでは……?
いやまあ、そういうツッコミを入れるボケではなかろうけど。
4本目 【信じないぞ】 は、萩村スズのターン。
怖がりの萩村スズにとっては、宇宙人も幽霊と同じ怖い物カテゴリに入ってしまったようだ。
もしも空飛ぶ円盤のUFOが実在するなら、必然的に宇宙人も実在することになるわけで、ますます怖い。
眠気覚ましに読んだ本のおかげで、怖くて眠れないことになるという、何か新聞4コマみたいな感じの4コマだ。
次の5本目、【キャッ キャッ】 は笑った。
UFOを信じないことと流れ星に願いごとをすること、これらが同時に成り立つとは?
ロジックで考えるなら、たしかに畑ランコの思う通りであり笑った。
畑ランコはロジカルな少女なのですね……!
この手の水を差す指摘って、描き方次第では作中だけでなく読者も盛り下がる要素になりかねないポイントだ。
でもここは純粋に面白さだけ引き出せてるし、畑ランコの人物像も伝わる描写となっておる。
上手だよなー、氏家ト全先生の漫画が上手い。
つーかこうして秋の夜空を眺めているなら、小山リカ先生が準備してきたであろう星の観察も行えてそうですね。
一安心である。
最終ページの 【そして夜が明けた】 は、久しぶりの8コマ漫画だ。
何ヶ月か前まで多くあった (近頃は無かった) 8コマ漫画が、久しぶりにご登場だー。
長尺で描かれるのは、UFOが現れず撮影に失敗した次の日の朝。
徹夜で観察してたのかなー、萩村スズは顔も思考も眠気でいっぱいだ。
これまでも畑ランコの泊まり込み取材って、河童や獣人を撮影できずに終わっていた。
残念な結果と言えよう。
撮影結果だけ見ればまた同じだけれど、でも今回は前向きな形に終わるエンドだよ!
まさかの津田タカトシがUFOに憧れていて、また誘ってくださいと畑ランコに自らアピールだ!
これって気の毒に思ってのフォローとかお世辞ではないだろう、本心からの発言であろう。
これには畑ランコもニッコリだ。
最後のコマでは畑ランコが笑みを隠し切れてないぞ!
いや隠そうともせず、むしろ笑みを見せつけているのかも。
言ってる相手が 「非科学的なものは信じません」 と発言してた萩村スズだしな。
わざわざ笑みを作ったのでなく、嬉しさから漏れた自然な笑みを見せつけているのだったら良いなあ。
感想終了。
この回の 『生徒会役員共』 もまた、幽霊とか獣人とかUMAの実在可能性を感じさせない締め方だった。
でも例外的に、単行本17巻収録 「#482」 では、座敷わらしの存在を匂わせるエンドだった。
どういう違いだろう? UFOはNGだけど座敷わらしはOK、って基準ではあるまい。
畑ランコが関わるかどうか、正体を暴こうとしてるかしていないか、という違いなのかなあ。